無料でつくる
コラム

ライブ物販の作り方|バンド初心者のグッズ準備・当日運用・売れる並べ方まで完全ガイド

公開:2026年07月30日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

CDが売れなくなった今、バンドの現場収益を支えているのはライブ物販です。「初出演だし、まだ物販は早い」——そんなことはありません。むしろお客さんが100人以下のうちに始めた方が、来てくれた人の顔が見える距離で名前を覚えてもらえる絶好のタイミングです。この記事では、何を作るか・どう発注するか・当日どう並べるか・売れる並べ方の原則・トラブル対策まで、これ1本で初回の物販を成立させるためのガイドをまとめました。

物販が始まると「バンドの顔」ができる
物販は「セット図の準備がしっかりしているバンド」ほど信頼される場でもあります。ライブハウス提出用のセット図はセット図くんなら数分で完成。登録不要・完全無料です。
最速セット図作成ツールを無料で利用する

結論:なぜ今のバンドに物販が必須なのか

ライブ物販とは、ライブ会場で出演者がCD・Tシャツ・タオルなどのオリジナルグッズを販売すること。今のインディーズシーンでは、チケット代の多くはチケットノルマの相殺や会場に消えるため、バンドの手元に残る現場収益の多くは物販から生まれます。それだけではありません。物販には収益以上の意味があります。

物販の役割意味
収益の柱Tシャツ1枚の粗利は約1,500円。1本のライブで10枚売れれば15,000円のバンド収入に
ファンとの直接接点物販に来てくれた人の顔と名前を覚えられる。次のライブ動員に直結する
広告塔Tシャツ・トートを普段使いしてもらえれば、ファン自身が歩く広告になる
ブランディングロゴ・ジャケット・グッズの統一感が「本気のバンド」として認知される
💡 「まだ物販は早い」は逆:動員100人以下の初期こそ、1人ひとりに「ありがとう」を言える距離。人気が出てから始めるより、初期からファンと関係を作った方が長く続くバンドになります。

何を作る?定番グッズ7種と原価・利益率

初めての物販で作るべきは「日常で使える定番アイテム3〜4種」。凝ったグッズは動員が増えてから。まずは以下の中から選びましょう(原価・売価は目安・小ロット時の相場)。

アイテム原価目安売価目安おすすめ度
Tシャツ600〜1,200円2,500〜3,500円◎ 王道。粗利大・広告効果あり。まずこれ
タオル(マフラータオル)500〜900円1,500〜2,500円◎ 夏の定番。ライブ中に振ってもらえて盛り上がりに直結
ステッカー30〜80円200〜500円◎ 低単価で試し買いされやすい。「もう1個いいですか?」の追加購入の起点に
缶バッジ50〜100円200〜300円◯ ガチャ・ブラインド販売とも相性が良い
トートバッグ500〜900円1,800〜2,500円◯ 女性ファンの多いバンド向け。日常使いされる広告塔
パーカー1,800〜3,000円5,000〜7,000円△ 単価は大きいが在庫リスクも大。受注生産が無難
CD/音源1枚300〜500円(プレス)1,000〜2,000円△ 今はサブスク配信+ダウンロードコード付きグッズで代替する流れ

最初はTシャツ+ステッカーの2種類で始めるのが定番。動員が読めるようになったらタオル・トートを追加、という順序が失敗しません。

物販を始める=バンドの「顔」ができる
ロゴやジャケットのデザインが決まったら、次はライブ本体の準備。セット図くんはライブハウス提出用のセット図が編成テンプレートから数分で完成。
最速セット図作成ツールを無料で利用する

発注の実務:業者・ロット・入稿データ

グッズは小ロット対応のWeb発注業者が主流。少部数からブラウザで完結し、Illustrator不要のところも多いです。

用途代表的な業者特徴
Tシャツ・トート・タオルTMIX、オリジナルプリント.jp、UP-T1枚から発注可・ブラウザで入稿・4〜7営業日で納品
ステッカー・フライヤーラクスル、プリントパック100枚から。枚数が増えるほど激安(500枚で単価40円台も)
缶バッジ・アクリルキーホルダーキャンバッチグ、バンフェス50個〜。イラスト系のグッズを作りたい人向け
本格プレス(100枚〜)SUZURI(受注生産)、シェルビーズ(買取)単価を下げたい・在庫を持たないなど、目的別で使い分け

発注ロットの考え方:初回はTシャツ10〜20枚/サイズS・M・L均等、ステッカー100枚がベンチマーク。売り切れの方が「次が欲しい」感情を生むので、盛りすぎない方が長い目で正解です。

⚠️ 入稿データの注意:印刷の推奨解像度は350dpi以上(原寸)、色はCMYKで入稿(RGBで作ると色が沈む)。フォントはアウトライン化を忘れずに。iPhoneのスクショはNGです。
⚠️ 著作権・肖像権に注意:他バンドの曲名・キャラクター・ロゴを流用したパロディグッズは権利侵害の対象。ライブ写真をグッズに使うなら、写っている全員の同意を必ず取ってください。

値付けの考え方——粗利率50%以上を目安に

グッズの値付けは「原価÷売価=40%以下(=粗利率60%以上)」が目安。ここに送料・在庫リスク・釣り銭事故を吸収できる余裕を残します。

コツはキリのいい金額にすること(¥1,500・¥2,000・¥3,000)。釣り銭が減り、レジ回転が上がります。セット割(Tシャツ+タオル¥4,500)も定番で、単価アップに効きます。

当日の持ち物チェックリスト

カテゴリ持ち物
グッズ本体Tシャツ(サイズ別に袋分け)・ステッカー・タオル・値札・見本用のディスプレイ品
釣り銭千円札×20枚+500円玉×10枚+100円玉×20枚が最低ライン。金庫代わりの缶や小箱も
決済キャッシュレス端末(Square・楽天ペイなど)、QRコードを印刷した紙(PayPay)、iPad・スマホ
売り場設営テーブルクロス(バンドカラー)、価格POP、名刺/フライヤー、S字フック、袋(100均のクラフト袋)
販促試着用ミラー、次回ライブ告知フライヤー、SNSのQRコード、次回無料券などのおまけ
予備油性ペン、ハサミ、養生テープ、レシート用紙、電卓、モバイルバッテリー

忘れがちなのが「試着用ミラー」。Tシャツを買うか迷っているお客さんの背中を押してくれる、1枚300円の投資として最強の販促ツールです。

売れる並べ方——ゴールデンライン(85〜150cm)と中央配置

物販の売上は並べ方でほぼ決まります。プロの売場作りのノウハウは、バンドの物販ブースでもそのまま使えます。

① ゴールデンライン:床から85〜150cmに主力を置く

人の視線が最も集まる高さは床から85〜150cmのゾーン(=ゴールデンライン、ゴールデンゾーン)です。しゃがまなくても手が届き、目線を上げなくても見える範囲。テーブルの標準高さは70cmなので、ケース・板・ハンガーラックで嵩上げして、Tシャツやタオルなど主力商品をこの高さ帯に置きます。

② 水平方向は「中央」「右」「左」の順で見られる

同じ高さに複数商品を並べたときの注目度は中央 > 右 > 左。売りたい主力(=新譜Tシャツ)を中央、次点を右、単価安めを左に置くのが基本。

③ 売れ筋で「挟む」——両サイド効果

売れない商品を売りたいときは、両隣を売れ筋で挟むのが定番テクニック。売れ筋の視線が自然と隣にも滑るので、単独で置くより売れます。

④ 見せサンプル+在庫は下に

Tシャツは1枚をハンガーで見せ、サイズ違いは折りたたんでテーブル下の在庫箱に。全部並べると乱雑に見えて選ばれません。「試着してみますか?」の一言で在庫を出すのが接客の起点にもなります。

売り場のメリハリは、事前準備で決まる
ライブ本番の準備が丁寧なバンドは、物販の準備も丁寧です。セット図くんはライブハウス提出用のセット図・回線表が数分で完成する無料ツール。
最速セット図作成ツールを無料で利用する

当日の運用:呼び込み・接客・キャッシュレス

販売中に意識するのは「立ち位置・声かけ・支払い」の3つです。

初心者がやりがちなNGとトラブル対策

売上を伸ばすためにやること——次回に活かす3ステップ

物販は「1回売って終わり」ではなく、データを取って改善するものです。次回に必ず活かせる3ステップを覚えておきましょう。

  1. 売上・売れ行きを記録:アイテム別・サイズ別に「何がいくつ売れたか」をメモ。次回の発注量が読める
  2. 顧客の反応を聞く:「サイズが無くて買えなかった」「もう少し安ければ…」のリアルな声こそ次回の宝物
  3. SNSで「ありがとう」を投稿:来てくれた人に届く投稿を当日中に。「次のライブも行こう」の動機になります

物販が回り始めたら、次はライブそのもののクオリティを上げる番。初出演の全体像はライブハウス初出演の完全ガイド、対バンとの関係作りは打ち上げ完全ガイドもぜひどうぞ。

物販が売れる=バンドの「本気度」が伝わる
グッズと同じくらい大事なのが、ライブ当日の提出物の丁寧さ。セット図くんはライブハウス提出用のセット図・回線表がスマホだけで数分で完成。登録不要・完全無料です。
最速セット図作成ツールを無料で利用する

よくある質問(FAQ)

ライブ物販は初出演でも作るべきですか?
はい、動員100人以下のうちから始めるのがおすすめです。お客さん1人ひとりの顔が見える距離で名前を覚えてもらえるため、後になって始めるより長く続くファンが作れます。まずはTシャツ+ステッカーの2種類、Tシャツ10〜20枚の小ロットで十分です。
バンドグッズはどこで発注できますか?
小ロット対応のWeb発注業者が主流です。Tシャツ・トート・タオルはTMIXやオリジナルプリント.jp、ステッカーはラクスル、缶バッジはキャンバッチグなどが代表的で、1〜100枚から発注可能です。ブラウザで入稿でき、Illustrator不要のところも多いです。
ライブ物販の値付けはどう決めればいいですか?
原価率40%以下(粗利率60%以上)を目安にします。Tシャツなら原価1,200円で3,000円、タオルなら原価800円で2,000円、ステッカーなら原価50円で300円が定番。キリのいい金額にするとレジ回転が上がり、セット割を用意すると単価がアップします。
ライブ物販の売れる並べ方はありますか?
ゴールデンライン(床から85〜150cm)に主力商品を置くこと、水平方向は中央→右→左の順で見られるため主力を中央に置くこと、売れない商品は売れ筋で両側から挟むこと、Tシャツは1枚をハンガーで見せてサイズ違いは下に隠すこと、この4つが基本です。
ライブ物販でキャッシュレスは必要ですか?
あった方が売上が2〜3割変わると言われています。SquareやSTORESなどの決済端末(クレジット・電子マネー対応)、PayPayのQR、楽天ペイなどが定番で、初期費用も月額も無料または低額のものが多く、初回のライブから導入して問題ありません。