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用語集

DI(ダイレクトボックス)とは?役割・アクティブとパッシブの違い・ライブでの使い方

公開:2026年07月07日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

ライブハウスのリハで必ず登場する「DI(ディーアイ)」。結論から言うと、ベースやキーボードなど“ライン楽器”の音を、PAミキサーへ送れる信号に変換する箱(ダイレクトボックス)です。この記事では、DIの2つの役割使う楽器・使わない楽器の早見表、アクティブ/パッシブの違いと48V(ファンタム電源)の関係、つなぎ方、そしてセット図・回線表への書き方まで、現場で困らないようにやさしく解説します。

「DI」と書くだけで、PAに伝わるセット図を
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結論:DIとは「楽器の音をPA卓へ送るための変換器」

DI(ディーアイ)とは、Direct Injection(ダイレクト・インジェクション)の略で、通称ダイレクトボックス。ベース・キーボード・エレアコなどのライン出力の信号を、マイクと同じ形式(マイクレベル・バランス信号)に変換して、PAミキサーへ送るための機材です。

手のひらサイズの金属の箱で、ライブハウスではPAスタッフが「じゃあベースはDIで」のように使います。これは「アンプにマイクを立てる代わりに(または併用で)、ラインの音を直接卓に送りますね」という意味です。

💡 「DIって書いておいて」と言われたら、回線表(インプットリスト)のマイク/DI欄に「DI」と書けばOK。書き方は記事の最後で解説します。

なぜ必要?DIの2つの役割

楽器のシールドをそのまま長いケーブルで卓につなぐと、高域が落ちて“こもった音”になったり、ノイズを拾いやすくなります。DIはこれを2つの変換で解決します。

役割なにをする?効果
① インピーダンス変換楽器のハイインピーダンス(弱くて劣化しやすい信号)を、ローインピーダンスに変換長いケーブルでも音痩せしない
② バランス変換アンバランス信号(シールド)を、バランス信号(XLR/マイクケーブル)に変換外来ノイズに強くなる

ステージからPA卓までは何十メートルもケーブルを引き回します。「遠くまで、きれいなまま音を届ける」ための橋渡し役——それがDIです。

DIを使う楽器・使わない楽器(早見表)

「自分の楽器はDIが要るの?」がひと目で分かる早見表です。

楽器・音源DI備考
ベース○ 定番DIで卓へ+アンプ併用が基本形
キーボード/シンセステレオならDI 2ch(L/R)
エレアコ(ピックアップ付き)弾き語りの定番。マイク録りなら不要
同期(オケ)・PC・スマホステレオ2chが多い
アンプシミュレーター(KEMPER等)ライン出力はDIへ。XLR出力なら直結できる場合も
エレキギター×基本はアンプにマイクを立てて拾う
ボーカル・生ドラム・生楽器×マイクで拾う

例:弾き語り(エレアコ+DI)のセット図

▲ 弾き語りは、アコギがDI(ライン)かマイク録りか、椅子の有無、返し希望を明記すると親切。
DIも48Vも、回線表の項目に最初から入っています
セット図くんはセット図と回線表(Ch・マイク/DI・48V)を同じ画面で作成。1枚のPDFにまとめて提出できます。
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アクティブとパッシブの違い(48Vとの関係)

DIにはアクティブ(電源が必要)パッシブ(電源不要)の2種類があります。

アクティブDIパッシブDI
電源必要(9V電池 or 48Vファンタム)不要
得意な楽器出力の弱い楽器(パッシブベース・エレアコ)出力の強い楽器(アクティブベース・キーボード)
特徴信号をしっかり増幅できる構造がシンプルで頑丈・ノイズ源が少ない
⚠️ アクティブDIを48V(ファンタム電源)で動かす場合は、回線表の48V欄に○を付けましょう。48Vの早見表はインプットリストの書き方にまとめています。

どちらを使うかはPAが判断してくれるので、演者が悩む必要はありません。「持込のDIがアクティブかパッシブか」だけ分かるようにしておけば十分です。

つなぎ方(基本の接続とTHRU端子)

接続はシンプルで、楽器 → シールド → DIのINPUT、そしてDIのOUTPUT(XLR)→ PA卓という流れです。

多くのDIにはTHRU(スルー)/PARALLEL端子があり、入力された音をそのまま分岐して出せます。これを使ったベースの定番セッティングがこちら。

💡 ライブハウスではDIは基本、会場(PA側)が用意して接続までやってくれます。演者は楽器とシールドを持って行けばOKです。

ライブ当日、DIは持って行くべき?

基本は会場のDIで大丈夫です。持込が要るのは、次のような「音作りにこだわりたい」ケースだけ。

持ち込む場合は、セット図・回線表に「持込DI(型番)」と明記しましょう。PAが電源(電池か48Vか)や接続を事前に準備できます。

セット図・回線表への書き方

DIについて演者が書くべきことは、実はこれだけです。

これでPAは、必要なDIの台数・ch数・電源を当日までに全部用意できます。セット図全体の書き方はセット図の作り方・書き方【完全ガイド】をどうぞ。

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よくある質問(FAQ)

DI(ダイレクトボックス)はなぜ必要なのですか?
楽器のライン信号はそのままだと弱く、長いケーブルで音痩せやノイズが起きるためです。DIがインピーダンス変換とバランス変換を行うことで、ステージからPA卓まで距離があっても、クリアなまま音を送れます。
アクティブDIとパッシブDIはどちらを選べばいいですか?
電源(9V電池か48Vファンタム)が要るのがアクティブDIです。出力の弱いパッシブベースやエレアコにはアクティブDI、出力の強いアクティブベースやキーボードにはパッシブDIが定番ですが、ライブハウスでは会場のDIをPAが選んでくれるので演者が悩む必要はありません。
ベースはDIとアンプ、どちらで音を出すのですか?
両方使うのが定番です。DIのOUTからPA卓へ送って客席の音(外音)を作り、THRU端子から自分のアンプにも送ってステージ上の音(中音)を確保します。
DIは自分で買って持って行くべきですか?
基本は会場が用意してくれるので不要です。プリアンプ兼DIなどで音作りにこだわりたい場合だけ持ち込み、セット図・回線表に「持込DI(型番)」と明記しましょう。