セット図の作り方・書き方【完全ガイド】
ライブハウス提出用をスマホで最速作成
「ライブハウスにセット図を出してください」と言われたけど、どう書けばいいか分からない——。この記事では、現場(PA・ライブハウス)が本当に見たい情報を軸に、セット図(ステージプロット)の作り方を初心者向けにゼロから解説します。上手下手のルール、必ず書く7つの情報、編成別の記入例、インプットリスト、提出の流れ、よくあるNG、提出前チェックリストまで完全網羅。最後まで読めば、迷わず1枚仕上げられます。
セット図とは?ステージプロットとの違い
セット図とは、ステージを真上から見たときの、演者と機材の配置を簡略化した図のことです。英語ではステージプロット(stage plot)と呼ばれ、日本では「セット図」「仕込み図」「ステージ図」「PA表」などとも呼ばれますが、指しているものはほぼ同じです。
なぜ必要かというと、答えはシンプルで「PA(音響)とライブハウスが、あなたの本番の準備を先にしておくため」です。誰がどこに立ち、どんなアンプを使い、マイクは何本で、返し(モニター)はどう返してほしいか——これが事前に分かっていれば、PAは限られたリハーサル時間の前にセッティングを済ませられます。逆にセット図が無い・雑だと、リハで一から確認することになり、あなたのリハ時間そのものが削られます。
【大前提】上手・下手と「客席から見た向き」
セット図でいちばん最初につまずくのが方向です。ルールは1つだけ覚えてください。
セット図は「客席からステージを見た向き」で描きます。つまり、あなたが客席に立ってステージを見ている状態を、そのまま真上から見下ろした図です。
- 下手(しもて)=客席から見て「左」
- 上手(かみて)=客席から見て「右」
- 奥(バックライン)=ステージの後方(ドラム・アンプが並ぶ側)
- 客席側=手前(お客さんがいる方向)
覚え方は「下(しも)が左」。演者目線だと左右が逆になるので、必ず客席目線で統一しましょう。多くのライブハウスのアンプの定位置は「ギターが上手(右)・ベースが下手(左)」であることが多いので、迷ったらこの並びが自然です。
セット図に必ず書く7つの情報
「何を書けばいいか分からない」を解決するために、これさえ埋めればOKな7項目にまとめました。
| # | 書く情報 | 具体例・ポイント |
|---|---|---|
| 1 | 編成・人数・パート | Vo / Gt / Ba / Dr など。誰が何を担当するか |
| 2 | 立ち位置 | 客席目線で、各メンバーをステージ上のどこに置くか |
| 3 | アンプ(機種・持込/レンタル) | 「Gt.Amp(持込:JC-120)」のように機種と用意区分を明記 |
| 4 | ドラム構成 | 持込キットか、タム数、シンバルスタンドの本数など |
| 5 | マイク(Vo/Cho) | ボーカル・コーラスマイクの本数と位置 |
| 6 | モニター(返し)希望 | 返しを置く位置、「自分の声を多め」などの要望 |
| 7 | 電源・DI・IEM | 電源の必要口数、DIの本数、イヤモニ(IEM)使用の有無 |
作り方【スマホ・PC・手書き】徹底比較
セット図の作り方は大きく3通り。それぞれの長所・短所を正直にまとめます。
① スマホの専用ツールで作る(最速・いちばんおすすめ)
結論から言うと、初めてならスマホで動く無料の作成ツールが最速です。記号(演者・アンプ・マイク・返しなど)をドラッグで並べるだけなので、絵を描く必要がなく、修正・共有も一瞬。作ったらそのままPDF・画像・共有リンクでPAに渡せます。
- メリット:ゼロから描かなくていい/スマホだけで完結/リンクでメンバー・PAに即共有/使い回せる
- デメリット:ツールの操作に少しだけ慣れが必要(といっても数分)
② PCソフトで作る(Excel / Keynote / Pages / パワポ)
会社や学校のPCに慣れているなら、Excelやパワポ、MacのKeynote / Pagesの図形機能でも作れます。自由度は高い反面、スマホでサッと直せない・レイアウトを一から組む手間がかかります。ライブハウス指定のテンプレートがある場合は、それをダウンロードして使いましょう。
③ 手書きで作る
紙とペンでもOKです。バンドを始めたてなら手書きから入るのも悪くありません。ただし読み間違い・紛失・修正のしづらさ・共有のしづらさがネック。写真で送ると文字がつぶれて読めない、ということも起きがちです。
【編成別】セット図の記入例
「言葉だけだとイメージしづらい」という方へ。代表的な編成の配置例を、実際のセット図と同じ見た目で載せます(客席目線・下手=左/上手=右)。
4ピースバンド(Vo / Gt / Ba / Dr)の例
3ピース(Gt/Ba/Dr)なら中央のボーカルを外し、ギターかベースにボーカルマイクを寄せます。5ピース(+Key)なら、キーボードを下手寄りか上手寄りに1台足し、返しを1つ追加します。
弾き語り・アコースティックの例
インプットリスト(回線表)の書き方
セット図とセットで渡すとPAに喜ばれるのが、インプットリスト(回線表)です。これは「どのチャンネルに何の音を、どのマイク/DIで入れるか」の一覧表。必須ではありませんが、あると当日の立ち上げが劇的にスムーズになります。
| Ch | 音源 | マイク / DI | 48V | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Kick | ダイナミック | 会場 | |
| 2 | Snare | ダイナミック | 会場 | |
| 3 | OH(L/R) | コンデンサー | ○ | 会場 |
| 4 | Gt | マイク(前) | JC-120 | |
| 5 | Ba | DI | ○ | 持込 |
| 6 | Vo | ダイナミック | SM58 |
ポイントは「Ch番号・音源名・マイク/DI・ファンタム(48V)の要否・持込か会場か」を1行ずつ埋めること。セット図くんなら、この回線表もセット図と一緒に1枚のPDFに出力できます。
PAへの渡し方・提出の流れ
作ったセット図は、次のいずれかでライブハウス/ブッキング担当に提出します。
- 共有リンク:URLを送るだけ。相手はアプリ不要で開けて、いちばん手軽
- PDF:印刷前提の会場や、正式な提出物として渡すとき
- 画像(PNG):LINEやメールにそのまま貼りたいとき
- 印刷:当日ステージ袖に貼る用に紙で
提出のタイミングは「本番の1週間前まで」を目安に。対バンや大きめの箱ほど早めが喜ばれます。編成やアンプが変わったら、必ず最新版を再提出しましょう。共有リンクなら、内容を直して同じURLを送り直すだけで済みます。
よくあるNG・失敗例と直し方
- ❌ 演者目線で左右が逆:→ 必ず客席目線(下手=左)で統一。
- ❌ 「アンプ」としか書いていない:→ 機種名と持込/レンタルを明記(例:Gt.Amp 持込 JC-120)。
- ❌ ワイヤレス・イヤモニの記載漏れ:→ 使うなら必ず書く。当日トラブルの最大要因。
- ❌ 手書きを写真で送って読めない:→ 文字がつぶれがち。デジタルで作るか、明るい場所で真上から撮影。
- ❌ 情報を詰め込みすぎ:→ 目的は「伝わること」。図はシンプルに、細かい要望は備考欄へ。
提出前チェックリスト
- 客席目線(下手=左・上手=右)で描けているか
- 全メンバーの立ち位置とパートが分かるか
- アンプの機種・持込/レンタルを書いたか
- マイク(Vo/Cho)の本数と位置は明記したか
- 返し(モニター)の位置・要望を入れたか
- ワイヤレス・イヤモニ・DI・電源の情報はあるか
- バンド名・日付・連絡先を入れたか
- PDF/リンクにして、読める形で送れる状態か
セット図を最速で作る方法
ここまで読んで「やっぱり一から作るのは大変そう…」と思った方へ。セット図くんなら、この記事で解説した内容がぜんぶ最初から用意されています。上手下手のステージ枠、演者・アンプ・マイク・返しの記号、編成のひな形、回線表、共有・PDF出力まで。登録不要・完全無料で、スマホの指だけで1分で仕上がります。