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ドラムのセット図・セッティングの書き方【記入例つき】持ち込みとレンタルの伝え方

公開:2026年08月27日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

ドラマーがセット図に書くべきなのは、実はドラムの置き場所ではありません。ライブハウスのドラムはほぼ会場の備え付け(ハウスキット)で、置き場所も決まっているからです。伝えるべきなのは「何を持ち込んで、何を借りるか」。この記事では、その書き方を記入例つきで解説します。

持ち込みの区別、図で示すのがいちばん速い
ドラムの記号を置いて、持ち込むパーツだけ注記を変えるだけ。スマホで1分、PDFと共有URLで提出できます。
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結論:ドラマーが書くのは「配置」より「持込か、借りるか」

ギターやベースと違い、ドラムには立ち位置を考える余地がほとんどありません。ステージ奥の中央、もしくは少し上手寄りに最初から組まれているのが普通で、演者が動かすものではないからです。

そのぶん、ドラマーがセット図で伝えるべき情報ははっきりしています。

💡 この3つが書いてあれば十分です。逆に、タムの角度やシンバルの高さといった細かい調整は図に書く必要はありません。それは当日、自分の手で合わせるものです。

ハウスキットに含まれるもの・含まれないもの

ライブハウスに備え付けられているドラムをハウスキットと呼びます。どこまで揃っているかは会場によりますが、標準的な範囲はだいたい共通しています。

パーツハウスキット補足
キック(バスドラム)◎ あるサイズは20〜22インチが一般的
タム・フロアタム◎ あるタム1つ+フロア1つの構成が標準。2タム希望は要確認
スネア◯ あるが持込多数音の要なので持ち込む人が最も多いパーツ
シンバルスタンド・ハイハットスタンド◎ あるスタンド類はまず揃っています
シンバル本体△ 会場による備品があっても状態はまちまち。こだわるなら持込
キックペダル◯ あるが持込多数踏み心地が変わるため持ち込む人が多い
スローン(椅子)◎ ある高さは自分で調整します
スティック✕ ない必ず自分で持参。予備も含めて
⚠️ 2タム(タム2つ)を使いたい場合は事前確認が必須です。標準が1タム構成の会場だと、タムもホルダーも足りません。セット図の備考に書くだけでなく、事前に一言確認しておくと確実です。

持ち込みの定番3つ——スネア・ペダル・シンバル

ドラマーが持ち込むものには、はっきりした優先順位があります。荷物を減らしたいときの判断材料にもなります。

① スネア(持ち込み率が最も高い)

ドラムの音のキャラクターを最も大きく左右するパーツで、持ち込むならまずここです。運搬もケース1つで済みます。セット図には「Sn 持込」と書くだけで伝わります。

② キックペダル

踏み心地は個人差が大きく、慣れたペダルの方が確実に演奏しやすくなります。ツインペダルの場合は必ず申告してください。セッティングに時間がかかり、転換の段取りに影響します。

③ シンバル

こだわりがある場合や、備品の状態が読めない場合に持ち込みます。ただし枚数が増えるほど転換が遅くなるので、対バン形式では絞るのが現実的です。持ち込むならライドだけ、クラッシュ1枚だけという選び方もあります。

💡 対バンでの現実的な判断:持ち時間30分の対バンで、転換が5〜10分しかない現場では、スネアとペダルだけ持ち込むのが最もバランスの良い選択です。共演者を待たせずに済みます。

セット図でのドラムの書き方(記入例)

実際の書き方はとてもシンプルです。持ち込むパーツだけが分かればいいので、図の中で区別できるようにしておきます。

ドラムの書き方の要点は「配置」ではなく「持込かレンタルか」。会場のハウスキットをそのまま使い、スネア・ペダル・ライドだけ自分のものを載せる、という一般的な例。色や注記で持込だけを区別すると、PAにもドラム担当にも一目で伝わる。

バンド全体のセット図では、ドラムは「Dr」と書いた円ひとつで表すのが普通です。そのうえで、余白か備考欄に持ち込みを書き添えます。

状況備考欄への書き方
すべて会場のものを使うドラムはハウスをそのままお借りします
スネアとペダルを持ち込むDr:スネア・キックペダルのみ持込。他はハウスをお借りします
ツインペダルを使うDr:ツインペダル持込。スネアも持込。セッティングに5分ほどいただきます
2タムを希望するDr:タム2つ希望(可能であれば)。難しければ1タムで対応します
左利きセッティングDr:左利きセッティング(オープンハンドではなく完全に左右反転)
💡 「可能であれば」「難しければ〜で対応します」を添えるのがコツです。会場側は代案があるとすぐ返事ができ、やり取りが1往復で済みます。

スマホだけで図にして提出まで済ませたい方は、セット図アプリ【無料】でスマホから作る手順もあわせてどうぞ。

ドラムの持ち込み、図で一発で伝わります
ドラムの記号を置いて、持ち込むパーツだけ注記するだけ。PDFと共有URLでそのまま提出できます。
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ツインペダル・左利き・変則セッティングの伝え方

標準から外れるセッティングは、事前に伝えておかないと当日ほぼ確実に揉めます。理由は、時間がかかるからです。

セッティング影響伝え方
ツインペダル設置と撤収に各3〜5分持込を明記し、転換時間への影響を一言添える
左利き(完全反転)キット全体の組み直しが必要で10分以上かかることも最優先で事前連絡。出番の順番調整が必要になる場合があります
オープンハンドほぼ影響なしキットは標準のままなので、特に申告不要
タム追加・シンバル増設スタンドの本数が足りない可能性必要なスタンド数まで書いておくと確実
電子パッド・SPD等の併用電源とDIが必要電源の口数とDI本数を必ず記載。ここが最も抜けます
⚠️ 左利きの完全反転セッティングは、対バン形式では歓迎されないことがあります。これは差別ではなく、単純に転換時間の問題です。出番を最初か最後にしてもらう、共演者に事前に相談するなど、段取りの側で解決するのが現場のやり方です。

転換を早くするドラムの準備

ドラムは転換のボトルネックになりやすいパートです。準備の仕方だけで体感が変わります

転換全体の流れは転換とはで解説しています。当日のタイムテーブル全体を把握しておきたい方はライブハウス初出演の流れもあわせてどうぞ。

マイキングとの関係——PAに伝わる書き方

ドラムはマイクの本数が最も多いパートで、キック・スネア・ハイハット・タム・オーバーヘッドで7本前後立てるのが標準です。マイクは基本的に会場のものを使うので、セット図に型番まで書く必要はありません。

ただし、次のケースだけは回線表に反映されるので書いておきます。

マイクの立て方そのものに興味がある方はドラムのマイキングで詳しく解説しています。中音・外音の考え方は中音と外音をどうぞ。

まとめ

ドラムの持ち込み、1分で図にできます
ひな形にドラムの記号は最初から入っています。持ち込むパーツを書き添えて、PDFかURLで提出するだけ。
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よくある質問(FAQ)

ライブハウスのドラムは持ち込みが必要ですか?
ほとんどの場合、キック・タム・フロアタム・スタンド類・スローンは会場に備え付けられているハウスキットを使います。持ち込みが必要なのはスティックだけで、あとは任意です。ただしスネアとキックペダルは音や踏み心地に直結するため、持ち込むドラマーが多いパーツです。
ドラムのセット図には何を書けばいいですか?
配置ではなく、会場のドラムを使うのか、自分で持ち込むパーツは何か、特殊なセッティングはあるかの3点を書きます。バンド全体のセット図ではドラムは「Dr」と書いた円ひとつで表し、備考欄に「スネア・キックペダルのみ持込、他はハウスをお借りします」のように書き添えるのが一般的です。
ドラムのハウスキットには何が含まれますか?
一般的にはキック(バスドラム)、タム1つ、フロアタム1つ、シンバルスタンド、ハイハットスタンド、スローン(椅子)が含まれます。スネアとキックペダル、シンバル本体は会場によって備品の有無や状態が異なります。スティックは含まれないので必ず持参してください。
ツインペダルを使う場合は事前に伝えるべきですか?
必ず伝えてください。ツインペダルは設置と撤収にそれぞれ3〜5分かかるため、転換の段取りに影響します。セット図の備考に「ツインペダル持込、セッティングに5分ほどいただきます」と書いておくと、主催側が転換時間を組みやすくなります。
左利きのドラムセッティングはどう伝えればいいですか?
最優先で事前に連絡してください。キット全体を左右反転させる完全反転セッティングは、組み直しに10分以上かかることがあり、対バン形式では出番を最初か最後に調整してもらう必要が出てきます。なお右利きのキットのままハイハットを左手で叩くオープンハンド奏法であれば、キットは標準のままなので申告は不要です。
2タム(タムを2つ)使いたい場合はどうすればいいですか?
事前確認が必須です。ハウスキットはタム1つとフロアタム1つの構成が標準のため、2タムだとタム本体もホルダーも足りない可能性があります。セット図の備考に「タム2つ希望、難しければ1タムで対応します」と代案つきで書き、あわせて主催かライブハウスに直接確認しておくと確実です。
ドラムのマイクは何本立てますか?
キック、スネア、ハイハット、タム2本、オーバーヘッド2本で合計7本前後が標準です。マイクは会場のものを使うのが基本なので、セット図に型番まで書く必要はありません。ただしタムの数が標準と違う場合や電子パッドを併用する場合はチャンネル数が変わるため、回線表に反映してください。
ドラムの転換を早くするコツはありますか?
自分の出番前に袖で準備を済ませておくことです。スネアはケースから出してスタンドに載せられる状態にし、ペダルは組み立てておき、シンバルは使う順に重ねておきます。撤収も同じで、自分の持ち込みだけ素早く回収して袖に下がることを意識すると、次の演者を待たせずに済みます。