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ドラムのマイキング|ライブでの本数・配置・回線表の書き方【完全ガイド】

公開:2026年07月15日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

ドラムのマイキングは、本数と種類が決まれば配置は自動的に決まるのが基本です。ライブハウスの持ち時間20〜30分のリハで音を仕上げるには、「本数」「マイク型番」「回線割り当て」を事前にPAへ共有しておくのが最短ルート。この記事では、3本・5本・7本・フルセットの構成別に、配置のコツ・回線表への書き方・かぶりとハウリング対策まで、現場で通用する知識を1本にまとめました。

ドラムのマイキングは「本数」で決まる
セット図くんならドラムマイクの位置と型番を図で共有可能。PAへの事前提出でリハが劇的に短くなります。
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結論:ドラムのマイキングは「本数」で決まる

ドラムのマイキングは、使うマイクの本数で構成が決まります。ライブハウスの規模とドラマーのこだわりで、次の4段階から選ぶのが標準です。

本数構成主な会場・シーン
3本Kick / Snare / OH×1(またはOH×2のみ)小規模ライブハウス・弾き語り対バン・軽音の学園祭
5本Kick / Snare / OH×2 / HH中規模ライブハウス・スタンダードなバンドライブ
7本Kick / Snare / HH / Tom×2 / OH×2ライブハウスの標準・多くのバンドがこの構成
フル(10本〜)+ Snare(下) / Kick(In/Out) / Tom各個 / Ambient大規模ライブ・レコーディング・こだわり派
💡 「何本でお願いしますか?」と会場PAに聞かれたら、ドラマー本人がこの表から選んで答えるのが理想です。本数が決まれば、会場側で必要なマイク・スタンド・chの準備が回ります。
ドラムのマイキング標準例(7本):Kick/Snare/HH/Tom×2/OH×2。ライブでは会場のマイクを使うのが基本、こだわりがあれば持込を相談。マイクの型番はセット図の備考に記載しておくと親切。

各マイクの役割と配置のコツ

7本構成を基準に、各マイクの役割と配置のコツを解説します。定番のマイク型番も併記していますが、会場に置いてあるものを使うのが基本です。持込は「絶対にこれ」というこだわりがあるときだけ相談しましょう。

① キック(バスドラム)

② スネアドラム

③ ハイハット(HH)

④ タム(Tom×2)

⑤ オーバーヘッド(OH×2)

セット図での書き方——マイクの位置を明記する

セット図でドラムのマイクを描くとき、次の3点だけ押さえておけば通じます。

  1. マイクの位置:Kick / Snare / HH / Tom各個 / OHの位置を上から見た図で示す
  2. マイクの型番:こだわりがあれば「Snare: SM57指定」などと備考に書く(なければPA任せ)
  3. スタンドの要否:クリップ式(e604など)なら「スタンド不要」と書き添える

ドラム単体のマイクの詳細をセット図に描き込むと図が複雑になるので、ドラムセットは「Dr」と1つのブロックで描き、マイク配置は備考または別紙にまとめるのがきれいです。バンド全体の配置はバンド編成別セット図(3/4/5人)を参考にしてください。

▲ 4ピースの基本形。ドラムは奥中央、ギター上手・ベース下手、返し(黒い台形)は各自の足元へ。

▲ このように、バンド全体のセット図ではドラムは1ブロックで示し、詳細なマイク位置は別紙またはPA表の備考欄に書きます。

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回線表(インプットリスト)への書き方

マイキングが決まったら、回線表(インプットリスト)に落とし込みます。ドラムはCh1〜Ch7を使うのが一般的な順番です。

Ch楽器マイクスタンド
1Kickβ52A / D6ショートブーム
2Snare TopSM57ショートブーム
3Snare Btm(フルのみ)SM57ショートブーム(低)
4HHSM81ブーム
5Tom 1e604(クリップ)
6Tom 2e604(クリップ)
7OH-LC414ブーム(高)
8OH-RC414ブーム(高)

ドラム以外のパート(ベース・ギター・キーボード・ボーカル)はCh9以降に続けます。回線表の全体的な書き方はインプットリスト(回線表)の書き方を参照してください。

ライブとレコーディングでのマイキングの違い

同じドラムでもライブとレコーディングではマイキングの考え方が違います。

観点ライブレコーディング
本数3〜7本が主流10〜16本+Ambient
マイクの種類ダイナミック中心(ハウリング耐性優先)コンデンサ多用(音質優先)
優先事項ハウリングと転換速度各パートの分離とかぶりの少なさ
OHの役割シンバル全体を拾う「補助」ドラム全景を録る「主役」
Ambientマイク使わない会場感を出すために使う

ライブハウスに「レコーディング向けの本数(12本など)」で頼むと、リハ時間が足りずに他バンドに迷惑がかかります。ライブでは本数は必要最低限+こだわりのある1〜2本の持込が現実解です。

かぶりとハウリングを避けるコツ

ドラムはマイクが多い分、他楽器の音のかぶりハウリングが起きやすいパートです。以下を意識するだけで大幅に改善します。

① マイクの指向性を活かす

② OHの位置と返しの関係

③ 回線数の削減

ハウリング全般の対策はハウリング(フィードバック)とはにまとめています。

会場PAとの事前相談——伝えるべき3点

提出物(PA表・セット図・回線表・セトリ)と一緒に、次の3点を会場PAに伝えると当日がスムーズです。

  1. ドラムマイキングの本数——「5本でお願いします」「7本フルでお願いします」など
  2. 持込マイクの有無——「スネアだけ自前のSM57を使いたい」など、あれば事前告知
  3. クリップ式タムマイクの使用——「タムはe604のクリップ式を使いたい」(スタンドの本数が変わる)
💡 大半のライブハウスには7本構成用のドラムマイクセットが常備されています。「特にこだわりがなければ、いつもの7本でお願いします」で通じることが多いです。

ドラムマイキング準備チェックリスト

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セット図くんはセット図・回線表を同じ画面で作成。ドラムマイクの型番も備考欄に記載できます。
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よくある質問(FAQ)

ライブハウスで最低限必要なドラムマイクの本数は?
小規模ライブハウスなら3本(Kick / Snare / OH×1)で成立します。中規模〜大規模なら5本〜7本が標準。会場PAに「何本でお願いしますか?」と聞かれたときは、バンドの音量と会場の広さから逆算して答えましょう。
ドラムマイクは持込か会場のものを使うか、どちらが良い?
基本は会場常備を使うのが無難です。多くのライブハウスには7本フル対応のマイクが用意されています。持込するのは、スネアマイクなど「絶対にこの音が良い」というこだわりが強いパートだけに絞りましょう。持込マイクはPA表と備考欄に必ず明記してください。
クリップ式のタムマイク(e604など)は自前で持ち込むべき?
会場に無い場合や、タムスタンドの本数が足りない狭いステージで威力を発揮します。ドラマーの視界もすっきりするので、こだわり派には人気。ただし取り付けに数分かかるので、リハ前のセッティング時間に組めるかを事前確認しましょう。
スネアの裏(スナッピー側)にマイクを立てる意味は?
スナッピーの「ザラッ」としたシズル感を強調できます。ロックやメタル系のバンドでは音の抜けが良くなり、EDM系や打ち込み系のバンドでは打点感が増します。ただしライブハウスではフルセット(10本以上)のときにしか付けないことが多く、通常の7本構成では省略します。
オーバーヘッド(OH)はモノラル1本でもいい?
小規模会場なら1本でもOKです。シンバルの左右差が気にならない曲調(弾き語り・アコースティック・ジャズトリオなど)なら十分。ロックバンドでライドとチャイナを左右に振り分けたいような場合は2本ステレオが定石です。
ドラムマイクのハウリング対策で一番効くのは?
OH(オーバーヘッド)マイクの返し音量を上げすぎないことです。OHは感度の高いコンデンサマイクを使うことが多く、返しの音を拾いやすい設計になっています。ドラマーが「シンバルが聞こえない」と言うときは、OHではなくドラマー用の返しからシンバルを送るのが正解です。詳細はハウリング(フィードバック)とはを参照。
文化祭・軽音のライブでドラムマイクは必要?
会場の広さ次第です。教室・体育館なら生音で十分、100人以上入るホールならKick + Snare + OH×1の3本あると音がまとまります。詳しくは軽音・文化祭のセット図を参照してください。