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コラム

バンドの立ち位置・配置の基本【編成別セット図】3ピース・4人・5人(キーボード入り)

公開:2026年07月18日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

「バンドの立ち位置って、どう決めればいいの?」——結論から言うと、決まりはないが、ライブハウスには“定番の型”があります。この記事では、ドラム奥中央・ベース下手・ギター上手という定位置の理由から、3ピース/4人/ツインギター/キーボード入り5人の編成別配置図、変則編成の考え方まで、そのまま真似できる形で解説します。

この記事の配置図、ぜんぶテンプレで入っています
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基本の立ち位置——定位置と、その理由

まず前提として、セット図も立ち位置も客席からステージを見た向き(右が上手・左が下手)で考えます。そのうえで、ライブハウスの定番の型がこちら。

パート定位置理由
ドラム奥・中央リズムの要。全員から見える位置に固定し、他のパートがそこを基準に並ぶ
ベース下手(左)ドラムのハイハット側。キックやスネアが見え、リズム隊が組みやすい
ギター上手(右)ベースと左右対称になり、音も見た目もバランスが良い
ボーカル中央・最前主役がいちばん目立つ位置
キーボード下手か上手の空きスペース編成次第。決まった位置がない(後述)

もうひとつの原則が「アンプは自分の後ろ」。自分の音は背中から聞こえるのが基本形で、足りないぶんは返し(モニター)で補います。立ち位置とアンプの位置がねじれていると、自分の音が聞こえず演奏しづらくなります。

💡 この「定位置」はあくまで初期値。逆にしても構いませんが、PAは定番を前提に準備するので、変える場合はセット図に明記しましょう。

なぜこの配置に?——バンド配置の由来(ビートルズ由来説)

「ベース=下手・ギター=上手」というバンド配置には、実は音楽史的なルーツがあります。もっともよく語られているのがビートルズ由来説——ベースのポール・マッカートニーは左利き(レフティ)で、中央のジョン・レノン(Gt/Vo)とヘッドがぶつからないよう、ポールがステージ下手に立ちました。ビートルズが世界的な標準になったこともあって、多くのバンドが自然とこの配置を踏襲——結果として「ベース=下手、ギター=上手」がライブハウスの定番になった、というのが最有力の説です。

要旨
ビートルズ由来説(最有力)ポール・マッカートニーが左利きで、ヘッドがぶつからないよう下手に立った。以後スタンダード化
上手=上座説日本の伝統芸能で上手(右)を上座とする慣習。花形楽器であるギターが上手に来た
ハイハット可視説ベースが下手ならドラマーのハイハット側(右)が見え、リズム隊が組みやすいという機能的理由

いずれにせよ、これらは絶対のルールではなく、慣習。逆に立てば「上手ベースがハイハットを正面で見られる」「弾きやすい向きで立てる」といった利点もあります。意図があって逆にするなら、堂々とそうすべき——ただし、PAはデフォルトで定番を前提に準備するので、セット図には必ず立ち位置を明記して提出しましょう。

💡 豆知識:往年のロックバンドの立ち位置を眺めると、Rolling StonesやThe Whoなど「ギター=下手」という逆パターンも珍しくありません。近年は「弾きやすさ/見え方/演出」を優先して、あえて逆に立つバンドも増えています。

3ピース(Gt/Ba/Dr)の配置

▲ 3ピース(Gt/Ba/Dr)。ギターがボーカルを兼ねる場合は上手にVoマイクを寄せる。

ギターがボーカルを兼ねる場合は、Voマイクを上手寄りに置くか、中央に置くかの2択。どちらでもOKですが、3人はやや中央に寄って立つと、ステージがスカスカに見えず、音の面でもまとまりやすくなります。

4ピース(Vo/Gt/Ba/Dr)の配置

▲ 4ピースの基本形。ドラムは奥中央、ギター上手・ベース下手、返し(黒い台形)は各自の足元へ。

いちばんの定番編成。ボーカルが中央、ギター上手・ベース下手で左右対称のきれいな配置になります。ギターやベースがコーラスを取る場合は、それぞれの立ち位置の前にコーラスマイクを追加します(セット図には「Cho」と書く)。

ツインギターの4人編成(Gt&Vo/Gt/Ba/Dr)

▲ ツインギターの4人編成。Gt&Voは中央、リードGtは上手が定番。アンプが2台になるのでどちらが誰のアンプかを書き添える。

ボーカル兼ギターが中央、リードギターが上手に立つ形が定番です。ギターアンプが2台になるので、どのアンプが誰のものか(Gt.Amp1=Vo側、Gt.Amp2=リード側など)をセット図に書き添えると、PAがマイクを立てる位置を迷いません。

編成を選ぶだけで、この配置図が出てきます
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キーボード入り5人編成の配置

▲ キーボード入り5人編成。Keyは下手の前寄りが定番。ステレオ出力なら「DI×2」と書き添えるとPAに伝わる。

キーボードは「あとから加わる」ことが多く、定位置が決まっていないパート。実際は下手の前寄りに置くバンドが多めですが、上手側でも問題ありません。位置よりも、次の3点をセット図に書くことが大事です。

⚠️ 5人以上はステージの横幅を使います。狭い会場だと図の通りに置けないことがあるので、会場サイトのステージ図(間口・奥行き)を事前に確認しておくと安心です。

変則編成・立ち位置を変えたいときの考え方

バンド配置を決める前の5つのチェック

いきなり配置図を描き始める前に、次の5点を先に確認しましょう。ここが決まっていないと、当日「アンプが置けない」「ケーブルが届かない」「電源が足りない」といった事故が起きます。

📘 PAが読み取りやすい書式・項目はPA表・セッティング表の書き方にまとめています。配置図+機材+回線表の3点セットで提出するのが基本形です。

決めた配置は「セット図」にして提出しよう

立ち位置は口頭では正確に伝わりません。図にして事前に提出すれば、PAはマイクやDIを準備でき、リハも転換も速く進みます。セット図に書くべき7つの情報はセット図の作り方・書き方【完全ガイド】にまとめています。

立ち位置が決まったら、1分でセット図に
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よくある質問(FAQ)

なぜベースが下手(左)、ギターが上手(右)なのですか?
最有力とされるのが「ビートルズ由来説」です。ベースのポール・マッカートニーが左利きで、中央のギターとヘッドがぶつからないよう下手に立ったのがスタンダード化した、とされます。ほかに「上手=上座」という日本の慣習説や、「ハイハット側が見えてリズムが組みやすい」という機能面での説もあります。
ギターとベースの立ち位置に決まりはありますか?
決まりはありませんが、ライブハウスでは「ベース=下手(客席から見て左)、ギター=上手(右)」が定番です。逆にしても問題ありませんが、PAは定番を前提に準備するので、セット図に立ち位置を明記して提出しましょう。
配置を左右逆にしても大丈夫ですか?
問題ありません。プロのバンドでも「ギター=下手」の逆パターンは珍しくなく、弾きやすさ・演出・見え方などの理由で意図的に逆にするバンドもあります。ただし、PAはデフォルトで定番を前提に準備するので、逆にする場合は必ずセット図に明記して事前に提出してください。
キーボードはどこに置くのがいいですか?
決まった位置はなく、下手の前寄りに置くバンドが多いです。位置よりも、立奏か座奏か、出力がステレオ(DI×2)かモノラルかをセット図・回線表に書いておくことが大事です。
3ピースだとステージが寂しく見えませんか?
3人はやや中央に寄って立つと、ステージ全体のバランスが良く見えます。ドラムを基準に、ギターとベースが左右対称に立つのが基本形です。
立ち位置は毎回同じにするべきですか?
基本は固定がおすすめです。メンバーも機材の段取りも安定し、リハと転換が速くなります。演出などで変える場合は、その回のセット図に反映して提出しましょう。
狭いステージで定番配置が入りきらないときは?
会場のステージ寸法(間口・奥行き)を事前に確認して、事前に配置を調整しましょう。ドラム位置は動かさず、ベース・ギターを気持ち内側に寄せる/アンプの向きを微調整する/同期用PCを下手袖に寄せる、などが定石です。