PA表・セッティング表の書き方【記入例つき】ライブハウス提出用の項目・NG例まで
ライブハウスから「PA表出しといて」「セッティング表送ってください」と言われて手が止まっていませんか。結論から言うと、この2つと「PAシート」はすべて同じ意味。あなたの本番をPAに1枚で伝えるための書類です。この記事では、1枚に載せる7項目と記入例、提出のタイミング、そしてやりがちなNG例まで、初提出でも困らないように解説します。
結論:PA表・セッティング表・PAシートは同じもの
PA表・セッティング表・PAシートは、ほぼ同義で使われる書類です。呼び方は会場によって違いますが、指しているものは同じ——「あなたの本番の準備に必要な情報を、PA(音響)に1枚で伝えるシート」のことです。
| 呼び方 | 意味 |
|---|---|
| PA表 | PA(音響)向けの情報をまとめた表。会場スタッフがいちばんよく使う言い方 |
| セッティング表 | ステージのセッティング(機材配置・回線)を伝える表。同じもの |
| PAシート | 「シート=1枚」のニュアンス。呼び方が違うだけ |
厳密には、ステージの配置図=セット図(ステージプロット)、各chの入力一覧=インプットリスト(回線表)、曲順表=セットリストと、書類は3種類に分かれます。会場によっては、これらを1枚にまとめたものを「PA表」と呼ぶことも。この記事では1枚にまとめる派の書き方を軸に、必要なぶんだけ抜粋する派にも通用する形で解説します。
なぜPA表が必要?——リハ時間を守るため
PAは、あなたの編成・機材・回線・音出しの流れが事前に分かっていれば、リハ前にマイク・DI・ケーブルを用意し、卓のCh割りも組んでおけます。逆にPA表が無いと、限られたリハーサル時間の前半が「確認と設営」で消えることに。あなたのリハ時間を守るための書類——それがPA表です。
PA表に載せる7項目
会場ごとにフォーマットは違いますが、次の7項目が入っていれば、どんな様式のPA表でも「必要十分」になります。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| ① バンド情報 | バンド名(ふりがな)・日付・出番・代表者連絡先 |
| ② ステージ配置 | 客席から見た向きで、各メンバーの立ち位置・アンプ・返しの図(=セット図) |
| ③ パート/機材 | Vo/Gt/Ba/Dr/Key…と、各パートの持込/会場(レンタル)区分 |
| ④ 回線/マイク | ChごとにマイクorDI、48Vの要否、ステレオ/モノラル(=回線表) |
| ⑤ SE・出はけ | 入場SEの有無、音源の渡し方、暗転の希望 |
| ⑥ 曲順・MC | 曲順・カバー曲のアーティスト名・MC位置・つなぎ・BPMまたはテンポ区分 |
| ⑦ 照明の要望 | あれば簡潔に(例:バラードは暗め)。書きすぎは逆効果 |
記入例(4ピース/持ち時間30分)
Vo/Gt/Ba/Dr の4人編成・持ち時間30分を例に、PA表の中身を1枚に落とし込みます。
①〜③ バンド情報とステージ配置
まずは「誰が」「どこに立って」「何を使うか」から。図と表を並べて書けば、PAは一発で読み取れます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| バンド名 | ◯◯◯(マルマルマル) |
| 日付/出番 | 2026/7/20(土)/出番3番目・持ち時間30分 |
| 連絡先 | 代表:□□/090-xxxx-xxxx |
| Vo | マイク:SM58(会場)/立奏 |
| Gt | アンプ:JC-120(会場)/エフェクター:持込ボード |
| Ba | アンプ:Hartke HA3500ヘッド(持込)+会場キャビ/DIあり |
| Dr | 会場ドラム/持込:スネア・キックペダル・シンバル |
④ 回線/マイク(インプットリスト)
回線表の書き方はインプットリスト(回線表)の書き方で詳しく解説していますが、PA表に載せるならこの粒度で十分です。
| Ch | 音源 | マイク/DI | 48V | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Kick | ダイナミック | 会場 | |
| 2 | Snare | ダイナミック | 会場 | |
| 3 | OH L | コンデンサー | ○ | 会場 |
| 4 | OH R | コンデンサー | ○ | 会場 |
| 5 | Gt | マイク(前) | JC-120 | |
| 6 | Ba | DI | ○ | 持込アンプ/アクティブDI希望 |
| 7 | Vo | ダイナミック | SM58 |
⑤〜⑦ SE・曲順・照明要望
- SE:入場SE「◯◯◯(30秒/音源当日USB持参)」→ 暗転のまま1曲目
- 曲順:1. スターダスト(速い) → 2. ランナウェイ(つなぎ) → MC(2分) → 3. 夜の手紙(バラード/持ち替え:Gt→アコギ) → 4. ハルカゼ(○○のカバー) → 5. ファンファーレ → 6. グッドバイ(ラスト)
- 照明の要望:3曲目は暗め、6曲目のアウトロで白フラッシュ希望
誰に・いつ・どうやって提出する?
- 誰に:対バンならブッキング担当、レンタルライブや貸切ならPA担当宛て。案内メールの担当者にそのまま返信するのが基本
- いつ:会場から期限指定があればその日まで、指定が無ければライブ1週間前までが目安。前日〜当日は「PAが準備できる時間を残せるか」で判断
- どうやって:PDFか画像でメール添付が定番。ファイル名は「日付+バンド名+PA表」に。「PA表.pdf」だと全組分の中で迷子になります
セット図・回線表・セットリストとの関係
「もう別々に作って送ってるけど、PA表も必要?」——ここが混乱しがちなポイントです。
| 形式 | 内容 | おすすめの使い分け |
|---|---|---|
| PA表(1枚統合派) | セット図+回線表+曲順+SE・照明を1枚に | 会場のPA表フォーマットに従うとき/小箱で担当が少人数のとき |
| 3種別々派 | セット図・回線表・セットリストの3ファイル | 大きめの会場/情報量が多いバンド/照明さんと音響さんが別で書類も別で必要なとき |
結論:会場から様式指定があればそれに従う。指定が無い場合、上の7項目が揃っていれば、1枚統合派でも3種別々派でもPAは困りません。当サイトのセット図の作り方・回線表の書き方・セットリストの書き方を組み合わせれば、そのままPA表としても使えます。
よくあるNG・失敗例
- ❌ 「マイク」としか書いていない:ダイナミック/コンデンサー・持込か会場か・型番まで。48Vの要否も
- ❌ 持込か会場か書いていない:対バンでいちばん困るポイント。機材ごとに1語で「持込/会場」を
- ❌ ステレオ/モノラル不明:キーボード・同期はSt(ステレオ)やCh数を必ず
- ❌ カバー曲のアーティスト名なし:ライブハウスはJASRAC等に演奏曲を報告。カバーは「曲名(○○のカバー)」と明記
- ❌ 写真で送って文字がつぶれる:読めないPA表は無いのと同じ。PDFかツールの共有リンクで
- ❌ 変更したのに更新版を送っていない:直前でも分かった時点で差し替え版を。ファイル名にv2など
PA表を最速で作る
PA表をExcelで一から作ると、図形の配置・表組み・書式で1時間以上かかることも。セット図くんなら、ステージ配置・回線表・SE・曲順の項目が最初から入ったツールで、置いて入力するだけ。1枚のPDFで出しても、共有リンク(URL)を送っても、そのままPA表として提出できます。登録不要・完全無料。