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コラム

サウンドチェック・リハの流れ|リハは何分前?持ち時間の目安と進行シート無料DL

公開:2026年07月12日・更新:2026年10月01日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

ライブ当日のリハーサル(サウンドチェック)。結論から言うと、流れは「セッティング→楽器ごとのチェック→全体で音出し→曲リハ→中音の最終確認」の5ステップ、持ち時間は対バン形式ならセッティング込みで20〜30分が相場です。フェスやイベント出演ではリハそのものが無く、出番直前のラインチェックだけということも珍しくありません。この記事では、規模別の持ち時間の早見表、出番の何分前に何が起きるか、楽器別に何を演奏すればいいか、モニター(返し)の頼み方フレーズ、そしてA4のリハ進行シート(無料)まで、リハを最速で終わらせる事前準備まで、初めてのライブでも迷わないように解説します。

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結論:リハーサルの流れは5ステップ

ライブハウスのリハーサルは、どの会場でもほぼこの順番で進みます。

  1. セッティング——機材を組んで、音が出る状態にする
  2. 楽器ごとのサウンドチェック——ドラム→ベース→ギター→キーボード→ボーカルの順が定番
  3. 全体で音出し——バンド全員で合わせてバランスを確認
  4. 曲のリハーサル——要所だけ演奏して立ち位置・展開を確認
  5. 中音(モニター)の最終確認・メモ——返しの調整とセッティングの記録
💡 サウンドチェックはリハーサルの一部です。「リハ=曲の練習」ではなく、音響(PA)と一緒に本番の音を作る時間と考えると、やるべきことが見えてきます。
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サウンドチェックとは?確認するのは4つ

サウンドチェックの目的は、演奏の練習ではなく「本番と同じ音」を会場で作ること。確認するのはこの4つです。

リハで飛び交う用語は、この6つを覚えておけば困りません。

用語意味
PA音響スタッフ・音響設備のこと。リハの進行役
SE登場時に流れる音源・効果音
返しステージ上の演者向けスピーカー(モニター)。詳しくは返しとは
中音/外音ステージ上の音/客席の音
逆リハ出演順と逆の順番でリハをすること(後述)
ワンコーラス曲の1番だけ(Aメロ〜サビ)演奏すること

サウンドチェックの持ち時間は何分?規模別の早見表

対バン形式(ブッキングライブ)のリハは、1組あたりセッティング込みで20〜30分が相場。機材の設置と撤収を差し引くと、実際に音を出せるのは15分程度です。ただしこの相場が通用するのはライブハウスの対バンまでで、出演者が増えるほどリハは短くなり、最後は「ゼロ」になります。

出演の形式リハの持ち時間実際に音を出せる時間・注意点
企画・ワンマン45〜60分曲リハまで回せる唯一の形式。転換が無いぶん、通し気味に確認できる
対バン20〜30分正味15分。セッティングと撤収で半分が消える。逆リハが基本
弾き語り/アコギ10〜20分回線が2〜3本で早い。オケ音源で歌う出演者も同程度
学園祭・野外10〜20分前日か当日朝にまとめて実施。進行が押すと削られる筆頭
サーキット0〜15分会場ごとに事情が違う。サーキットフェスは移動込みの進行で短い
フェス・大型0〜10分本番直前のラインチェックのみが基本。共有のバックラインを使う(後述)
⚠️ この表の数字はあくまで目安です。実際の持ち時間は主催から届く香盤表・タイムテーブルに書かれています。「リハ 20分」と書いてあったら、それはセッティングと撤収を含んだ20分だと考えて組み立ててください。

当日の流れはおおよそこうなります(4組の対バンの例)。

時間内容
14:00会場入り・受付・機材搬入
14:30リハ①=トリ(最後に出演)のバンド
15:00リハ②③④=出演順の逆に続く
16:30リハ終了・楽屋待機
17:30開場(客入れ)
18:00開演——1番手から本番

リハが出演順と逆に進むのが「逆リハ」です。理由はシンプルで、最後にリハをした1番手のセッティングをそのまま残して本番に入れるから。転換(バンドの入れ替え)が最小になります。転換の基本は転換とはをどうぞ。

フェス・イベント出演のリハは何分前?3パターン別の動き方

ここからは、ライブハウスの対バンより出演者が多いイベント(フェス・サーキット・企業イベント・学園祭)に出る側の話です。この規模になると、当日のリハは次の3パターンのどれかになります。どれに当たるかで、朝からの動き方がまるごと変わります。

パターン当日あるもの出演者の動き方
リハ枠あり開場前に10〜20分の枠対バンと同じ。ただし枠が朝イチに固まっていることが多く、出番との間が数時間空く。アンプのツマミ位置を必ず写真に残す
ラインチェック転換中に1〜5分音を作る時間ではなく、回線が来ているかを確かめる時間。返しの希望は転換中に口頭かメモで渡す。演奏はしない(1音ずつ出すだけ)
チェックなし何もなし前の組と同じ仕込みのまま本番。事前提出のセット図・回線表だけが頼り。1曲目は中音が整っていない前提で選ぶ

「うちはどれ?」は、主催から届くタイムテーブルを見れば分かります。自分の出番の前に自分の名前がもう一度書かれていればリハ枠あり、書かれていなければラインチェックかチェックなしです。分からなければ、出演が決まった時点で「当日リハーサルのお時間はいただけますか?ラインチェックのみでしたら、その前提で準備します」と1通聞いておけば確実です。

出番の何分前に動くか——タイムテーブルからの逆算

フェスやイベントでは「◯分前に集合」と全員に号令がかかることはほぼありません。自分の出番から自分で逆算して動くのが原則です。固定の分数を覚えるより、この式で当日の紙に書き込んでしまうのが早い。

逆算する順番いつやること
①出番タイムテーブルの時刻ここが動かない基準。押しても終演時刻は動かないので、押した分は自分の持ち時間が削られる
②転換の開始出番の10〜20分前前の組の撤収が終わった瞬間から。転換時間はタイムテーブルに書いてあるので、そこから引く
③袖でスタンバイ転換開始の5〜10分前ステージ横で前の組のラストを見る。ここで初めて実際の機材配置が目視できる
④楽屋を出る袖入りの10分前チューニング・弦交換・電池交換はここまでに完了。スティックとシールドの予備を持つ
⑤支度を始める楽屋を出る30分前着替え・声出し・物販の切り上げ。出番の1時間前には楽屋にいると逆算しやすい
💡 入り時間(ロードイン)は別枠で指定されます。多くのイベントでは出番の数時間前、朝イチの搬入で全出演者ぶんの機材を入れます。入り時間に遅れると仕込み全体が止まるので、出番からの逆算より入り時間が優先です。

共有バックラインのとき、リハが無くてもできること

フェスやイベントではアンプ・ドラムを全組で共有する(共有バックライン)のが普通です。持ち込めるのはギター・スネア・シンバル・ペダル程度、という指定もよくあります。この条件でリハが無い日にできるのは、次の3つだけです。

⚠️ ラインチェックで「演奏」をしてしまうのがいちばん多い失敗です。求められているのは1音ずつ、指示された回線だけを鳴らすこと。転換中は照明・影アナ・前の組の撤収が同時に走っていて、ここで曲を弾くと全体が止まります。

5ステップの詳細——楽器別に「何を演奏するか」

① セッティング

アンプ・ドラム・マイクを配置して音が出る状態にします。セット図を事前提出していれば、会場側でマイクやスタンドの仕込みが進んでいるので、ここが一気に短縮できます。全員の準備ができたら、PAさんに「セッティングOKです」と伝えましょう。

▲ 4ピースの基本形。ドラムは奥中央、ギター上手・ベース下手、返し(黒い台形)は各自の足元へ。

② 楽器ごとのサウンドチェック

PAさんの進行で、1人ずつ音を出して確認します。ドラム→ベース→ギター→キーボード→ボーカルの順が定番。「何を演奏すればいいの?」に迷ったら、この表のとおりで大丈夫です。

パート演奏する内容
ドラムキック→スネア→タム類→ハイハット→シンバルの順に単体で数発ずつ→最後に8ビートで全体を叩く
ベース低い弦から高い弦までまんべんなく。本番で使う音色(指弾き/ピック/スラップ)で
ギター本番で使う音色を全部——クリーンと歪みは必ず両方。音量差もこの場で確認
キーボード使う音色をひと通り。ステレオ/モノラルの確認と、音色ごとの音量差も
ボーカル本番と同じ声量でワンコーラス歌う。小声のテストでは本番にハウリングの原因に
⚠️ 全パート共通の鉄則は「本番と同じ音量・音色で出す」こと。遠慮して小さく演奏すると、PAさんが作ったバランスが本番で崩れます。

③ 全体で音出し

バンド全員で合わせて演奏し、全体のバランスを確認します。全部の楽器が鳴る曲のワンコーラス(サビを含む部分)を選ぶのがコツです。

④ 曲のリハーサル

全曲を通す時間はありません。「1曲目のアタマ(SEからの入り)」「転換の難しい曲のつなぎ」「いちばん激しい曲のサビ」など、本番で不安な要所だけを選んで確認します。どこをやるかはバンド内で事前に決めておくと迷いません。

⑤ 中音の最終確認・メモ

返しの聞こえ方を最終調整したら、アンプのツマミ位置・モニターのバランスをメモ(スマホで写真)しておきます。転換で一度バラしても、本番前に同じ状態を再現できます。

セット図を事前に出しておけば、リハは音作りだけに使える
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モニター(返し)の頼み方——PAへの伝え方フレーズ

リハで一番大事なコミュニケーションが中音のリクエストです。コツは「どの返しに」+「何を」+「大きく/小さく」の3点セットで伝えること。

逆に「いい感じにしてください」「なんか変です」はPAさんが動けない代表例。何がどう聞こえないのかを具体的に言えばOKです。中音の考え方は返し(モニター)とはで詳しく解説しています。

リハ進行シート(A4・記入例つき)を無料ダウンロード

ここまでの①時間配分 ②楽器別に出す順 ③返しの要望 ④PAへ伝える3項目 ⑤出番からの逆算を、A4の1枚にまとめました。提出物ではなく、当日ステージに持ち込む自分たちの手元メモです。1ページ目が記入用、2ページ目が4人編成・対バン25分(リハ枠20分)の記入例。登録不要・完全無料、印刷・配布・改変自由です。

リハ進行シート(A4・記入用)のプレビュー。持ち時間20分の配分表、楽器別に出す順と出す内容、返しの要望をパート別に書く欄、PAへ伝える3項目、出番からの逆算表
🕐 リハ進行シート(1ページ目・記入用)
20分枠の配分(セッティング5分/ラインチェック2分/楽器別5分/全体2分/曲リハ4分/最終確認2分)に終わる時刻を先に書き込む形式。出す順・返しの要望・PAへ伝える3項目・出番からの逆算まで1枚に。
リハ進行シートの記入例。14時40分リハ開始・15時00分終了・19時40分本番の日に、配分表の終わる時刻と返しの要望、PAへ伝える3項目、出番からの逆算を埋めた例
✍️ 記入例(2ページ目)
14:40リハ開始/19:40本番の日を最後まで埋めた例。「Voの返しに歌を大きく/Gtは少し下げて」のような返しの書き方と、袖スタンバイ19:30・楽屋を出る19:20という逆算の入れ方が分かります。

使い方は3ステップ。① 前日に、持ち時間から①の「終わる時刻」を埋める(20分枠なら開始が14:40で終了15:00)→ ② ③の返しの要望を各自ひとつずつ書いておく → ③ リハ後に⑤の逆算を埋めて、袖で見る。リハが無い日(ラインチェックだけの日)は、③と④だけを使って転換中にPAへ見せてください。話す時間がほとんど無くても、中音の希望は届きます。

この紙の前に出すべきなのが、セット図と回線表
リハ進行シートは当日の手元メモ。事前に提出するセット図・回線表はセット図くんで1分で作れます。PDF・共有リンクでそのまま提出。
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リハを最速で終わらせる事前準備チェックリスト

持ち時間20〜30分のうち、セッティングと説明に取られる時間を減らせば、そのぶん音作りに使えます。前日までにこれだけ準備しておきましょう。

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リハーサルのマナーと注意点

リハなしの日に持っていくもの・当日の3手順

リハがなく本番直前のラインチェック(各回線の音が来ているかだけの確認)で始まる日は、当日にできることが極端に少なくなります。だからこそ、持ち物と手順を先に決めておけば差がつきます。

当日の手順は3つだけです。① 袖で前の組のラストを見ながら、実際の機材配置を目で確認する → ② 転換に入ったら、PAに返しの希望をひとことずつ(「Voの返しに歌を大きく」)伝える → ③ ラインチェックでは指示された回線だけを1音ずつ鳴らす。この3つを守れば、リハが無くても本番の中音は運任せになりません。

逆に、事前に何も出していないとこの3手順は成立しません。配置・回線・モニター希望が紙1枚で伝わっていることが前提です。提出物そのものの作り方はライブハウスへの提出書類にまとめています。

リハがない日ほど、セット図が効く
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よくある質問(FAQ)

フェスやイベント出演のリハーサルは何分前ですか?
フェスや出演者の多いイベントでは、開場前にまとめてリハ枠が取られる(10〜20分)か、本番直前の転換中に1〜5分のラインチェックだけ、のどちらかが一般的です。どちらかはタイムテーブルを見れば分かります(出番の前に自分の名前がもう一度あればリハ枠あり)。出番からの動きは「転換開始=出番の10〜20分前/袖入り=その5〜10分前/楽屋を出る=袖入りの10分前」で逆算すると間に合います。
ラインチェックだけの場合、何をすればいいですか?
ラインチェックは音を作る時間ではなく、回線が来ているかを確かめる時間です。PAの指示に従って1回線ずつ1音だけ鳴らし、曲は演奏しません。返しの希望は転換中に各自ひとつずつ(「Voの返しに歌を大きく」など)口頭かメモで伝えます。事前にセット図と回線表を提出してあることが前提になるので、リハが無いと分かった日ほど提出物を早めに送ってください。
公開サウンドチェックとは何ですか?
アーティストが本番前に行うサウンドチェックを、観客に公開する形式のことです(チケット特典やファンクラブ枠になっていることが多い)。出演者側の「サウンドチェック=本番の音をPAと作る作業」とは別の意味で使われる言葉です。この記事で解説しているのは出演者側のサウンドチェックです。
ライブのリハーサルの持ち時間はどのくらいですか?
対バン形式なら1組あたりセッティング込みで20〜30分が相場です。機材の設置・撤収を差し引くと実際に音を出せるのは15分程度。オケ音源の出演者や弾き語りは10〜20分と短めです。セット図・回線表・セットリストを事前提出しておくと、説明の時間を音作りに回せます。
サウンドチェックとリハーサルは何が違いますか?
サウンドチェックはリハーサルの一部で、楽器ごとに音を出して音色・音量・回線を確認する工程を指します。リハーサル全体は「セッティング→楽器ごとのサウンドチェック→全体の音出し→曲リハ→中音の最終確認」という流れで、曲の練習ではなく本番の音をPAと一緒に作る時間です。
逆リハとは何ですか?
出演順と逆の順番でリハーサルを行う方式です。最後にリハをした1番手のバンドは、セッティングをそのまま残して本番に入れるため、転換が最小で済みます。対バンライブではこの逆リハが基本です。
サウンドチェックでドラムは何を叩けばいいですか?
キック→スネア→タム類→ハイハット→シンバルの順に単体で数発ずつ叩き、最後に8ビートで全体を叩くのが定番です。PAさんが1点ずつマイクの音を作れるよう、指示があるまで次に進まず、本番と同じ強さで叩くのがポイントです。
リハーサルがないライブもありますか?
あります。フェスや出演者の多いイベントでは、本番直前のラインチェック(各回線の音が来ているかの確認)だけで始まることも珍しくありません。その場合は事前に提出したセット図・回線表だけが頼りになるので、必ず用意しておきましょう。
リハの持ち時間20分は、どう配分すればいいですか?
セッティング5分→ラインチェック2分→楽器別のチェック5分→全体で音出し2分→曲リハ4分→中音の最終確認と撤収2分、が目安です。ポイントは各工程の「終わる時刻」を先に決めておくこと。この配分を記入欄つきのA4にした無料のリハ進行シートを記事内で配布しています。