無料でつくる
用語集

逆リハ・順リハとは?意味と違い・なぜ逆リハが基本なのか・当日の時間の使い方まで解説

公開:2026年08月12日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

ライブ当日の進行表にある「本日は逆リハです」の一言。結論から言うと、逆リハ=本番の出演順とは逆の順番でリハーサルを行う方式のことです。トリのバンドが最初にリハをして、一番手(トッパー)が最後にリハをします。反対に本番と同じ順番で行うのが順リハ。この記事では、2つの違い・なぜ逆リハが基本なのか・時間の使い方・出演順ごとの有利不利まで、演者目線で解説します。

リハを一発で終わらせる準備は、セット図の事前提出
逆リハでも順リハでも、1組の持ち時間は20〜30分。セット図を先に出しておけば、配置も返しの要望も言葉なしで伝わります。無料・登録不要・スマホでもOK。
最速セット図作成ツールを無料で利用する

結論:逆リハ=出演順と「逆」にリハをする方式。順リハとの早見表

逆リハとは、本番の出演順とは逆の順番でリハーサル(サウンドチェック)を行う方式のことです。5組出演なら、リハは5番手(トリ)→4番手→3番手→2番手→1番手(トッパー)の順に進みます。読み方は「ぎゃくりは」。まずは関連する言葉を整理しましょう。

用語意味リハの順番(5組の場合)
逆リハ本記事のテーマ。出演順の逆にリハを行う。ライブハウスの対バンではこれが基本5→4→3→2→1
順リハ本番と同じ順番でリハを行う。フェスや出演者の多いイベントで採用されやすい1→2→3→4→5
変則リハ両者の折衷。2番手以降を順番に回し、一番手を最後にするのが典型2→3→4→5→1
サウンドチェックリハーサルそのもの(音出し・音作り)を指す言葉。逆リハ・順リハはその「順番」の呼び名
ゲネプロ本番同様に通す最終総合リハ。演劇・ホール公演で使う言葉で、対バンのリハとは別物

つまり逆リハ・順リハは「リハで何をするか」ではなく「どの順番で回すか」の話です。リハの中身(セッティング→楽器ごとのチェック→全体の音出し→返しの調整)は、どちらの方式でも変わりません。中身の流れはサウンドチェック・リハの流れで解説しています。

なぜ逆リハが基本なのか——「一番手のセットを残せる」から

逆リハが採用される理由は、突き詰めると「開場から開演までの間に、機材の入れ替えをしなくて済む」この一点です。

リハを逆順で回すと、最後にリハをしたのは一番手です。そのまま楽器・アンプ・マイクの位置を動かさずにおけば、開場(お客さんを入れる)→開演と進んで、一番手はリハのセッティングのまま1曲目を始められます

▲ 4ピースの基本形。ドラムは奥中央、ギター上手・ベース下手、返し(黒い台形)は各自の足元へ。

もしこれが順リハだと、最後にリハをしたのはトリ。ステージにはトリのセッティングが残っているので、開場前に一度バラして一番手のセットを組み直す作業が発生します。開場〜開演の30分はスタッフが受付・物販・場内対応で最も忙しい時間帯。ここに転換を1回増やさない、というのが逆リハの合理性です。

逆リハで得られるもの内容
転換を1回減らせる開場〜開演の間にステージを組み直す必要がない。進行が押しにくくなる
一番手の音が安定する直前に作った音・返しのバランスがそのまま本番に乗る
PA・照明の手戻りがない卓のフェーダー位置やシーンを一番手用のまま開演を迎えられる
トリは早く自由になるリハが最初に終わるので、その後は本番までの時間を自分たちのペースで使える
💡 「トリが偉いから先にリハ」ではありません:逆リハはあくまで段取り上の合理性で決まっている方式です。順番が先か後かに上下関係の意味はないので、「トリなのに一番早く呼ばれた」と戸惑う必要はありません。

逆リハ・順リハ・変則リハの比較表

どの方式にも一長一短があります。主催者は会場の構造・出演組数・入り時間の都合で選んでいます。

視点逆リハ順リハ変則リハ
開演直前の転換不要(一番手のセットが残る)必要(トリ→一番手に組み直し)不要
一番手の拘束時間長い(最後までリハを待つ)短い(終わり次第いったん外出も可)長い
トリの拘束時間長い(最初にリハ→本番まで待機)やや短いやや短い
本番の流れの予行できない本番と同じ並びで確認できるほぼできる
音の再現性一番手が有利、トリは時間が空くトリが有利、一番手は時間が空く一番手が有利
向くイベントライブハウスのブッキング対バン(4〜6組)フェス・サーキット・学園祭・出演組数が多いイベント出演者の移動事情がある場合

近年は「全組を朝から夕方まで拘束するのは重い」という理由で、順リハや変則リハを採用するイベントも増えています。どちらになるかは当日の香盤表・タイムテーブルで確認しましょう。

リハの順番が何であれ、準備の速さが評価を決める
セット図くんなら編成テンプレを選ぶだけで提出用のセット図が数分で完成。URLで主催者にもPAにもそのまま共有できます。無料・登録不要。
最速セット図作成ツールを無料で利用する

リハは1組何分?——時間の内訳と当日タイムライン

ライブハウスの対バンなら、1組あたりのリハは20〜30分(セッティング・撤収込み)が相場です。本番30分ステージなら、その半分〜同程度と考えておけば大きくは外しません。

工程目安やること
①セッティング5〜8分機材を配置し、シールド・DI・マイクをつなぐ。ここが速いバンドはリハ全体が速い
②楽器ごとのチェック5〜8分ドラム(キック→スネア→タム→シンバル)→ベース→ギター→キーボード→ボーカルの順が定番
③全体で音出し3〜5分全員で1曲のサビなど盛り上がる場所を演奏。外音・中音のバランスを取る
返しの最終調整2〜4分「ボーカルもう少しください」など、演奏したまま要望を伝える
⑤撤収・確認2〜5分順リハなら片付け、逆リハで一番手ならそのまま置いていく

開演18:00・5組・逆リハのブッキングライブなら、当日の流れはおおむね次のようになります。

時刻進行
14:00全出演者が会場入り(入り時間は全組同じに指定されることが多い)・搬入・受付に取り置きリスト提出
14:30リハ開始。5番手(トリ)から
15:00 / 15:30 / 16:004番手 → 3番手 → 2番手
16:301番手(トッパー)のリハ。終わったら機材はそのまま置いておく
17:00スタッフ打ち合わせ・場内整備・物販設営
17:30開場
18:00開演。1番手はリハのセッティングのままステージへ
⚠️ リハが押すと全員が損をします:1組5分の超過でも、5組なら25分。開場時刻を後ろにずらすわけにはいかないので、しわ寄せは後ろのリハ(=逆リハなら一番手)に行きます。リハは練習の場ではありません。演奏したい気持ちはぐっとこらえて、確認だけに徹しましょう。

出演順ごとの有利・不利(逆リハの場合)

逆リハでは、出演順によって「リハから本番までの待ち時間」が大きく変わります。自分の立ち位置を把握しておくと、当日の過ごし方が変わります。

出演順リハの位置特徴と対策
1番手(トッパー)最後リハ→本番が最短で音の条件は最良。ただしリハ待ちは最長なので、チューニングと弦交換は待機中に済ませておく
中盤(2〜3番手)中盤リハからも本番からも距離があり、いちばん間延びしやすい。ウォームアップの時間を自分で作る
トリ最初リハから本番まで4〜5時間空くのが普通。冷えた体と冷えた耳のまま出ないよう、直前のストレッチと音出しを計画に入れる
💡 トリは「リハの記憶」が薄れる前提で臨む:数時間前に取った返しのバランスは、フロアにお客さんが入ると体感が変わります(人の体は音を吸うため、本番は中音が変化します)。本番冒頭で聞こえ方が変わっていたら、遠慮せずジェスチャーでPAに伝えましょう

順リハが選ばれるのはどんなとき?

ライブハウスの対バンでは逆リハが基本ですが、次のようなイベントでは順リハ(または変則リハ)が選ばれます。

順リハで一番手になったら、リハが終わっても機材は自分で片付けるのが基本です(次の組がセッティングするため)。そして本番前にもう一度組み直すので、セッティングの再現性が命。セット図を手元に持っておくと、迷わず同じ配置に戻せます。

当日の動き方——逆リハ・順リハ共通のチェックリスト

タイミングやること
前日までセット図・回線表を提出セットリストも作っておく(リハで演奏する曲を決めておくため)
入り直後香盤表で自分のリハ時刻と本番時刻を確認。逆リハか順リハかもここで分かる
リハ待ちの間チューニング・弦交換・電池交換・ワイヤレスの確認を済ませる。楽屋の外で音を出さない
自分の番の直前ステージ袖に機材を集めておく。前の組が終わった瞬間に入れる状態にしておくと、実質のリハ時間が伸びる
リハ中要望は演奏しながら身振りで。止めて話すと時間が消える。曲は「サビだけ」「頭とラスト」で十分
リハ後(逆リハ・一番手)機材を動かさない。マイクスタンドの高さ、アンプのつまみ、ペダルの位置は触らずそのまま
リハ後(それ以外)速やかに撤収して袖・楽屋へ。次の組のセッティングを妨げない
リハ待ちの時間で慌てないために
配置・アンプ・DI・返しの希望を1枚にまとめておけば、リハの説明はほぼ不要になります。セット図くんは無料・登録不要、スマホでもすぐ作れます。
最速セット図作成ツールを無料で利用する

よくある失敗と対策

失敗対策
逆リハ後にアンプのつまみを触ってしまったリハ終了時点の状態が本番の状態。写真を撮っておくと、万一動いても戻せる
リハで丸ごと1曲やって時間切れ確認したいのは音量バランスと返し。サビ・イントロ・転調部分だけで足りる
返しの要望を後から思い出すリハ前にメンバー全員で「誰が何を返してほしいか」を決めておく。セット図の余白に書いておくのがおすすめ
トリだからと遅く会場入り逆リハではトリのリハが最初。入り時間は全組共通が基本なので、指定時刻を必ず確認する
一番手なのにリハ待ちで集中を切らす逆リハの一番手は待ち時間が最長。リハ30分前から準備モードに切り替える
持ち込み機材を伝えていなかったアンプ持込・DI持込・同期の有無はセット図と回線表に明記。当日の発覚はリハ時間を確実に削る

まとめ:逆リハは「一番手のセットを残す」ための合理的な段取り

リハの中身はサウンドチェック・リハの流れ、当日の全体像はライブハウス初出演の完全ガイドもあわせてどうぞ。

よくある質問(FAQ)

逆リハとはどういう意味ですか?
本番の出演順とは逆の順番でリハーサル(サウンドチェック)を行う方式のことです。5組出演なら、トリ(5番手)から順にリハをして、一番手が最後にリハをします。読み方は「ぎゃくりは」で、ライブハウスの対バン・ブッキングライブでは最も一般的な方式です。
順リハとはどういう意味ですか?
本番と同じ出演順でリハーサルを行う方式のことです。一番手から順にリハをして、トリが最後になります。出演組数が多いイベントやフェス・サーキット・学園祭など、出演者の拘束時間を分散したい場合に採用されます。
なぜ逆リハが多いのですか?
最後にリハをするのが一番手になるため、そのセッティングを残しておけば、開場から開演までの間に機材を組み直す必要がないからです。開場〜開演はスタッフが最も忙しい時間帯なので、ここに転換を1回増やさずに済む段取り上の合理性が理由です。一番手にとっては、直前に作った音と返しのバランスがそのまま本番に乗るという利点もあります。
逆リハと順リハはどちらが得ですか?
立場によって変わります。逆リハは一番手が有利(リハ直後に本番・音の条件が最良)でトリは待ち時間が長く、順リハは一番手の拘束時間が短くなる代わりに開演前の組み直しが必要になります。演者としてはどちらになっても対応できるよう、セット図で自分たちのセッティングを再現できるようにしておくのが確実です。
リハーサルは1組あたり何分ですか?
ライブハウスの対バンならセッティング・撤収込みで20〜30分が相場です。内訳はセッティング5〜8分、楽器ごとのチェック5〜8分、全体での音出し3〜5分、返しの最終調整2〜4分、撤収2〜5分程度。フェスや出演組数の多いイベントでは10〜15分、あるいはラインチェックのみのこともあります。
変則リハとは何ですか?
逆リハと順リハの折衷方式です。2番手以降を順番にリハして、一番手を最後に回すのが典型的な形。一番手のセッティングを残せる逆リハの利点を保ちながら、後ろの出演者の待ち時間を減らせます。
逆リハのあと、機材は片付けなくていいのですか?
一番手(最後にリハをした組)は、そのまま置いておくのが基本です。マイクスタンドの高さ、アンプのつまみ、ペダルの位置も触らずに残します。それ以外の出演者は、次の組のリハのために速やかに撤収します。判断に迷ったら必ずPAやスタッフに確認しましょう。
自分のリハが逆リハか順リハか、どこで分かりますか?
当日の香盤表・タイムテーブルに記載されています。事前にメールで共有される場合も多いので、入り時間と一緒に確認しておきましょう。記載がなければ入り直後にスタッフへ「本日は逆リハですか?」と聞けば確実です。