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ワイヤレスマイクをライブで使う注意点|周波数帯(B帯・2.4GHz)・混信対策・持込の書き方

公開:2026年07月12日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

ライブでワイヤレスマイクを使いたい。結論から言うと、注意すべきは「①会場への事前連絡」「②周波数帯(混信)」「③電池」の3つです。この記事では、混信が起きる仕組み、周波数帯(B帯・2.4GHz帯・A帯)の早見表と同時に使える本数、古い機材の落とし穴、ライブハウスに持ち込むときの実務、セット図・回線表への書き方まで、やさしく解説します。

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結論:注意点は「事前連絡・周波数・電池」の3つ

  1. 持込は必ず事前連絡——会場のワイヤレスやIEMと混信しないか、PAにチャンネルを調整してもらう。当日いきなりは使えないことも
  2. 周波数帯を把握する——免許不要で使えるのはB帯(806〜810MHz)と2.4GHz帯など。古い機材は使用禁止の帯域のことがある(後述)
  3. 電池は本番前に新品へ——ワイヤレスのトラブルで一番多いのは電池切れ
💡 会場に備え付けのワイヤレスがあるなら、それを借りるのが一番確実です。会場の電波環境に合わせてセッティング済みだからです。まずは「ワイヤレスマイクありますか?」と聞いてみましょう。

ワイヤレスマイクの仕組みと「混信」

ワイヤレスマイクは、マイク本体(送信機)が音声を電波にして飛ばし、受信機が受け取ってミキサーに送る仕組みです。ケーブルの代わりに電波を使うだけで、回線表上の扱いは有線マイクとほぼ同じです。

問題は混信(こんしん)。同じ・近い周波数の電波がぶつかると、音が途切れる/ノイズが乗る/他の音声が混ざるといったトラブルが起きます。ライブハウスは、会場のワイヤレス・IEM(イヤモニ)・お客さんのスマホと、電波が飛び交う場所。だからこそ「何を持ち込むか」を事前に共有して、チャンネルを整理してもらう必要があるのです。

周波数帯の早見表——免許不要はB帯と2.4GHz帯

日本でワイヤレスマイクに使える周波数帯は決まっています。ライブで関係するのはこの5つです。

帯域周波数免許特徴
B帯806〜810MHz不要ライブハウスの主流。電波が安定。同時使用はアナログ約6本・デジタル約10本まで
2.4GHz帯2.4GHz不要手頃な機種が多い。ただしWi-Fi・Bluetoothと同じ帯域で、満員の客席では干渉リスクあり
1.9GHz帯1.9GHz不要会議・カラオケ用で普及。音楽ライブ向け機種は少なめ
A帯(特定ラジオマイク)470〜714MHzなど必要+運用調整テレビ・大規模コンサートのプロ用。個人はまず使わない
C帯322MHz不要出力がごく小さく会議・カラオケ向け。ライブには不向き
⚠️ 旧A帯(770〜806MHz)のワイヤレスは2019年3月末で使用終了になりました(700MHz帯の再編のため)。古い機材や中古品にはこの帯域のものが残っていて、使うと電波法違反になります。中古で買うときは対応周波数と技適マークを必ず確認してください。

ライブハウスで使うときの注意点5つ

  1. 事前に機種名と周波数帯を伝える——「SHURE BLX24(B帯)を1本持ち込みます」のように連絡すれば、PAが会場の機器とチャンネルが被らないよう調整してくれる
  2. 当日いきなりはNG——チャンネル調整や回線の準備はリハ前に済ませるもの。連絡なしだと「今日は使えません」になることも
  3. 電池は本番前に新品へ——リハと本番で電池を分けるのが定番。充電式は残量表示を過信しない
  4. ステージにスマホを持ち込まない——ポケットのスマホがノイズ源になることがある。歌詞を見るなら機内モードに
  5. 受信機との間に障害物を作らない——受信機はステージが見通せる場所へ。人や機材の陰は音切れの原因

マイクだけじゃない——ギターワイヤレス・IEMも同じルール

注意が必要なのはマイクだけではありません。ギター・ベースのワイヤレスシステム(2.4GHz帯が主流)も、ワイヤレスIEMも、同じ電波のルールの中で動いています。

バンド内で複数のワイヤレスを使うと、身内どうしで干渉することもあります。持ち込む電波機器は全部リストアップして、まとめて会場に伝えるのが鉄則です。IEMの持込実務はIEM(イヤモニ)とはで詳しく解説しています。

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セット図・回線表への書き方

ワイヤレスマイクについて演者が書くべきことは、この4つです。

▲ ワイヤレスマイク持込の例。受信機の置き場所と電源(例:上手袖・要電源)まで書いておくと、当日の設営がスムーズ。マイクと受信機の間に障害物が入らない場所を選ぶ。

これでPAは、チャンネル調整・電源・回線の準備を当日までに終えられます。回線表全体の書き方はインプットリスト(回線表)の書き方を、セット図の基本はセット図の作り方・書き方【完全ガイド】をどうぞ。

迷ったら有線でOK

音の安定性・トラブルの少なさ・準備の手軽さでは、いまでも有線マイクが有利です。立ち位置がほぼ固定なら、ワイヤレスにするメリットは大きくありません。

ワイヤレスが活きるのは、ボーカルがステージを動き回る/客席に降りる演出がある/ツインボーカルで立ち位置が交差するといった場面。「演出上どうしても必要か?」で判断すれば失敗しません。

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よくある質問(FAQ)

ライブハウスに自分のワイヤレスマイクを持ち込めますか?
持ち込めますが、必ず事前に会場へ連絡してください。機種名と周波数帯(例:B帯)を伝えれば、会場のワイヤレスやIEMとチャンネルが被らないようPAが調整してくれます。連絡なしの当日持込は、調整の時間が取れず使えないことがあります。
B帯のワイヤレスマイクは同時に何本まで使えますか?
目安としてアナログは約6本、デジタルは約10本までです。B帯(806〜810MHz)は帯域が限られているため、同時に使える本数に上限があります。コーラスの多い編成などで本数が増える場合は、早めに会場と相談しましょう。
昔買ったワイヤレスマイクが「使えない」と言われました。なぜですか?
旧A帯(770〜806MHz)の機材である可能性が高いです。この帯域は700MHz帯の再編にともない2019年3月末で使用終了になっており、現在使うと電波法違反になります。対応周波数がB帯(806〜810MHz)や2.4GHz帯か、技適マークがあるかを確認してください。
ワイヤレスマイクと有線マイクはどちらがいいですか?
立ち位置がほぼ固定なら有線がおすすめです。音の安定性・トラブルの少なさ・準備の手軽さで有利だからです。ワイヤレスが活きるのは、ステージを動き回る、客席に降りるなど演出上ケーブルが邪魔になる場面に限られます。
2.4GHz帯のワイヤレスはライブで使えますか?
使えますが、Wi-FiやBluetoothと同じ帯域のため、お客さんのスマホが多い満員の会場では干渉で音が途切れるリスクがあります。確実性を重視するならB帯、手軽さなら2.4GHz帯という使い分けが目安です。持ち込む場合はどちらでも事前連絡を忘れずに。