無料でつくる
用語集

IEM(イヤモニ)とは?仕組み・返しとの違い・ライブハウスで使うときの書き方

公開:2026年07月11日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

プロのステージで演者が耳に着けているIEM(イヤモニ)。結論から言うと、耳に直接モニターの音を送る「自分専用の返し」です。この記事では、IEMの仕組み(送信機と受信機)返し(ウェッジ)との違い、メリットと注意点、そしてアマチュアバンドがライブハウスに持ち込むときの実務とセット図・回線表への書き方まで、やさしく解説します。

「IEM持込」も、セット図に書くだけで伝わる
セット図くんなら記号を置いて「IEM(持込)」と入力するだけ。回線表も同じ画面で作れます。登録不要・完全無料。
最速セット図作成ツールを無料で利用する

結論:IEM(イヤモニ)とは「耳に入れる自分専用の返し」

IEM(アイイーエム)とは、In-Ear Monitor(インイヤーモニター)の略で、通称イヤモニ。ステージ上の演者が、自分の声や演奏(モニターの音)をイヤホンで直接聞くためのシステムです。

従来は足元の返し(ウェッジモニター)から大音量で音を返していましたが、IEMなら周りの爆音を遮断して、必要な音だけを適切な音量で耳に届けられます。プロの現場では標準になりつつあり、最近はアマチュアでも使う人が増えています。

💡 「返し(モニター)」の基本がまだの方は、先に返し(モニター)とはを読むと、この記事が2倍わかりやすくなります。

仕組み:音はどうやって耳まで届く?

IEMシステムは、大きく3つの要素でできています。

要素役割
① モニターミックスPAミキサーで「その人用」に音のバランスを作る(返しと同じ)
② 送信機(トランスミッター)作った音を電波で飛ばす。ステージ袖や機材ラックに設置
③ 受信機(ボディパック)+イヤホン腰のベルトなどに着けた受信機で受け、イヤホンで聞く

これはワイヤレス型の構成です。ほかに、ケーブルでヘッドホンアンプにつなぐ有線型もあり、動き回らないドラマーやキーボーディストなら有線で十分。機材もぐっと安く済みます。

イヤホン自体は、市販イヤーピースのユニバーサル型と、耳型を採って作るカスタム型(カスタムIEM)の2種類。まずはユニバーサル型(遮音性の高いもの)からで大丈夫です。

メリットと注意点

IEMが広がっているのには理由があります。代表的なメリットは3つ。

一方で、注意点もあります。

返し(ウェッジ)との違い 早見表

返し(ウェッジ)IEM(イヤモニ)
音の届き方足元のスピーカーから空間へイヤホンで耳へ直接
聞こえる場所スピーカーの前だけステージ上のどこでも
音量・耳への負担大きい(中音が上がりがち)自分で調整できる・耳を守れる
ハウリング起きやすい起きにくい
準備会場の備品だけでOK持込機材+事前連絡が必要

どちらが上、ではなく併用が普通です。バンド全員をIEMにする必要はなく、まずは「ボーカルだけIEM、他は返し」のようなハイブリッドが現実的です。

ボーカルだけIEM・他のメンバーは返しのハイブリッドが現実的。IEMを使う人の足元の返しは省ける(送信機の置き場所と電源も書いておくと親切)。
IEMも返しも、記号を置くだけで伝わるセット図に
セット図くんならモニターの希望も機材の持込も1枚に。PDF・共有リンクでそのまま提出できます。
最速セット図作成ツールを無料で利用する

ライブハウスで使うには(持込の実務)

アマチュアがライブハウスでIEMを使うときの段取りは、この4つです。

  1. 出演が決まったら早めに会場へ連絡——「IEMを持ち込みたい」と伝え、対応可能か確認。当日いきなりはNG。リハ時間内に対応しきれず、結局使えないことも
  2. 持込機材を伝える——送信機の機種名、ワイヤレスか有線か、必要な回線(モニター送り)の数
  3. ワイヤレスなら電波の確認——ワイヤレス機器は使用できる周波数帯に決まりがあり、会場の他の機器との干渉もあり得ます。機種名を伝えてPAに確認してもらうのが確実
  4. セット図・回線表に明記——次の章のとおり書けば、当日の説明はほぼ不要
💡 最初の一歩は有線+ユニバーサル型が手軽。ドラマーなら「クリック(同期)も一緒に聞きたい」という理由でIEMを始める人が多いです。

セット図・回線表への書き方

IEMについて演者が書くべきことは、これだけです。

これでPAは、モニター送りの系統数・接続・電源を当日までに準備できます。回線表全体の書き方はインプットリスト(回線表)の書き方を、セット図の基本はセット図の作り方・書き方【完全ガイド】をどうぞ。

「IEM持込」まで伝わるセット図が、1分で完成
セット図くんは記号を置いて入力するだけ。モニターの希望も回線表も1枚のPDFに。
最速セット図作成ツールを無料で利用する
登録不要・完全無料

よくある質問(FAQ)

イヤモニと普通のイヤホンは何が違うのですか?
いちばんの違いは遮音性です。イヤモニはステージ上の爆音の中でも必要な音だけを聞けるよう、耳栓のように外の音を遮る設計になっています。普通のイヤホンを代用すると、遮音が足りず結局大音量にしてしまい、耳を守るというイヤモニ本来のメリットが失われます。
IEMを使えば返し(モニタースピーカー)は不要になりますか?
IEMを使う人の足元の返しは基本的に不要になります。ただしバンド全員がIEMにする必要はなく、「ボーカルだけIEM、他のメンバーは返し」のような併用が一般的です。セット図に誰がIEMで、どの返しが不要かを明記しましょう。
アマチュアでもライブハウスでイヤモニを使えますか?
使えますが、必ず事前にライブハウスへ連絡してください。モニター送りの回線数や接続の準備が必要なため、当日いきなりでは対応できないことが多いです。機種名・ワイヤレスか有線か・必要な系統数を伝え、セット図と回線表にも明記しておくとスムーズです。
イヤモニは片耳だけ着けてもいいですか?
片耳で使う人もいますが、おすすめしません。空いた耳が爆音にさらされて難聴予防の効果が薄れるうえ、脳が左右の音量差を補おうとして疲れやすくなります。客席の音が欲しい場合は、両耳に着けたうえで音量を調整するのが基本です。
カスタムIEMとユニバーサルIEMはどちらがいいですか?
最初はユニバーサル型で十分です。カスタムIEMは耳型を採取して作るオーダーメイドで、フィット感と遮音性は最高ですが高価です。まず遮音性の高いユニバーサル型から始めて、本格的に使うようになったらカスタムを検討しましょう。