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用語集

トリ・大トリとは?意味と違い・寄席由来の語源・ライブでの出演順の決まり方【ライブ用語】

公開:2026年07月24日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

フェスの告知やライブの感想でよく見る「トリ」「大トリ」。結論から言うと、トリとは、その日のライブ・イベントで一番最後に出演する人(組)のこと。そして大トリは、トリにあたる出演者が複数いる場合に、全体の本当に最後を飾る人を指します。語源は寄席用語の「取り」。この記事では、意味と語源、紅白・フェスでの使い分け、ヘッドライナーなど関連語との違いに加えて、検索してもあまり出てこない「対バンでトリはどう決まるのか」「トリを任されたら何を準備するのか」という出演者側の実務まで解説します。

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結論:トリ=最後の出演者。関連語の早見表

トリとは、複数の出演者が登場するライブ・イベントで、一番最後に出演する人(組)のことです。最後を飾る=その日のメイン格という意味合いを含みます。まわりの言葉と一緒に整理しましょう。

用語意味
トリその日の一番最後に出演する人(組)。「トリを務める」「トリを飾る」
大トリトリにあたる出演者が複数いる場合の、全体の本当に最後の出演者(例:紅白の紅組トリ・白組トリのうち後に歌う方)
トリ前(準トリ)トリのひとつ前の出演者。トリに次ぐ好待遇の出演順とされる
ヘッドライナーフェス・コンサートの看板出演者(主役)を指す英語。多くの場合トリを務めるが、「一番の目玉」という意味が主
O.A.(オープニングアクト)本編の前に短い持ち時間で演奏する「前座」。トリの対極の出演順
一番手(トップバッター)本編の最初に演奏する出演者。客席を温める重要な役割

語源は寄席の「取り」——ギャラを全部取る人

トリはもともと寄席(落語や講談の興行)の用語で、漢字では「取り」と書きます。かつての寄席では、最後に高座に上がる真打(しんうち)が興行のギャラをまとめて受け取り、他の出演者に分配していました。「ギャラを全部取る人」=最後に出る最も格の高い演者、というわけです。

そこから「最後を締めくくる実力者」という意味が広がり、音楽ライブ・テレビ番組・学園祭など、あらゆるイベントで使われるようになりました。カタカナで「トリ」と書くのが一般的です。ちなみに上手・下手香盤表場当たりなど、ライブの現場には舞台・寄席由来の用語がたくさん生きています。

トリと大トリの違い——紅白歌合戦が分かりやすい

大トリは「トリが複数いるとき」にだけ登場する言葉です。有名なのがNHK紅白歌合戦。紅組の最後に歌う歌手と白組の最後に歌う歌手がそれぞれ「トリ」で、そのうち番組全体の一番最後に歌う方が「大トリ」と呼ばれます。

複数日開催のフェスでも同じ構造で、各日の最終出演者が「その日のトリ」、最終日のトリが「大トリ」と呼ばれます。逆に、ワンマンライブのように出演者が1組しかいない公演では、トリという概念自体がありません。出演形式の違いはツーマン・スリーマンとはで整理しています。

💡 ヘッドライナーとトリの違い:ヘッドライナー(headliner)は「フライヤーの一番上に名前が載る看板アーティスト」が原義で、役割(主役)を指す言葉。トリは出演順(最後)を指す言葉です。実際にはヘッドライナーがトリを務めることが多いので、ほぼ同じ場面で使われます。英語で「トリ」に近い表現は headliner や closing act です。
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対バン・ブッキングライブでトリはどう決まる?

ライブハウスの対バンイベントでは、トリ=その日のメイン。出演順は主催者(ライブハウスのブッキング担当や企画バンド)が決めます。判断材料はおもに次の3つです。

ブッキングライブでは出演順が当日まで非公開のこともあります。決まった出演順と転換の段取りは、当日香盤表(タイムテーブル)で共有されます。

【出演者向け】出演順ごとの実情——トリは「おいしい」だけじゃない

出演順実情
一番手客入りが少なめになりがちだが、全出演者のお客さんに観てもらえるチャンスでもある。時間が押していない分、リハどおりの環境で演奏しやすい
中盤客席が最も埋まりやすい時間帯。前後のバンド目当てのお客さんに聴いてもらえる
トリ前(準トリ)トリ目当てのお客さんが揃った状態で演奏できる好ポジション
トリ名誉ある一方、終電などで客席が減り始める時間帯でもある。進行が押した場合のしわ寄せ(持ち時間短縮)を受けやすいのもトリ

「トリじゃないから消化試合」は一番もったいない考え方です。特に駆け出しのうちは、他バンドのお客さんに観てもらえる一番手〜中盤の方が、新しいファンを作るチャンスは多いともいえます。

トリを任されたときの準備チェックリスト

トリに指名されたら、それは主催やライブハウスからの信頼の証。次の準備で応えましょう。

💡 対バン全体のマナーとして、自分の出番が終わってもトリまでフロアで観る(打ち上げまで残る)のがシーンの流儀。トリのバンドがあなたの出番を観てくれていたように、次の繋がりはフロアで生まれます。詳しくは対バンのセット図・提出マナーへ。
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よくある質問(FAQ)

トリと大トリの違いは何ですか?
トリは「その日の一番最後に出演する人(組)」、大トリは「トリにあたる出演者が複数いる場合の、全体の本当に最後の出演者」です。紅白歌合戦では紅組・白組それぞれの最後の歌手がトリ、番組全体の最後に歌う方が大トリと呼ばれます。
なぜ最後の出演者を「トリ」と呼ぶのですか?
寄席用語の「取り」に由来します。かつての寄席では、最後に高座に上がる真打が興行のギャラをまとめて受け取り(=取り)、他の出演者に分配していました。そこから「最後を締めくくる格の高い演者」をトリと呼ぶようになりました。
トリ前(準トリ)とは何ですか?
トリのひとつ前に出演する人(組)のことです。トリ目当ての観客が揃った時間帯に演奏できるため、トリに次ぐ好待遇の出演順とされています。
ヘッドライナーとトリは同じ意味ですか?
ほぼ同じ場面で使われますが、厳密には違います。ヘッドライナーは「イベントの看板・主役」という役割を指す言葉、トリは「最後の出演順」を指す言葉です。多くの場合ヘッドライナーがトリを務めるため、実際にはほぼ同義で使われています。
ライブのトリは誰がどうやって決めるのですか?
主催者(ライブハウスのブッキング担当や企画バンド)が決めます。基準はおもに集客力・キャリア・企画の主旨の3つで、レコ発などの自主企画では主催バンドがトリを務めるのが通例です。ブッキングライブでは出演順が当日まで非公開のこともあります。