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ツーマン(ツーマンライブ)とは?対バン・スリーマンとの違い・当日の流れ・ギャラ相場まで完全ガイド

公開:2026年08月02日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

ライブの告知でよく見る「ツーマン」「スリーマン」「対バン」。結論から言うと、ツーマン(ツーマンライブ)=2組、スリーマン=3組のアーティストが出演するライブのことで、1組だけなら「ワンマン」、複数組が出る形式の総称が「対バン」です。この記事では、違いを1分で分かる早見表で整理したうえで、当日の流れ(所要時間・先攻後攻)、ギャラ・出演料の相場、組む相手の選び方、そして検索してもあまり出てこない出演者側の実務(機材シェア・セット図提出)まで、出演者・観客の両視点で解説します。

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結論:ライブ形式の早見表

「〜マン」は出演アーティストの組数を表します。まずは全体像をどうぞ。

形式出演組数意味
ワンマン1組1組のアーティストが単独で行う公演。「ワンマンショー」が由来
ツーマン2組2組が対等に近い立場で共演。「ツーマンライブ」「2マン」とも表記
スリーマン3組3組が共演。「スリーマンライブ」「3マン」とも
対バン2組以上複数組が出演するライブの総称。ツーマンもスリーマンも対バンの一種
ブッキングライブ3〜6組程度ライブハウスが出演者を集めて組む日常的な興行
企画(イベント)さまざまバンドや事務所が主催する自主企画。レコ発・周年イベントなど
フェス・サーキット多数複数ステージ・多数出演。街の複数会場を回遊するのがサーキット
O.A.(オープニングアクト)+1組本編の前に短い持ち時間で演奏する「前座」。「ツーマン+O.A.」のように追加される
💡 「ツーマン」「スリーマン」は和製英語。英語圏では2組対等の公演を co-headline(コ・ヘッドライン)split bill と呼びます。海外アーティストに「two-man」と言っても通じないので注意。

「対バン」の意味と語源

対バンとは、1つのライブに複数のアーティストが出演する形式の総称。「今日の対バンは○○」のように「共演相手」そのものを指す使い方もされます。

語源は「バンド同士の対決(対バンド)」が有力とされます。かつてはお互いの動員や演奏をぶつけ合う「対決」の意味合いが強かった言葉ですが、現在は対決色は薄れ、「共演」の意味で使うのが普通です。バンドに限らず、アイドルやシンガーソングライターの共演でも「対バン」と言います。

ツーマン・スリーマンの特徴——ただの「2組・3組」ではない

同じ対バンでも、ブッキングライブとツーマン・スリーマンでは意味合いが違います。

ブッキングライブと企画ライブの違い——「主催が誰か」で見る

対バンライブは「主催が誰か」で2つに分かれます。出演者として関わるなら、この区別が重要です。

ブッキングライブ企画ライブ(自主企画)
主催ライブハウス(ブッキング担当)バンド・事務所・イベンター
出演者の組み合わせジャンルも知名度もさまざま。初対面同士が多い主催者が「呼びたい相手」を招く。統一感がある
お金チケットノルマ制が多い主催者が箱代を負担し、ゲストにはギャラ(出演料)を払うことが多い
出演のきっかけライブハウスへの出演申込み・デモ音源送付主催バンドからの誘い。日頃の対バンでの繋がりから生まれる

駆け出しのバンドはまずブッキングライブで場数と繋がりを作り、気の合うバンドとツーマン・スリーマンの企画を打つ——というのが定番のステップアップです。レコ発(CD・音源リリース記念)や周年記念は企画ライブの代表格です。

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【出演者向け】形式別の持ち時間・転換時間の目安

形式持ち時間の目安転換時間の目安
ブッキング(3〜6組)25〜30分(5〜7曲)10〜15分
スリーマン30〜45分15〜20分
ツーマン40〜60分15〜30分
ワンマン90〜120分(アンコール込み)
O.A.15〜20分(3〜4曲)

持ち時間はMC込みです。セットリストは「曲数×平均曲長+MC」で必ず時間内に収まるよう組みましょう。持ち時間オーバーは共演者全員に迷惑がかかる、対バンで最も嫌われる行為のひとつです。当日全体の流れは香盤表で共有されます。

ツーマンライブは何時間?当日の流れと先攻・後攻

観客としても出演者としても気になる「ツーマンって何時間かかるの?」。目安は開場から終演まで約2時間半〜3時間です。典型的な流れで見てみましょう。

時刻の例内容
17:30開場(OPEN)。BGMが流れる中、入場・ドリンク交換
18:00開演(START)。先攻バンドの演奏(40〜60分)。O.A.付きならその前に15〜20分
19:00頃転換(15〜30分)。物販やドリンクカウンターが動く時間
19:20頃後攻バンドの演奏(40〜60分+アンコール)。セッションやコラボはここで起きがち
20:30〜21:00頃終演。物販・特典会がある場合はさらに30分〜1時間ほど

先攻・後攻は、企画した側(ホスト)が後攻=トリを務めるのが基本形。ただし招いたゲストに敬意を表して後攻を譲るケースもあり、告知の「○○ presents」「○○企画」の表記から主催側が読み取れます。終演後は出演者同士の打ち上げが行われることも多く、そこから次の企画が生まれていきます。

ツーマンライブのギャラ・出演料の相場

「ツーマンに誘われたけどお金はどうなるの?」——同じツーマンでも、主催側なのかゲストなのかで扱いが真逆になります。

立場お金の扱い相場感
主催(企画)バンド会場代(箱代)を負担しゲストにギャラを渡す。動員次第で利益が出る/赤字になる会場代 3〜10万円/ゲストギャラ 5,000〜30,000円
ゲスト招待バンドノルマなし・ギャラあり。交通費支給の場合も出演料 5,000〜30,000円(動員規模による)
共催(対等企画)会場代を折半・ノルマも折半・売上も折半ノルマ10〜30枚×2組で会場代をカバー
ブッキング枠のツーマンライブハウス主催なのでノルマ制。両バンドとも出演料は基本的に無しノルマ10〜30枚(1枚2,000円換算)
💡 「呼ばれた側」は原則お金を払わないのがツーマンの基本ルール。ノルマや会場代を請求される場合は「共催」または「ブッキング枠」で、主催者が本当に招待の意図を持って呼んでくれているかを事前に確認しましょう。ノルマ相場の詳細はチケットノルマとはを、O.A.のギャラ事情はオープニングアクトとはをどうぞ。

ツーマンを組む相手の選び方——3つの基準

「ツーマンをやってみたい」となった時、誰に声をかけるべきか。集客失敗を避けるための3基準です。

  1. 集客層のバランスが取れているか:自分たちと客層が「完全にかぶらない」&「完全に離れすぎない」相手が理想。かぶり過ぎだと単なる合同ライブ、離れ過ぎるとお互いのファンが動かない
  2. 動員規模が近いか:自分たち20人/相手200人だと格差が大きくギャラや告知バランスで揉めやすい。動員が2倍以内の相手が組みやすい
  3. 共演経験があるか:いきなり単独で組むより、まずブッキングライブや3〜4組のイベントで一緒になってからツーマンに発展するのが失敗が少ない
⚠️ SNSやフォロワー数だけで判断しない。実際のライブに1度は足を運んで動員・お客さんの反応を目で見てから声をかけるのが安全策。「ライブでの姿勢が合わない」相手とはツーマンをやっても後味が悪くなります。

対バン形式の機材事情とセット図——出演者の実務

対バン形式では、ドラムセット・ベースアンプ・ギターアンプなどの大型機材は会場の備品を全バンドで共用(シェア)し、スネア・ペダル・シンバル・エフェクターなど細かいものだけ各自で持ち込むのが一般的です。限られた転換時間で入れ替わるための知恵ですね。

▲ 対バンでは機材ごとに持込か会場(レンタル)かを明記。ドラム本体は会場のものを使い、ペダルやスネアだけ持ち込むなら備考へ。

だからこそ、対バンでは「何を持ち込み、何を借りるか」をセット図で事前に共有しておくことが重要になります。これが揃っていると、PAさんは転換の段取りを事前に組めて、当日の進行が一気にスムーズに。詳しい書き方とマナーは対バンのセット図・提出マナーで解説しています。初出演の準備全体はライブハウス初出演の完全ガイドをどうぞ。

観客として対バンを楽しむコツとマナー

出演者にとっても、共演バンドの演奏をフロアで観る(観てもらう)ことが次の繋がりを生みます。自分たちの転換と物販以外は、できるだけフロアにいましょう。

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よくある質問(FAQ)

ツーマンとスリーマンの違いは何ですか?
出演するアーティストの組数の違いです。ツーマンは2組、スリーマンは3組が出演するライブを指します。1組だけならワンマン、複数組が出演する形式の総称が対バンです。
4組以上が出演するライブは何と呼びますか?
「フォーマン」と呼ぶこともありますが一般的ではなく、「対バンライブ」「ブッキングライブ」「イベント」と呼ぶことが多いです。出演組数が多い場合は形式名より「○○presents」のようなイベント名で告知されるのが普通です。
対バンの出演順はどうやって決まりますか?
主催者(ライブハウスまたは企画バンド)が、集客力・キャリア・イベントの流れを考慮して決めます。最後に演奏する「トリ」はその日のメインとなる出演者が務めるのが通例です。ブッキングライブでは出演順が当日まで非公開のこともあります。
O.A.(オープニングアクト)とは何ですか?
本編の出演者の前に、短い持ち時間(15〜20分程度)で演奏する「前座」のことです。「ツーマン+O.A.」のように告知されます。若手にとっては大きな動員の前で演奏できるチャンスの場でもあります。
ツーマンライブは英語で何と言いますか?
「ツーマン」は和製英語で、英語圏では co-headline(コ・ヘッドライン)や split bill と呼びます。2組が対等な立場で共演する公演という意味です。
ツーマンライブは何時間くらいかかりますか?
開場から終演まで約2時間半〜3時間が目安です。内訳は1組あたり40〜60分の演奏×2組+間の転換15〜30分。アンコールや終演後の物販・特典会まで含めると3時間半ほど見ておくと安心です。
ツーマンの先攻・後攻はどうやって決まりますか?
企画した側(ホスト)が後攻=トリを務めるのが基本形です。ただし招いたゲストに敬意を表して後攻を譲る場合もあります。告知の「○○ presents」「○○企画」といった表記から、どちらが主催側かを読み取れます。
ツーマンライブのギャラはいくらですか?
ゲストとして招待された場合の出演料相場は5,000〜30,000円で、動員規模や関係性によって変動します。主催(企画)側は会場代3〜10万円を負担しゲストにギャラを渡すため、動員次第で利益が出るか赤字になるかが決まります。共催(対等企画)の場合は会場代・ノルマ・売上をすべて折半します。ブッキング枠のツーマンはライブハウス主催なのでノルマ制で、両バンドとも出演料は基本的にありません。
ツーマンを組むにはどうすればいいですか?
まずブッキングライブや3〜4組のイベントで一緒になり、共演経験を積んでから声をかけるのが定番のステップです。相手選びの3基準は「集客層のバランスが取れている(かぶりすぎず離れすぎず)」「動員規模が2倍以内で近い」「共演経験がある」。SNSだけで判断せず、実際のライブに1度は足を運んで動員とお客さんの反応を見てから声をかけましょう。