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ライブのタイムテーブルの作り方【対バン4組の記入実例】転換時間の計算式と無料テンプレート

公開:2026年09月03日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

「対バンイベントの主催を初めてやる」「タイムテーブルを作ってと言われたけれど、何時に何を入れればいいのか分からない」——この記事は、そんな人のための実践ガイドです。結論から言うと、タイムテーブルは終演(完全撤収)から逆算して作ります。対バン4組の記入実例そのまま使えるテンプレートつきで、開場・開演・転換・リハーサルの決め方を順番に解説します。

タイムテーブルの前に、各バンドのセット図は集まっていますか?
転換時間を読み違えない鍵は、出演バンドのセット図・回線表の事前回収。セット図くんなら各バンドがひな形から1分で作れて、共有リンクでそのまま集められます。登録不要・完全無料。
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結論:タイムテーブルは「終演から逆算」して作る

初めて作る人はつい「開演19時、1組目は19時から…」と前から順に足していきがちですが、これはほぼ失敗します。持ち時間と転換を積んでいくうちに終演がどんどん後ろへずれ、終電や会場の利用時間に収まらない表ができあがるからです。

動かせないのは会場の完全撤収時刻お客さんの終電。だからタイムテーブルは、そこから逆算して組みます。やることは3つだけです。

  1. 動かせない時刻を固定する——完全撤収と終演の上限を先に決める
  2. 出演枠を計算する——持ち時間×組数+転換×(組数−1)
  3. 後ろから埋める——終演→開演→開場→リハ→入り、の順に時刻を置く
💡 タイムテーブルと香盤表の違い:時間軸に「誰が・どこで・何をするか」の担当列まで付けた詳細版が香盤表です。小規模の対バンならこの記事のタイムテーブルで十分。スタッフが増えたら香盤表に育てます。

タイムテーブルに入れる項目(基本フォーマット)

ライブハウスの対バンイベントなら、次の8項目が入っていれば運営が回ります。

項目内容時間の目安
入り(集合・搬入)出演者とスタッフの会場入り。楽屋割り・機材搬入開場の3時間前
リハーサル逆リハ(出演順と逆)で回す1組20〜30分
開場客入れ開始。BGM・ドリンク・物販開演の30分前
開演影アナ→1組目のSEでスタート
出番各組の持ち時間(実演奏か転換込みかを明示)1組25〜30分が標準
転換機材の入れ替え(転換10〜15分
終演・客出し物販・特典会・お見送り30分
バラシ・精算機材撤収・会場との精算→完全撤収30分〜1時間
💡 タイムテーブルは2種類作るのがコツ。運営用(この記事で作る、入りやリハまで入った完全版)と、告知用(お客さんに見せる、開場・開演と出演順だけの簡易版)です。運営用をそのままSNSに載せると、リハ中に来場されるといった事故が起きます。

作り方5ステップ(終演からの逆算)

ステップ① 動かせない時刻を確認する

会場に完全撤収の時刻(バラシと精算まで終えて全員が退館する時刻)と利用開始時刻を確認します。あわせて、平日開催なら終演は21時〜21時半を上限に見ておくと、お客さんの終電に優しい表になります。ここを確認しないまま組むと、最後に延長料金という形で跳ね返ってきます。

ステップ② 出演枠を計算する

開演から終演までの長さは、この式で一発で出ます。

開演〜終演 = 持ち時間 × 組数 + 転換 × (組数 − 1)
例:持ち時間30分・4組・転換10分 → 30×4 + 10×3 = 150分(2時間30分)

トリのアンコールを見込むなら+10分をここで足します。また、出演者に伝える持ち時間が「実演奏30分」なのか「転換込み30分」なのかは、この段階で決めて募集文・案内に明記してください。ここが曖昧だと、各バンドが組めるセットリストの長さが変わってしまいます(詳しくは転換とは)。

ステップ③ 終演から逆算して開演・開場を置く

①と②を組み合わせます。終演21時半・出演枠150分なら開演は19時。開場は開演の30分前(この例では18時半)が標準で、キャパの大きい会場や整理番号で順に呼び込む場合は45〜60分前に広げます。

ステップ④ リハーサルを「逆リハ」で組む

リハは出演順と逆(トリが最初・1組目が最後)に組むのがライブハウスの基本です。最後にリハをした1組目のセッティングをステージに残したまま開場すれば、開演時の転換がゼロになるからです。1組20〜30分で組みます(詳しくは逆リハ・順リハとは)。

ステップ⑤ バッファ(押し対策の余白)を置いて完成

リハ終わりから開場までに30〜45分の「何も入っていない時間」を1か所つくります。リハが押した分をここで吸収し、開演以降に持ち込まないためです。逆に、転換を「10分と書いて12分で回す」ような隠れバッファは作らないこと。数字が信用されなくなり、全員の動きが緩みます(押し・巻きの考え方は「押す」「巻き」とは)。

記入実例:対バン4組・転換10分・19時開演の一日

ここまでの手順をそのまま適用した記入例です。前提は土曜開催・4組・持ち時間30分(実演奏)・リハ30分・22時半完全撤収

時刻内容メモ
15:00会場入り・搬入・楽屋割り出演者全員集合。搬入口と楽屋の案内は主催
15:15進行確認(主催・PA・照明)タイムテーブルと各バンドのセット図を最終確認
15:30〜16:00リハ① Dバンド(トリ)逆リハ。持込機材の多い組は長めに取る
16:00〜16:30リハ② Cバンド
16:30〜17:00リハ③ Bバンド
17:00〜17:30リハ④ Aバンド(1組目)セッティングをそのまま残す
17:30〜18:15休憩・着替え・フロア準備バッファ45分。リハの押しをここで吸収
18:15影アナ・SE音源の最終確認受け渡し漏れをチェック
18:30開場(客入れ)BGM・ドリンク・物販。演者は楽屋待機
18:55影アナ(開演5分前)
19:00〜19:30① Aバンドセッティング済みなので定刻で出られる
19:30〜19:40転換①
19:40〜20:10② Bバンド
20:10〜20:20転換②
20:20〜20:50③ Cバンド
20:50〜21:00転換③
21:00〜21:30④ Dバンド(トリ)アンコールを見込むなら最初から40分枠にする
21:30〜22:00終演・客出し・物販お見送りをするならここ
22:00〜22:30バラシ・精算・完全撤収会場との精算を済ませて解散
💡 この表をそのまま使う場合は、自分の会場の完全撤収時刻に合わせて全体を前後にスライドさせてください。平日なら1時間前倒しの18時開演・20時半すぎ終演が目安です。

転換時間は何分で組む?(10分・15分の使い分け)

タイムテーブルの精度は、ほぼ転換時間の見積もりで決まります。標準は10分。ただし全組一律にはせず、「基本10分+機材の多い組は5分加算」と積み上げるのが実務です。

ケース目安理由
弾き語り・アコースティック5〜10分機材が少なく設営が速い
バンド(会場機材中心)10分いちばん標準的なケース
キーボード・同期(オケ)あり15分DI・PC・電源の接続が増える
ドラム持込・大編成15〜20分設営そのものに時間がかかる

問題は、各バンドの機材は聞かないと分からないということ。だから主催は、出演確定のタイミングでセット図と回線表を回収します。編成と持込機材が図で見えれば、どの転換を15分にすべきか迷いません。集めた図はまとめてPAに渡すと、リハも転換も速くなります。

転換時間の見積もりは、セット図が集まれば終わります
出演バンドはひな形から1分で作成、共有リンクを送ってもらうだけ。編成・持込機材・立ち位置が図で届くので、どの転換を何分にするか正確に決められます。
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そのまま使えるテンプレート(組数別早見表つき)

組数×持ち時間の所要時間早見表(転換10分で計算)

組数持ち時間25分持ち時間30分
3組1時間35分(19時開演→20:35終演)1時間50分(→20:50終演)
4組2時間10分(→21:10終演)2時間30分(→21:30終演)
5組2時間45分(→21:45終演)3時間10分(→22:10終演)⚠️

5組×30分は土曜でもかなり遅くなります。組数を増やすなら持ち時間を25分にするのが定石です。

空欄テンプレート(コピーしてスプレッドシートへ)

時刻内容メモ
__:__会場入り・搬入・楽屋割り開場の3時間前が目安
__:__進行確認(主催・PA・照明)セット図・回線表をここで共有
__:__〜リハーサル(逆リハ・1組30分×組数)トリから始めて1組目が最後
__:__〜バッファ(30〜45分)リハの押しをここで吸収
__:__開場開演の30分前
__:__影アナ(開演5分前)
__:__〜出番+転換(組数分くり返し)持ち時間×組数+転換×(組数−1)
__:__終演・客出し・物販30分が目安
__:__バラシ・精算・完全撤収会場の撤収時刻厳守
💡 スプレッドシートで作るなら、時刻のセルを「=直前の時刻+TIME(0,30,0)」のように数式でつなげておくのがおすすめ。持ち時間や転換を変えたとき、以降の行が全部自動で追従します。告知用は、この表から開場・開演と出演順だけを切り出して作ります。

配ったあとの運用(共有・変更・当日の押し)

なお、タイムテーブルはイベント運営の一部にすぎません。オファー・収支・書類まわりを含めた主催の段取り全体は自主企画ライブのやり方にまとめています。

セット図の事前回収が、いちばんの押し対策です
機材と配置が事前に分かっていれば、PAは転換前に準備を終えられます。出演者に共有リンクを送ってもらうだけで揃います。
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よくある失敗チェックリスト

まとめ

タイムテーブルが引けたら、次はセット図の回収です
出演者への案内に共有リンクを1行足すだけ。編成・機材・立ち位置が揃い、転換の見積もりから当日のPA進行までが速くなります。
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よくある質問(FAQ)

対バンライブの転換時間は何分が目安ですか?
10分が標準です。弾き語り中心なら5〜10分、キーボードや同期(オケ)・持込アンプがあるバンドは15分、ドラム持込や大編成は15〜20分を見ます。全組一律ではなく「基本10分+機材の多い組だけ5分加算」で積み上げると精度が上がります。
「持ち時間30分」に転換時間は含まれますか?
イベントによって両方あります。「実演奏30分(転換別)」なら30分まるごと演奏でき、「転換込み30分」なら実質20〜25分です。主催者は募集や案内の段階でどちらなのかを明記し、出演者は不明なら必ず確認してください。この認識違いが当日のトラブルでいちばん多い原因です。
ライブのタイムテーブルは誰が作りますか?
ライブハウス主催のブッキングイベントでは店側(ブッキング担当)が作ります。自主企画では主催者が作り、会場に共有して調整します。どちらの場合も、リハ順と転換時間は会場のPAと相談しながら確定させるのが確実です。
リハーサルはなぜ出演順と逆に組むのですか?
最後にリハをしたバンドのセッティングをステージに残したまま開場できるからです。出演順と逆(トリが最初・1組目が最後)にすれば開演時の転換がゼロになり、1組目が定刻どおりに出られます。これを逆リハと呼び、ライブハウスでは標準的な組み方です。
開場から開演までは何分あけるのが普通ですか?
ライブハウスでは30分が標準です。お客さんの入場・ドリンク交換・物販を見る時間がこの間に収まります。キャパの大きい会場や、整理番号で順に呼び込む場合は45〜60分に広げます。
当日、進行が押したらどう調整しますか?
調整の順番は「転換で巻く→MCの短縮を頼む→持ち時間を削る」です。持ち時間のカットは最終手段で、必ず本人に直接伝えてから行います。押しの判断と指示は主催(または店長)がひとりで出すと現場が混乱しません。
タイムテーブルはお客さんにも公開するべきですか?
出演順と開場・開演時刻は公開したほうが親切です。ただしリハや入り時間まで入った運営用をそのまま公開せず、告知用の簡易版を別に作りましょう。各組の出番時刻まで書く場合は「時間は前後する場合があります」と必ず添えてください。