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用語集

客入れ・客出しとは?意味と開場から開演までの流れ・客入れBGMの選び方・演者は何をする時間かまで解説

公開:2026年08月17日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

「そろそろ客入れ始めまーす」「客出しのBGMお願いします」——ライブハウスでも劇場でも毎日使われているこの2語。結論から言うと、客入れ=開場から開演までの間に観客を場内へ入れて案内すること、客出し=終演後に観客に退場してもらうことです。この記事では、意味と読み方から、開場〜開演のタイムライン・客入れBGMの実務・演者はその間何をするのか・客出しとバラシの段取りまで、演者目線で解説します。

客入れが始まる前に、準備を終わらせる段取りを
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結論:客入れ=観客を入れること、客出し=退場してもらうこと。関連語の早見表

客入れとは、開場から開演までの間に、観客を会場内へ入れて席・フロアへ案内すること。読み方は「きゃくいれ」です。反対に、終演後に観客に退場してもらうことが客出し(きゃくだし)。どちらも「作業」と「その時間帯」の両方を指して使われます。まずは前後の言葉とセットで整理しましょう。

用語意味
開場(OPEN)観客を入れ始める時刻。客入れの開始
客入れ本記事のテーマ。開場〜開演の間に観客を入れて案内すること・その時間帯
開演(START)本編が始まる時刻。客入れの終わり
終演本編(+アンコール)が終わること
客出し終演後、観客に退場してもらうこと・その時間帯
いれこみイベント業界で使われる客入れとほぼ同義の業界語。「入れ込み開始」のように使う

チケットやフライヤーの「OPEN 17:30 / START 18:00」という表記は、「17:30から客入れを始めて、18:00に開演する」という意味。この間の30分が、この記事の主役です。

使い方・例文——現場でこう飛んでくる

例文意味
「客入れ始めます」開場します。ここからステージ・場内は観客に見られる状態になる
「客入れ中はステージ上がらないで」観客が入っている間はステージでの作業・横切りをしないで
「客入れBGM、そちらで流せますか?」開場中のBGMを演者側の音源で流せるかの確認
「押してるので客入れ10分短縮します」進行が遅れているので開場時間を短くして調整します(押す・巻き
「客出し始めまーす」終演後、観客の退場案内を始めます
「客出しまで楽屋で待機で」観客が退場し終わるまで演者は楽屋にいてください

開場〜開演の30分に起きていること——客入れのタイムライン

観客として並んでいるだけでは見えませんが、客入れの30分は場内でこれだけのことが同時進行しています。

時間場内で起きていること
開場前リハ終了→ステージを一番手仕様に整える→客電ON・客入れBGM再生開始→スタッフが受付・ドリンクカウンターに配置
開場(OPEN)整理番号順に入場開始。受付でチケット確認(もぎり)→ドリンク代を払ってドリンクチケットを受け取る→フロア・席へ
開場中物販が動き始める。PAは卓の最終確認、照明は明かりのチェック。演者は楽屋で準備
開演5分前影アナ(諸注意のアナウンス)。トイレ・ドリンクの駆け込みが増える
開演(START)客入れBGMが止まり、客電が落ちて暗転→SE(出囃子)で登場、または板付きでスタート
💡 客入れ中のステージに機材が並んでいる理由:ライブハウスの対バンでは逆リハ(出演順と逆にリハをする方式)が基本のため、最後にリハをした一番手のセッティングがそのまま残った状態で客入れが始まります。だから一番手は開演と同時にすぐ演奏を始められるのです。
▲ 4ピースの基本形。ドラムは奥中央、ギター上手・ベース下手、返し(黒い台形)は各自の足元へ。

上のようなセット図を事前に提出しておくと、リハがスムーズに終わり、客入れ開始までにステージが仕上がります。客入れが始まってからのステージ作業は基本NGなので、「開場までに終わらせる」が全ての段取りの基準になります。

客入れBGMは誰が選ぶ?——選び方4原則と著作権

客入れ中に流れているBGM(客入れBGM・開場SE)は、会場側のプレイリストで流すのが基本形ですが、ワンマンや企画ライブでは演者・主催者が持ち込むことも多く、ライブの世界観づくりの一部になっています。選び方の定番はこの4つ。

⚠️ 著作権の注意:ライブハウスなど常設の音楽営業店舗は、JASRAC等と包括契約を結んでいて市販曲のBGM利用がカバーされているのが一般的です。ただし自主イベント・ホール公演・配信に乗せる場合は扱いが変わるため、持ち込みBGMを使うときは会場・主催者に「客入れBGMの権利処理はどうなっていますか」と確認しておくと安全です。

客入れ中、演者は何をしている?

客入れの30分は、演者にとって本番前最後の準備時間です。定番の過ごし方はこうです。

💡 客席に出ていい?——対バン・ブッキングライブでは客入れ中に演者がフロアや物販にいるのは普通の光景です。一方、ワンマンや演出重視の公演では登場の瞬間の特別感を守るため、開演まで姿を見せないのが定番。イベントの文化に合わせましょう。
開場までに準備が終わるバンドは、共有が速い
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客出しの実務——終演からバラシまでの流れ

終演後の客出しは、次のように進みます。

💡 客出しBGMの小技:余韻を壊さないラストの世界観に合う曲を流すのが基本ですが、自分たちの新曲・未発表曲を流して「この曲なんだろう」を作るのは昔からある宣伝の定番技です。

劇場・ホールの客入れ・客出し——案内係・定員・補助席

演劇・ホール公演では、客入れ・客出しは表方(おもてがた)=客対応スタッフの中心業務です。

会場・形態別の客入れ・客出しの違い

会場・形態特徴
ライブハウス開場は開演の30分前が定番。整理番号順入場+ドリンク代徴収。客出しは物販・お見送りと一体
ホール・劇場開場は45〜60分前が多い。座席案内・遅れ客対応・規制退場など表方の運用が最も手厚い
野外フェス「ゲートオープン」と呼ばれ、開演の数時間前から。手荷物検査・リストバンド交換を伴う
サーキットフェス会場ごとに入場規制がかかるため、客入れ=入場規制の管理が仕事になる(サーキットフェスとは
配信ライブ客入れライブ」=観客を入れて行う有観客ライブの意味で使われる。無観客配信と区別する言い方として定着

あわせて覚えたい関連用語

用語意味
いれこみ客入れとほぼ同義のイベント業界語。「入れ込み」と書く
表方(おもてがた)受付・案内・物販など観客に接するスタッフの総称。対義語は舞台側の「裏方」
もぎりチケット半券を切る受付業務・担当者
整理番号自由席・スタンディングの入場順。チケットに印字され、番号順に呼び出して客入れする
規制退場混雑防止のためブロックごとに順番に退場してもらう客出しの方式
影アナ開演前の諸注意アナウンス。客入れの締めくくりの合図
客電客席の照明。客入れ中はON、開演で落ち、客出しで再びONになる

まとめ:客入れ・客出しは「ライブの入口と出口」

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よくある質問(FAQ)

客入れとはどういう意味ですか?
開場から開演までの間に、観客を会場内へ入れて席やフロアへ案内することを指すライブ・舞台用語です。読み方は「きゃくいれ」。作業そのものと、開場から開演までの時間帯の両方を指して使われます。
客出しとはどういう意味ですか?
終演後に観客に会場から退場してもらうことです。読み方は「きゃくだし」。スタッフによる出口への誘導のほか、ライブハウスでは演者の物販対応・お見送り、ステージ上のバラシ(撤収)と同時進行で進みます。
客入れの時間はどれくらいが普通ですか?
ライブハウスでは開演の30分前に開場する「OPEN 17:30 / START 18:00」のような形が定番です。ホール・劇場では45〜60分前、野外フェスでは数時間前からゲートオープンすることもあります。進行が押している場合は客入れ時間を短縮して調整することもあります。
客入れBGMは誰が決めるのですか?
会場側のプレイリストで流すのが基本形ですが、ワンマンライブや企画イベントでは演者・主催者が選曲した音源を持ち込むことも多いです。本編の世界観につながる選曲・会話できる音量・セットリストと被らない・開演に向けてテンションを上げる、の4つが選び方の定番です。
客入れ中に演者が客席や物販に出てもいいですか?
対バン・ブッキングライブでは客入れ中に演者がフロアや物販にいるのは普通の光景です。一方、ワンマンや演出を重視する公演では、登場の瞬間の特別感を守るために開演まで姿を見せないのが定番です。イベントの性質・文化に合わせて判断します。
「いれこみ」とは何ですか?
客入れとほぼ同じ意味で使われるイベント業界の言葉で、観客を会場に入れることを指します。漢字では「入れ込み」と書き、「入れ込み開始」「入れ込み30分」のように使われます。
「客入れライブ」とはどういう意味ですか?
観客を会場に入れて行う有観客のライブという意味です。配信ライブが一般化した時期に、無観客配信と区別する言い方として定着しました。「客入れ配信」なら、観客を入れた公演を同時に配信する形式を指します。
客入れ中のステージに機材が置いてあるのはなぜですか?
ライブハウスの対バンでは、本番の出演順と逆の順番でリハーサルを行う「逆リハ」が基本のためです。最後にリハをした一番手のセッティングをそのまま残して客入れを始めれば、開場から開演の間にステージを組み直す必要がなく、一番手はリハで作った音のまま本番を始められます。