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アンコールとは?ライブの意味・仕組み・ダブルアンコール・予定調和と言われる理由

公開:2026年08月06日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

アンコール」——ライブの本編が終わった後、客席から起こる拍手と「アンコール!」の掛け声で始まる、あの時間のこと。この記事では、アンコールの意味と語源、実際の仕組みと流れダブルアンコール(Wアンコール)が起きるかを決める3つの要素、そして「実は最初から決まっている」と言われる予定調和の裏側、アンコールをやらないアーティストが増えている背景まで、演者側と観客側の両方の目線で解説します。

ライブの構成は事前準備で決まる
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結論:アンコールとは?意味と語源

アンコールとは、ライブや演奏会の本編終了後、観客の拍手や掛け声に応えて出演者が追加で行う演奏(またはその演奏を求める掛け声)のことです。ライブ/音楽業界では省略して「EN」(Encoreの頭2文字)と書かれ、2回目のアンコールは「W-EN(ダブルアンコール、Wアンコール)」と呼ばれます。

語源はフランス語のencore(アンコール)=「もう一度」。18世紀初頭のイギリスで、聴衆が気に入った曲に対して「encore!」と叫び、演奏者が繰り返すのが習慣化したとされます。おもしろいのは、本場フランスでは今は encore ではなく bis(ビス)と叫ぶのが一般的で、「アンコール」は英語圏&日本に定着した言い回しになっています。

💡 ワンポイント:クラシックの世界では17世紀のヴェネツィアのオペラ座で、すでにアリア再唱を求める習慣があったと記録されています。「アンコール」は、実は数百年続く音楽文化の伝統です。

ライブでのアンコールの流れ

ライブハウス・ホール・アリーナのどの規模でも、アンコールの基本的な流れは共通です。表で押さえておきましょう。

タイミングステージ側/客席側で起きること
①本編ラスト最後の曲を演奏。MCで「ありがとうございました!」など締めの挨拶
②退場メンバーがステージ袖へ退場。会場のBGM(SE)が流れ、照明が暗転またはハーフに
③観客の拍手・掛け声拍手と「アンコール!」のコール。手拍子が揃うと呼び戻す圧が強まる
④再登場数分後、メンバーが再度ステージへ。「アンコールありがとう!」のMCから始めるのが定番
⑤EN曲を演奏1〜3曲程度。人気曲や、本編に組み込めなかった新曲を披露することが多い
⑥最終退場メンバーが写真撮影・お辞儀・場合によっては物販アピールをして退場

ライブハウスなどの小規模会場では、③④のタイムラグが数十秒〜1分程度と短めです。アリーナ規模になると、衣装替えや機材準備のため2〜5分の拍手待ちがあるのが普通です。

ダブルアンコール(Wアンコール)とは?実施を決める3要素

ダブルアンコール(W-EN)=2回目のアンコールのこと。1回目のアンコールが終わってメンバーが退場した後、それでも拍手が鳴り止まないときに、追加で再登場して演奏するものです。1回目より発生確率は下がり、実施されるかどうかはその日の会場・演者・時間の3要素で決まります。

要素実施されやすい条件
会場の熱量拍手・手拍子が数分続いて途切れない/観客が総立ちで叫び続けている
アーティストの体力ツアー最終日や地元凱旋など、演者側にも「もう1曲やりたい」余力があるとき
時間制限(会場側の音止め)これが最も厳格。大型会場では音止め時間(例:22時)が分単位で決められており、超過すると次回の借用に響くペナルティがある

ダブルアンコールが実現しなかったとしても、それは「愛が足りない」わけではなく、時間・体力・会場ルールの制約によることがほとんどです。とくにドームやアリーナは、時間ジャストで音を止めなければ次回使えないという契約の中で運営されています。

💡 3回目は「トリプルアンコール」:W-ENのさらに後、3回目のアンコールはトリプルアンコールと呼ばれます。ツアー最終日や解散・復活ライブなど特別な公演でまれに起こる「事件級」の出来事で、SNSでニュースになるレベルの希少さです。

「アンコールは予定調和」と言われる理由

近年、「ライブの1回目アンコールは事前に組み込まれた演出」と語られることが増えました。実際、大型ライブの現場では次のような仕込みが行われているのが普通です。

これは「騙し」ではなく、ライブ全体を「ひとつの作品」として設計する演出上の必然です。アンコール込みの構成で、映像・照明・セットリストが緻密に組まれているからこそ、あのクライマックスの盛り上がりが再現されます。予定調和と分かっていても、その瞬間に立ち会う体験そのものが「ライブ」だとも言えます。

アンコール込みの構成を、セット図で共有
EN曲だけ機材が増える・ゲストが加わる・立ち位置が変わる——アンコール込みの構成をセット図にまとめておけば、当日の転換もPAとの共有もスムーズ。セット図くんは無料・登録不要・スマホでOKです。
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アンコールをやらないアーティストが増えている

一方で、「アンコールはやらない」と表明するアーティストも年々増えています。あいみょん・Vaundy・SUPER BEAVER・マカロニえんぴつなど若手勢が本編のみで終える構成を採用しているほか、T.M.Revolutionの西川貴教は「アンコールは義務じゃない」と発言して大きな反響を呼びました。KinKi Kidsの堂本光一も「呼ばれなければ出ない、当たり前にやるものではない」との主旨の発言をしています。

アンコールをしない主な理由は次のとおりです。

「アンコールなし」は失礼でも手抜きでもなく、ライブ設計上の1つの意思表示です。もし観に行ったライブでアンコールが無かったとしても、それは今のシーンでは珍しくありません。

観客側のマナー:拍手・掛け声・退場のタイミング

演者側の実務:香盤表・セットリスト・機材

演者側から見ると、アンコールは「事前に段取りを詰めておく1コーナー」です。当日の運用は次のようになります。

EN込みの構成、セット図で1枚にまとめる
アンコールで機材や立ち位置が変わるなら、セット図に「EN」レイアウトを別で用意しておくと当日が楽。セット図くんは編成テンプレートから数分で作れる無料ツールです。
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よくある質問(FAQ)

アンコールとはどういう意味ですか?
ライブや演奏会の本編終了後、観客の拍手や掛け声に応えて出演者が追加で行う演奏、またはその演奏を求める掛け声のことです。語源はフランス語の encore(もう一度)で、業界では「EN」と省略して書かれます。
ダブルアンコール(Wアンコール)とは何ですか?
2回目のアンコールのことです。1回目のアンコールが終わってメンバーが退場した後、それでも拍手や歓声が鳴り止まないときに、追加で再登場して演奏することを指します。ライブ業界では「W-EN」と略記されます。1回目のアンコールより発生確率は低く、会場の熱量・アーティストの体力・会場の音止め時間の3要素が揃ったときに実施されます。
ダブルアンコール(Wアンコール)はよく起きるものですか?
1回目のアンコールに比べると発生確率は下がります。実施されるかどうかは、その日の会場の熱量・アーティストの体力・会場側の音止め時間の3要素で決まり、とくに大型会場では時間制限が最も厳しい制約です。W-ENが無かったとしても、時間や体力の都合による判断であることがほとんどです。
トリプルアンコールとは何ですか?
3回目のアンコールのことです。ダブルアンコール(W-EN)のさらに後に行われる非常に珍しいアンコールで、ツアー最終日・解散ライブ・復活ライブなど特別な公演でまれに起こります。会場の音止め時間の制約があるため、大型会場ではほぼ実現せず、起これば SNS で話題になるレベルの希少な出来事です。
アンコールをしないと決めているアーティストは失礼ではないですか?
失礼ではありません。あいみょん・Vaundy・SUPER BEAVER・T.M.Revolutionなど、本編で完結させる構成を採用するアーティストは近年増えており、「本編に全部込める」というライブ設計上の1つの意思表示として定着しています。
ライブでアンコールの拍手は何分くらい続ければいいですか?
小規模ライブハウスなら30秒〜1分、ホールやアリーナなら2〜5分程度で再登場してくることが多いです。10分以上経っても再登場が無ければ、会場の音止め時間や体力の都合で終演と判断されているケースがほとんど。無理に拍手を続けても状況は変わらないので、客電が付いたら片付け始めましょう。
ライブでアンコールが「予定調和」と言われるのはなぜですか?
大型ライブでは、セットリスト・照明・映像・衣装替えのすべてがアンコール込みで事前に設計されているためです。ステージ演出上の必然であり「騙し」ではありませんが、「観客の熱で自発的に生まれるもの」という本来の意味からは離れていることを指して、予定調和と言われます。