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ステージプロット(Stage Plot)とは?セット図との違い・書き方・海外シーンでの標準

公開:2026年07月17日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

海外の音楽シーンや、日本でも大型フェス・ツアー現場で耳にする「ステージプロット(Stage Plot)」。結論から言うと、ステージプロットとは、バンドの立ち位置・使用機材・モニター配置をステージを上から見た図で示す配置図のこと。日本のライブハウス文化で「セット図」と呼ばれているものと、実質的には同じ資料です。この記事では、両者の違いと同義性、記載すべき項目と英語ラベル対応、インプットリストやテクニカルライダー(Tech Rider)との関係、海外シーンで求められる粒度、書き方の実例までまとめます。

日本語でも英語でも、書くべきことは同じ
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結論:ステージプロットとは「上から見たステージ配置図」

ステージプロット(Stage Plot)とは、ライブ本番でバンドがどう立ち、どんな機材をどこに置くかを、ステージを上から見た図で示した資料です。英語では単に「plot」(配置・見取り図)と呼ばれ、海外の音楽シーンではライブ出演時に会場や音響エンジニアへ提出する標準資料として定着しています。

▲ 4ピースの基本形。ドラムは奥中央、ギター上手・ベース下手、返し(黒い台形)は各自の足元へ。

日本のライブハウス文化で「セット図」と呼ばれているものと、実質的には同じ資料です。書くべき内容も、使う目的も同じ。呼び方の違い=文化圏の違いと理解してOKです。

セット図との違い——同じもの、呼び方が違うだけ

ステージプロットとセット図は、次のような使い分けで呼び分けられることが多いです。ただし現場によって揺れがあり、厳密な線引きはありません

ステージプロットセット図
使う場面海外シーン・フェス・ツアー国内ライブハウス・対バン
言語英語ラベルが多い日本語ラベルが基本
技術要件電源・回線本数も1枚に回線表は別紙にする慣習
提出先プロモーター・技術監督ライブハウスのブッキング担当
💡 「ステージプロット」と言うと少しプロっぽく聞こえますが、実態はセット図の英語表現。海外のバンドと共演したり、フェスに出るときに「stage plot送って」と言われたら、セット図を英語ラベルで書けば通じます。

ステージプロットに書く項目(必須7つ)

フォーマットは自由ですが、次の7項目が入っていれば「ちゃんとしたステージプロット」として通用します。

項目書く内容
① 基本情報バンド名・日付・会場・連絡先(英語なら Band / Date / Venue / Contact)
② 編成と役割Vo / Gt / Ba / Dr / Key(英語ならLead Vocal / Guitar / Bass / Drums / Keys)
③ 立ち位置客席目線でのステージ配置(下手/上手=Stage Left/Right)
④ 使用機材アンプ・キーボード・DI・ドラムの型番と持込/レンタル区分
⑤ マイクボーカル・コーラス・楽器マイクの本数と種類
⑥ モニター(返し)フロアモニターの位置と数、IEM使用者の明記
⑦ 電源とその他要電源機材の位置、ワイヤレスの周波数帯

基本の書き方はセット図の作り方・書き方【完全ガイド】で解説しています。海外提出の場合は、下の英語ラベル対応表も併用してください。

ステージプロットも、セット図と同じ画面で1分
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日本語 / 英語ラベル対応表

海外シーンや英語圏バンドとの共演時に頻出する用語の対応表です。プロットに書き入れるときの参考にどうぞ。

日本語English意味
上手Stage Right (SR)客席から見て右側
下手Stage Left (SL)客席から見て左側
ステージ奥Upstage / Backline客席から遠い側(アンプの列)
ステージ前Downstage客席側
返し(モニター)Wedge / Floor Monitor足元の返しスピーカー
サイドフィルSide Fillステージ両袖のモニター
イヤモニIEM (In-Ear Monitor)耳の中で聴く自分用モニター
ボーカルLead Vocal / Voxメインボーカル
コーラスBacking Vocal (BV)コーラス・バックボーカル
回線表Input List / Channel List各chの信号一覧
技術要件書Tech Rider / Technical Rider提供必須機材・電源の要件書

ステージの向きの基本については上手・下手(かみて・しもて)とはを参照してください。

ステージプロットとテクニカルライダー(Tech Rider)

海外シーンでは、ステージプロットは単独ではなくテクニカルライダー(Tech Rider)と呼ばれる技術要件書の中の1ページとして提出されるのが一般的です。両者の関係を整理します。

資料役割内容の例
Stage Plot配置図立ち位置・機材の位置・モニター位置を図で示す
Input List回線表各chの楽器名・マイク種類・DI要否
Tech Rider技術要件書会場が用意すべきPA機材・電源・楽器レンタル・照明要件
Hospitality Riderおもてなし要件楽屋の飲食・タオル・宿泊など(大物アーティスト向け)

日本のライブハウス文化ではセット図と回線表を別紙で提出することが多いですが、海外では1つのPDFにまとめて提出するのが標準的。バンドとしての品質評価にも直結します。

良い例・悪い例

✅ 良いステージプロットの特徴

❌ 悪いステージプロットの特徴

⚠️ 特に海外シーンでは、PDFで1〜2ページ・英語ラベル・情報密度が適切という3条件を満たさないプロットは「素人っぽい」と見なされがち。バンドの信用に直結します。

ステージプロットの作り方(3ステップ)

  1. 白紙にステージの枠を書く:長方形を描き、下辺を「Downstage / 客席側」と明記。上辺は「Upstage / Backline」。
  2. 編成を配置する:ドラムは奥中央、アンプはドラムの両脇、ギター/ベースはアンプの前、ボーカルはステージ中央前——というのが基本形。
  3. マイクと返しを追加:各パートのマイクの位置、返し(Wedge)の位置と数、電源が必要な機材を書き込む。
▲ ツインギターの4人編成。Gt&Voは中央、リードGtは上手が定番。アンプが2台になるのでどちらが誰のアンプかを書き添える。

▲ ツインギター編成のステージプロット例。日本語ラベル/英語ラベルどちらでも同じ構成で作れます。詳しい編成別の書き方はバンド編成別セット図(3/4/5人)を参照。

英語ラベル対応のステージプロットも1分で作成
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提出のタイミングとマナー

ステージプロットは、次のタイミングで提出するのが標準です。

シーン提出タイミング
国内ライブハウス本番の1週間前まで(当日は印刷1部を持参)
フェス出演本番の2〜4週間前(プロモーター指定の締切に従う)
海外ツアーツアー確定後にツアーマネージャー経由でまとめて提出
対バンブッキング担当が指定する期日まで

提出後に編成や機材が変わった場合は、必ず更新版を送り直すのがマナー。当日「実はメンバーが1人増えました」は、返しの数もマイクの本数も回線数も足りなくなり、リハに支障が出ます。

こんなシーンで役に立つ

次のライブに向けて、通じるプロットを1枚
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よくある質問(FAQ)

ステージプロットとセット図は違うものですか?
実質的には同じものです。ステージプロット(Stage Plot)は英語圏や海外のフェス/ツアー現場でよく使われる呼び方、セット図は日本のライブハウス文化で定着している呼び方です。書くべき内容も、目的も同じ。「stage plotを送って」と言われたら、セット図を英語ラベルで書けば通じます。
ステージプロットは何ページに収めるべきですか?
1〜2ページ以内に収めるのが標準です。海外プロモーターや音響エンジニアは短時間で複数バンドのプロットを確認する必要があるため、情報が凝縮された1ページものが好まれます。3ページを超えるようなら、テクニカルライダー(Tech Rider)本体に情報を移し、プロット自体は配置図に絞りましょう。
ステージプロットは手書きでも大丈夫ですか?
対バンレベルなら手書きスキャンでもマナー違反ではありませんが、海外シーンやフェス提出では手書きは避けるのが無難です。PDFで、ラベルの文字がはっきり読める品質にしましょう。スマホの写真撮影ではなく、PC/タブレットで作成→PDFで書き出す形が理想です。
日本語のセット図を英語ラベルに変換する必要はありますか?
海外バンドとの共演、海外フェス出演の場合は英語ラベルが望ましいです。国内対バンなら日本語のままで問題ありません。「Vo / Gt / Ba / Dr」のようなアルファベット略記は、海外現場でも通じますので、日英混在でも実用上は問題ないケースが多いです。
ステージプロットとインプットリスト(回線表)はどう違いますか?
ステージプロットは「上から見た配置図」で、機材の位置関係を示す資料。インプットリスト(回線表)は「PA卓の何chに何を挿すか」の一覧表です。海外では両方+テクニカルライダーをまとめて1つのPDFで提出することが多く、日本のライブハウスでは別紙で扱われることが多いです。詳しくはインプットリスト(回線表)の書き方を参照してください。
テクニカルライダー(Tech Rider)とステージプロットの関係は?
テクニカルライダーは「会場側が用意すべき技術要件のすべて」を書いた文書で、その中の1ページとしてステージプロットが入る、という構造です。ライダーには他に、必要な電源の口数、レンタル楽器、照明の希望、リハーサル時間などが含まれます。海外ツアーではライダーが契約書の一部として扱われることもあります。
ステージプロットを無料で作れるツールはありますか?
はい、当サイトのセット図くんは登録不要・完全無料でステージプロットを作成できます。日本語ラベルと英語ラベルの両対応、PDF書き出し、共有リンク発行に対応。海外フェス提出用にも国内対バン用にも同じ画面で作成可能です。
ステージプロットに書く「Backline」とは何ですか?
Backline(バックライン)は、ステージ奥に並ぶギターアンプ・ベースアンプ・ドラムセットなどの楽器機材のことです。海外シーンでは「Backline provided by venue」(アンプ類は会場提供)「Backline: bring your own」(各自持込)のように、機材の提供元を示す表現としてもよく使われます。