セット図アプリ【無料】スマホで作成してPDF提出まで5分|iPhone・Android手順つき
「セット図をスマホだけで作りたい」——パソコンを開く時間がない、明日までに提出しなければいけない。そんなときのための記事です。セット図が作れるアプリ・ツールを料金と機能で比較し、スマホでの作成からPDF提出までを手順で解説します。結論を先に言うと、急いでいるならインストール不要のブラウザ型がいちばん速いです。
結論:セット図アプリは2種類。提出が近いなら「ブラウザ型」
「セット図 アプリ」で探すと、App StoreやGoogle Playから入れるインストール型と、URLを開くだけで使えるブラウザ型の2つが出てきます。どちらもスマホで作れますが、向いている場面がはっきり違います。
| インストール型(ストアのアプリ) | ブラウザ型(URLを開くだけ) | |
|---|---|---|
| 使い始めるまで | ストアで検索→ダウンロード→有料なら購入手続き | URLを開くだけ。数秒で描き始められる |
| オフライン | 電波がなくても編集できるものが多い | 基本は通信が必要(作りかけは端末に残る) |
| 渡し方 | PDFを書き出して送る | PDFに加えてURLをそのまま送れる |
| 容量 | 端末に数十MB必要 | インストールしないので消費なし |
| 向いている人 | 毎月何度も作る/電波の悪い会場が多い | 今日・明日の提出が迫っている/まず試したい |
セット図が作れるアプリ・ツール比較(2026年8月時点)
日本語で使える主なものを、料金と機能で並べました。どれも一長一短なので、自分の使い方に近いものを選んでください。
| 名称 | 形態・料金 | 特徴 |
|---|---|---|
| セット図くん (当サイト) | ブラウザ 無料・登録不要 | 編成のひな形を内蔵。回線表・セットリスト・モニター送りまで同じ画面で作り、PDF/画像/共有URLで提出できる |
| セット図メーカー | Web版は無料 iPhone・iPad・Mac版は¥450(アプリ内課金あり) Android版もあり | オフライン編集とPDF出力に対応。アプリ版はiOS 18.0以降が必要 |
| ステージプロット作成ツール (studio dubreel) | ブラウザ 無料・登録不要 | セットリストの記入欄と1年間有効の共有URL、A4印刷に対応。PC推奨でスマホ版は別画面。同時編集は非対応と明記されている |
| ドラフティ(drafty) | ブラウザ 個人 月8,800円(年88,000円/学生は年27,500円) | 照明・音響のプロ向けの仕込み図ソフト。断面図の自動生成や機材リスト書き出しまで行える本格派。最大45日の無料試用あり |
| 海外の無料ツール (Stage Plot Pro・TecRiderなど) | ブラウザ 無料 | 機材アイコンが数百種と豊富。ただしUIが英語で、上手・下手・返しといった日本の現場の言い回しには対応していない |
| Canva・Excel・PowerPointのアプリ | 無料〜 | 汎用ツール。機材の記号は自分で作る必要があり、スマホでの図形操作はかなり窮屈。詳しくはエクセル・パワポでの作り方を参照 |
整理すると、プロの仕込み図までは要らないが、日本のライブハウスに出す1枚をスマホで作りたい——というバンドマンの用途なら、無料のブラウザ型で十分に足ります。有料アプリが効いてくるのは、電波の入らない会場で頻繁に編集する場合です。
失敗しないアプリ選び・7つのチェック項目
見た目が綺麗でも、ライブハウスに伝わらない図ができてしまうツールがあります。選ぶ前に次を確認してください。ひとつでも欠けると、当日に口頭で補足する羽目になります。
- 上手・下手が「客席目線」になっているか——セット図は客席から見た向きで書くのが原則。海外製ツールは演者目線のことがあります(上手・下手とは)
- 返し(ウェッジモニター)の記号があるか——足元の返しは最も要望が集中する部分。台形の記号が置けないツールは避けたほうが無難です
- 「持込/レンタル」を書き分けられるか——アンプとドラムはここが伝わらないと当日に事故ります
- 回線表(インプットリスト)も作れるか——セット図と一緒に求められる書類。同じ画面で作れると提出が1回で済みます
- A4・1枚のPDFで書き出せるか——2ページに割れると印刷されたときに片方が抜け落ちます
- 共有URLで渡せるか——ファイル添付が使えないSNSのDMでやり取りする場面は多いです
- 保存して使い回せるか——次のライブは編成が同じことがほとんど。日付だけ変えて出せると圧倒的に速いです
スマホでセット図を作る手順(5ステップ)
ここからは実際の作り方です。白紙から描き始めないのが、スマホで速く作る最大のコツです。
① 編成のひな形を開く
4ピース、3ピース、ツインギター、弾き語り——自分に近い編成のひな形を選びます。ドラムは奥中央、アンプはその手前、返しは最前列。この骨格が最初から入っている状態から始めれば、あとは差分を直すだけです。
② パート名を自分のバンドに書き換える
記号をタップして名前を変えます。ここで「Gt&Vo」「Cho」など兼任も書いておくと、マイクの本数がPAに伝わります。
③ 指でドラッグして位置を合わせる
実際の立ち位置に近づけます。スマホでは指がずれやすいので、画面を拡大してから動かすと正確です。多少ずれても問題はありません。大事なのは左右の並び順で、数センチの精度は誰も見ていません。
④ 持込・レンタル・電源を書き足す
ここが本番です。「Gt.Amp(持込)」「Dr(会場)」「Key:DI×2・要電源」のように文字で書き添えます。色分けだけで区別すると、白黒で印刷されたときに意味が消えます。
⑤ 見直して書き出す
できあがりはこんな1枚です。バンド名・日付・連絡先が入っているかを最後に確認してください。
PDFにしてライブハウスに送るまで(iPhone・Android別)
セット図はPDFか画像で送るのが基本です。編集用のファイルをそのまま送ると、相手の環境でレイアウトが崩れます。
iPhoneの場合
- ツールの「PDF」を押すと共有シートが開くので、「ファイルに保存」を選びます
- メールに添付するなら、メール作成画面で本文を長押し→「添付ファイルを追加」→保存したPDFを選択
- LINEで送るなら、トーク画面の「+」→「ファイル」から選びます(写真タブには出てきません)
- 相手がPDFを開けるか不安なときは、画像で送るほうが確実です
Androidの場合
- PDFは通常「ダウンロード」フォルダに保存されます。ファイルアプリから探せます
- Gmailなら、作成画面のクリップアイコン→「ファイルを添付」で選択
- LINEはトーク画面の「+」→「ファイル」。こちらも写真からは選べません
0910_バンド名_セット図.pdfの形にしておくと親切です。ライブハウスは1日に何組ぶんもの書類を受け取るので、開かなくても誰のものか分かる名前が喜ばれます。ホーム画面に追加して「アプリのように」使う
ブラウザ型でも、ホーム画面にアイコンを置けば1タップで開けます。毎回ブラウザで検索し直す手間がなくなり、使い勝手はインストール型とほとんど変わりません。
| 端末 | 手順 |
|---|---|
| iPhone(Safari) | ページを開く→画面下の共有ボタン(□に↑)→メニューを下にスクロール→「ホーム画面に追加」→右上の「追加」 |
| Android(Chrome) | ページを開く→右上の3点メニュー→「ホーム画面に追加」→「追加」 |
| iPhone(Chrome) | 共有ボタン→「ホーム画面に追加」。iPhoneではSafariのほうが確実です |
ストアの審査や課金を通さずに済むぶん、思い立った瞬間に導入できるのがブラウザ型の強みです。アイコンを置いておけば、袖で待っている間に機材の変更を直す、といった使い方もできます。
手書き・Excel・アプリ——所要時間と修正コスト
「結局どれが速いのか」を、初回作成だけでなく直前の修正と次回の使い回しまで含めて比べます。ライブでは、この2つ目と3つ目が効いてきます。
| 作り方 | 初回 | 前日の修正 | 次回の使い回し |
|---|---|---|---|
| 紙に手書き→写真 | 10分ほど | 書き直し(外出先では不可) | ほぼ不可。毎回ゼロから |
| Excel・PowerPoint | 15〜30分 | パソコンが要る | 可能。ただしファイルの最新版が分からなくなりがち |
| 汎用アプリ(Canva等) | 20分〜 | スマホでは操作が窮屈 | 可能 |
| セット図の専用ツール | 5分前後 | スマホでその場で直せる | 保存分を複製して日付だけ変更 |
初回だけを見れば手書きも十分に速いのですが、「対バン相手のアンプが持込に変わった」「Keyが1人増えた」という連絡は前日や当日に来ます。そのときに手元のスマホで直せるかどうかが、実際の差になります。
スマホで作るときに気をつけること
- 文字を小さくしすぎない——スマホ画面では読めても、A4に印刷すると潰れます。書き出したPDFを一度縮小表示して読めるか確認してください
- 色だけに意味を持たせない——ライブハウスでは白黒でコピーされることが多く、色分けした持込・レンタルの区別が消えます。文字で書き添えてください
- 会場の指定フォーマットが最優先——Excelのひな形などを配布している会場では、必ずそちらを使ってください
- ステージの実寸を確認する——間口が狭い会場では、アンプ2台と返しが並ばないことがあります。会場サイトのキャパ・ステージ情報を見ておくと安心です
- 提出後の変更は必ず連絡する——図を直しただけでは伝わりません。差し替えた旨を一言添えて送り直してください
まとめ
- セット図アプリはインストール型とブラウザ型の2種類。提出が近いならブラウザ型が速い
- 選ぶときは客席目線・返しの記号・持込表記・回線表・A4のPDF・共有URL・保存の7点を確認
- 作る手順はひな形を開く→名前を変える→位置を合わせる→持込を書き足す→書き出すの5ステップ
- 提出はPDFか画像。DMで添付できないときは共有URLを貼る
- ブラウザ型でもホーム画面に追加すれば1タップで開ける
- 差が出るのは初回ではなく前日の修正と次回の使い回し