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コラム

キーボード・同期(オケ)のライブ接続とセット図|ステレオ/モノラルの決め方・DIの本数・回線表の書き方

公開:2026年07月13日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

バンドにキーボード同期(オケ)が入ると、セット図と回線表に書くことが一気に増えます。結論はシンプルで、PAに伝えるべきは「何回線で送るか(=DIが何本要るか)」。キーボードは迷ったらモノラル1回線、同期は「オケは客席へ・クリックは演者だけ」が鉄則です。この記事では、接続の基本、ステレオ/モノラルの判断基準、同期の方式比較、そして上位記事がほぼ触れていないセット図・回線表への書き方(記入例つき)まで、やさしく解説します。

「Key:DI×2」「同期あり」も、置いて書くだけ
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結論:PAに伝えるのは「回線数」——これだけ決めれば大丈夫

  1. キーボードはDIで「ライン送り」——アンプではなくDI経由でPA卓へ。モノラルなら1回線・ステレオなら2回線
  2. 迷ったらモノラルでOK——小〜中規模のライブハウスや対バン形式では、モノラルが実務の主流(理由は後述)
  3. 同期(オケ)は2回線+クリックは卓に送らない——オケはL/Rの2回線でPAへ、クリックは演者のイヤホンだけに返す
  4. すべて事前連絡——「Key=DI×2、同期=DI×2、クリックは送りません、電源2口ください」まで伝われば、当日は置くだけ
💡 DI(ダイレクトボックス)は、キーボードやPCの出力をPA卓に送れる信号に変換する箱です。ほとんどの会場に備え付けがあるので買う必要はありませんが、何本使うかは事前に伝えるのがマナー。詳しくはDIとは?をどうぞ。

キーボードの接続の基本——アンプではなくDIで「ライン送り」

ギターやベースと違い、キーボードは専用アンプを使わずPA卓に直接送る(ライン送り)のがライブハウスの標準です。流れはこうです。

演者が用意するのはシールドケーブル(モノラルなら1本・ステレオなら2本)と電源まわり。会場のシールドを借りられることも多いですが、長さや本数が読めないので持参が安心です。サスティンペダルや譜面台も忘れずに。

⚠️ 出力がステレオミニ端子しかない小型キーボード(家庭用・ミニ鍵盤など)は、ステレオミニ→フォン×2の変換ケーブルが必要です。会場にあるとは限らないので必ず持参を。

ステレオかモノラルか——迷ったらモノラルでOK

キーボーディストが一度は悩むのがこれ。判断基準を表にしました。

状況おすすめ理由
対バン形式・小〜中規模の会場モノラル(1回線)卓のチャンネル数が限られ、複数バンドで回線を使い回すため。1回線で済むと転換も速い
ピアノ音色がメインで広がりが欲しいステレオ希望を事前相談ピアノ・エレピ・パッドはステレオの恩恵が大きい。ただし判断は会場に委ねる
シンセリード・単音フレーズ中心モノラルステレオにする恩恵がほぼない
ワンマン・ホール規模ステレオ相談OK回線に余裕があり、PAもステレオで作りやすい

「ステレオのほうが音がいいのでは?」と思いがちですが、実務では次の事情があります。

キーボードが2台以上になる場合は、台数×回線数で膨らみます(例:2台ステレオ=4回線)。小型ミキサーでまとめて2回線(またはモノラル1回線)に集約して送るのが定番のスマート解。この場合は「Key×2→持込ミキサー→DI×2」のように経路ごと伝えましょう。

回線が増える日ほど、セット図で整理
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同期(オケ)の基本——「オケは客席へ、クリックは演者だけ」

同期(どうき)とは、あらかじめ用意した音源(=オケ。ストリングス、シンセ、コーラスなど)をライブで再生し、それに合わせて生演奏するスタイル。メンバーにいないパートを鳴らせるので、音源の再現度が一気に上がります。

同期には2つの音が登場します。この区別がすべての出発点です。

誰が聴く?送り先
オケ(同期音源)お客さんDI経由でPA卓へ(L/Rの2回線が基本)
クリック(ガイドのメトロノーム)演者だけ(主にドラマー)イヤホンへ。卓には送らない

テンポの基準になるドラマーがクリックをイヤホン(イヤモニ)で聴き、他のメンバーはドラムに合わせる——これが最小構成。クリックが客席に流れる事故だけは絶対に避けたいので、回線表に「クリックは卓に送りません」と書いておくと確実です。

同期の方式と必要機材——3パターン比較

方式必要機材安定性向いている人
プレイヤーのL/R分けスマホ/プレイヤー+分岐ケーブルまず試したい人。L=オケ(モノ)・R=クリックを書き出し、Lだけ卓へ。スマホは機内モード必須
MTR(マルチトラックレコーダー)MTR本体定番。オケ出力とクリック出力を物理的に分けられ、PCより落ちにくい
PC+DAWノートPC+4出力以上のオーディオインターフェース本格派。1-2chをオケ→DI×2、3-4chをクリック→イヤホンに割り当て。曲中のテンポチェンジも自由

セット図・回線表への書き方【記入例】

ここまで決まれば、書くことは明確です。セット図に書くのはこの5点。

▲ キーボード+同期入りの例。Keyは「DI×2(ステレオ)・要電源」、同期はドラム脇に「PC+IF(DI×2)」と書き添える。クリックを卓に送らない旨は備考へ。

回線表(インプットリスト)はこのように書きます。

CHパートマイク/DI備考
9Key LDIステレオ・要電源1口
10Key RDI
11同期 LDIPC+オーディオIFから。クリックは卓に送りません
12同期 RDI操作=Dr。要電源1口

回線表全体の書き方はインプットリスト(回線表)の書き方を、キーボード入り編成の立ち位置はバンド編成別セット図をどうぞ。

事前連絡チェックリスト——これで当日は「置くだけ」

キーボード・同期がいる日は、ブッキング担当かPAに遅くともライブの1週間前までにこう伝えましょう。

あとはリハ(サウンドチェック)で「オケの返し量」と「クリックの音量」を確認すれば準備完了。セット図と回線表が揃っていれば、PAとのやり取りは驚くほどスムーズになります。

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よくある質問(FAQ)

キーボードはステレオとモノラルどちらで送るべきですか?
迷ったらモノラル(1回線)がおすすめです。対バン形式や小〜中規模の会場では卓のチャンネル数が限られ、モノラルが実務の主流だからです。ピアノ音色メインでステレオの広がりが欲しい場合は、事前に会場へ「可能ならステレオ希望」と相談し、判断を委ねるのがスマートです。
同期のクリックが客席に流れないようにするには?
クリックをオケと別の出力に分けることが大前提です(MTRの別出力、オーディオインターフェースの3-4ch、プレイヤーのR側など)。そのうえで回線表に「クリックは卓に送りません」と明記し、リハで実際に客席側へ漏れていないか確認すれば確実です。
同期を使うことはいつまでに会場へ伝えればいいですか?
遅くともライブの1週間前、できれば出演が決まった時点で伝えましょう。DIの本数・チャンネルの割り当て・電源の準備が必要なため、当日いきなりでは対応できないことがあります。「同期あり・DI×2・クリックは送らない・電源1口」まで伝われば完璧です。
キーボードのシールドやスタンドは持参すべきですか?
シールド(モノラルなら1本・ステレオなら2本)は持参が安心です。会場で借りられることも多いですが、本数や長さが読めません。キーボードスタンドは会場にX型が置いてあることが多いものの、無い会場もあるため「スタンドはありますか?」と事前確認を。サスティンペダルと電源アダプタも忘れがちなので注意です。
キーボードが2台あるときはどう書けばいいですか?
セット図にKey1・Key2と分けて位置を書き、それぞれの回線数を書き添えます(例:Key1=DI×2、Key2=DI×1)。回線を節約したい場合は小型ミキサーでまとめて2回線に集約するのが定番で、その場合は「Key×2→持込ミキサー→DI×2」と経路ごと書けばPAに伝わります。