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定期演奏会の司会原稿・例文集【吹奏楽・PDF無料】開演〜曲紹介〜アンコールまで

公開:2026年10月03日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

「定期演奏会の司会、原稿を書いておいて」——吹奏楽部で司会係になった人がまず困るのは、何を、どの順番で、どれくらいの長さで言えばいいのかが分からないことです。検索して出てくるのは、ホールの影アナ原稿か、どこかの部の台本1本だけ。この記事では、開演の挨拶・曲紹介・転換のつなぎ・休憩・部長挨拶・アンコール・終演まで17場面の司会原稿を、〔 〕を置き換えればそのまま読める形で掲載し、押したときの短縮版と読み上げ秒数を全場面に付けました。曲紹介を解説の丸写しにしない「3文の型」と曲種別の例文、雨天・遅延の差し替え文、進行表との番号の揃え方、A4・5ページの台本PDF(無料)まで、司会係が当日まで使えるものを1本にまとめています。

司会原稿と一緒に、転換の中身も決まっていますか
MC裏で椅子を何脚動かすかは、第1部と第2部の配置図の差分で決まります。セット図くんなら部ごとの配置図をブラウザで作って並べられるので、司会に「最低何秒話すか」を正確に伝えられます。
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結論:司会原稿は「場面別に17本」を、進行表の番号つきで作る

先に結論です。定期演奏会の司会原稿は、1本の長い台本ではなく場面ごとに独立した短い原稿の束として作ります。手順は4つです。

  1. 進行表から「司会」の行を抜き出す——開演の挨拶、曲紹介、転換のつなぎ、休憩、部長挨拶、アンコール、終演。定演なら15〜20か所になります
  2. 1か所ずつ番号を振る——司会①②③…。進行表の「司会・影アナ」列と同じ番号にします
  3. 標準版と短縮版を書く——押したとき削れるのは曲と司会の話す量だけなので、司会には最初から短縮版を持たせます
  4. 声に出して読み、秒数を書く——1分300字が基準。ホールでは残響と緊張で1〜2割遅くなります

この記事の原稿は、すべてこの形で作ってあります。〔 〕を自分の団体に置き換えれば、そのまま読めます。

💡 この記事と、影アナの記事の役割分担。開演前の諸注意・休憩の呼び込み・規制退場のように客席から見えない場所で読むアナウンスは影アナの原稿・例文集にまとめています(ホール向けの完全版・PDFつき)。この記事はステージに立って話す司会の原稿が中心で、諸注意は短縮版だけを載せています。
⚠️ 曲名・作曲者・編曲者の読みは、必ずスコア(楽譜)と顧問で確認してください。外国人作曲家の名前は複数の表記があり、ネット上の表記は揺れています。読み間違いは、原稿全体の信用を落とします。原稿にはルビを振っておきます。

場面別の原稿一覧(読む人・読み上げ秒数の早見)

17場面の一覧です。「読む人」が影アナの場面は舞台袖か調整室から、部長の場面は部長自身が読みます。秒数は標準版の目安で、短縮版があるものは併記しました。場面名から該当の原稿に飛べます。

場面読む人目安(標準/短縮)
開演前の諸注意影アナ約35秒
開演の挨拶・自己紹介司会約30秒/短縮 約15秒
1曲目の紹介司会約20秒/短縮 約5秒
指揮者・顧問の紹介司会約25秒/短縮 約5秒
曲紹介の基本形司会約25秒/短縮 約5秒
転換のつなぎ司会約40秒/短縮 約10秒
第1部の締め司会約30秒/短縮 約10秒
企画コーナーの導入司会約20秒/短縮 約5秒
ソロ・アンサンブル司会約25秒
休憩の案内司会約30秒/短縮 約5秒
休憩明け・第3部へ司会約25秒/短縮 約5秒
賛助・OB・OG紹介司会約25秒
部長挨拶への振り司会約5秒
部長挨拶の型部長約50秒/短縮 約15秒
本編最後の曲司会約25秒/短縮 約5秒
アンコール司会約15秒/短縮 約5秒
終演・お見送り司会約30秒/短縮 約10秒

原稿の中の〔 〕は置き換え箇所です。(間)や(舞台を確認)のように丸括弧の指示は読みません——原稿に書いておくための、自分への指示です。

そのまま読める司会原稿①:開演前〜第1部(7場面)

開演前の諸注意から、第1部の締めまでです。開演の挨拶は60秒以内、1曲目の紹介は30秒以内。お客さんは演奏を聴きに来ているので、前半はとくに短く切ります。

開演前の諸注意(読む人:影アナ)

読むタイミング:開演5分前。舞台袖または調整室から、客席に姿を見せずに読む

標準|約176字・約35秒(ゆっくり読むと約40秒)

「本日は、〔◯◯高校吹奏楽部 第◯回定期演奏会〕にご来場いただき、誠にありがとうございます。開演に先立ちまして、お客様にお願い申し上げます。演奏中の写真撮影・録音・録画はご遠慮ください。携帯電話など音の出る機器は、電源をお切りいただくか、マナーモードに設定してください。また、お席のご移動は、曲と曲の間にお願いいたします。開演まで、今しばらくお待ちください。」

💡 これは司会ではなく影アナの原稿で、ここでは短縮版だけを載せています。非常口・飲食・補聴器などホールの規定文言があればそちらを優先してください。完全版(開場中・休憩・規制退場・撮影OKの差し替え)は影アナの原稿・例文集の記事とPDFにあります。

開演の挨拶・自己紹介(読む人:司会)

読むタイミング:幕が開き、奏者が着席して拍手が収まったら。1曲目を先に演奏する型なら、その拍手のあと

標準|約150字・約30秒(ゆっくり読むと約35秒)

「皆さま、本日は〔◯◯高校吹奏楽部 第◯回定期演奏会〕にお越しいただき、誠にありがとうございます。本日の司会を務めます、〔◯年の◯◯〕と、〔◯年の◯◯〕です。どうぞよろしくお願いいたします。私たち吹奏楽部は、この日のために〔◯月〕から練習を重ねてきました。今年は〔部員◯名〕でお届けします。最後までどうぞお楽しみください。」

短縮版(押したとき)|約72字・約15秒(ゆっくり読むと約15秒)

「皆さま、本日は〔◯◯高校吹奏楽部 第◯回定期演奏会〕にお越しいただき、ありがとうございます。司会を務めます〔◯◯〕です。最後までどうぞお楽しみください。」

💡 挨拶は60秒以内。「お客さんは演奏を待っている。前置きは短く、早く1曲目へ」が、司会の相談でいちばん多い答えです。部員紹介はここでやらず、第2部の企画か最後に回します。

1曲目の紹介(読む人:司会)

読むタイミング:開演の挨拶に続けて。指揮者が入場する前に言い終える

標準|約107字・約20秒(ゆっくり読むと約25秒)

「1曲目は、〔曲名〕。〔作曲者〕が〔◯◯年〕に作曲した〔行進曲/序曲〕です。〔華やかなファンファーレで始まるこの曲を、私たちは今日の幕開けにふさわしい1曲として選びました〕。それでは、〔◯◯高校吹奏楽部 第◯回定期演奏会〕、開幕です。〔曲名〕。」

短縮版(押したとき)|約29字・約5秒(ゆっくり読むと約5秒)

「1曲目は、〔作曲者〕の〔曲名〕。開幕にふさわしい1曲です。どうぞ。」

💡 1曲目は30秒以内。曲名は最初と最後の2回言います。最初は「情報」、最後は指揮者と照明への「合図」です。

指揮者・顧問の紹介(読む人:司会)

読むタイミング:1曲目の拍手の中で。または第1部2曲目の前

標準|約133字・約25秒(ゆっくり読むと約30秒)

「ここで、本日の指揮者をご紹介いたします。〔◯◯高校吹奏楽部 顧問、◯◯先生〕です。〔先生は、私たちが入部したときから、音の一つひとつに「誰に届けたいか」を問いかけてくださいました〕。本日も、第1部と第3部の指揮を務めていただきます。〔◯◯先生〕、どうぞよろしくお願いいたします。」

短縮版(押したとき)|約33字・約5秒(ゆっくり読むと約10秒)

「本日の指揮は、顧問の〔◯◯先生〕です。どうぞよろしくお願いいたします。」

💡 肩書きと名前の読みは本人に確認します。学生指揮者がいるときは「学生指揮の〔◯年 ◯◯〕」と別に紹介。先生の紹介に添える言葉はエピソード1つに絞ると、長くならず伝わります。

曲紹介の基本形(読む人:司会)

読むタイミング:前の曲の拍手が収まりきる直前にマイクへ歩き出し、収まったら話し始める

標準|約127字・約25秒(ゆっくり読むと約30秒)

「続いては、〔曲名〕。〔①事実:◯◯年に、作曲家◯◯が◯◯のために書いた作品〕です。〔②情景:◯◯を描いた曲で、◯◯の場面から始まります〕。〔③自分たちの言葉:中盤の◯◯のソロは、私たちが練習でいちばん時間をかけた場所です。ぜひ耳を傾けてください〕。〔曲名〕、お聴きください。」

短縮版(押したとき)|約25字・約5秒(ゆっくり読むと約5秒)

「続いては、〔作曲者〕の〔曲名〕。〔聴きどころを1文〕。どうぞ。」

💡 ①は事実(間違えてはいけない)、②は情景、③は自分たちの言葉。③が無い曲紹介は「解説の読み上げ」になります。曲種別の実例と、③を作る3つの質問は下の例文集にまとめました。

転換のつなぎ(読む人:司会)

読むタイミング:進行表の「転換(MC裏)」の行。舞台班の合図(手を上げる)が出るまで話す

標準|約207字・約40秒(ゆっくり読むと約50秒)

「ここで、次の曲に向けてステージの準備をいたします。少々お時間をいただきます。(間)本日の演奏会は、〔3部〕構成でお届けしています。第1部では〔クラシックと吹奏楽オリジナル〕を、第2部では〔ポップスステージ〕を、そして第3部では〔今年のコンクール曲と、私たちがいちばん好きな曲〕を予定しています。〔第2部では、部員が衣装を替え、ソロやダンスも登場します。ぜひ楽しみにお待ちください〕。(舞台を確認)準備が整いました。続いては、〔曲名〕です。」

短縮版(押したとき)|約61字・約10秒(ゆっくり読むと約15秒)

「次の曲に向けて、ステージの準備をいたします。〔第2部はポップスステージ。衣装も替わります〕。(舞台を確認)それでは、〔曲名〕です。」

💡 進行表の転換欄に「最低◯秒話す」と書いてもらいます。話し終わる前に転換が済んだら、最後の1文だけ読んで下がります。長引いたとき用に、予備の話題(練習の裏話・次の部の見どころ)を1つ持っておきます。

第1部の締め(読む人:司会)

読むタイミング:第1部最後の曲の拍手が収まったら。幕は開いたまま、第2部への転換(約3分)の間

標準|約138字・約30秒(ゆっくり読むと約35秒)

「以上で、第1部を終わります。ありがとうございました。ただいまより、第2部に向けてステージの準備を行います。そのまましばらくお待ちください。第2部は、〔ポップスステージ〕。〔普段のコンクールでは見られない、歌って踊る吹奏楽部をお見せします〕。準備が整いましたら、改めてご案内いたします。」

短縮版(押したとき)|約53字・約10秒(ゆっくり読むと約15秒)

「以上で第1部を終わります。ありがとうございました。このまま第2部の準備に入ります。しばらくお待ちください。」

💡 3分を超える転換は暗転か幕で隠します(進行表の記事の「MC裏・暗転・休憩」の早見表)。司会は舞台の準備状況が見える位置に立ち、客席に背を向けないようにします。

MC裏で何秒話すかは、配置図の差分で決まります
転換のつなぎ原稿に書く「最低◯秒」は、第1部と第2部の配置図を並べて、動かす椅子とマイクを数えると出ます。セット図くんなら部ごとの図をブラウザで作って見比べられます。
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司会原稿②:第2部〜休憩(4場面)

企画ステージの導入、ソロ・アンサンブルの紹介、休憩の案内、休憩明けです。再開時刻は「◯分後」ではなく時刻で言うのが、この部のいちばんのコツです。

企画コーナーの導入(読む人:司会)

読むタイミング:転換完了の合図を受けて。照明の色が替わるタイミングと合わせる

標準|約110字・約20秒(ゆっくり読むと約25秒)

「お待たせいたしました。第2部、〔ポップスステージ〕の始まりです。ここからは、〔「旅」〕をテーマに〔◯曲〕をお届けします。〔衣装も音も、第1部とは少し雰囲気を変えて〕お楽しみいただきます。手拍子も大歓迎です。それでは、第2部1曲目、〔曲名〕。」

短縮版(押したとき)|約36字・約5秒(ゆっくり読むと約10秒)

「お待たせいたしました。第2部の始まりです。手拍子も大歓迎。〔曲名〕、どうぞ。」

💡 テーマは一言で(「旅」「映画音楽」「平成ヒット」)。企画ステージは「客席にどう参加してほしいか」を司会が先に言うと、1曲目から客席が動きます。

ソロ・アンサンブル(読む人:司会)

読むタイミング:小編成の椅子・譜面台の移動が終わり、奏者が定位置に着いてこちらを見たら

標準|約115字・約25秒(ゆっくり読むと約30秒)

「続いては、〔サックス四重奏〕をお届けします。演奏は、〔◯年 ◯◯、◯年 ◯◯、◯年 ◯◯、◯年 ◯◯〕。〔この曲は◯月のアンサンブルコンテストで演奏した曲で、4人の息を合わせるのにいちばん苦労したのが、冒頭の◯◯です〕。〔曲名〕、お聴きください。」

💡 名前は学年とフルネームで、読みは本人に確認。奏者が全員定位置に着く前に名前を読み始めると、拍手の場所がずれます。

休憩の案内(読む人:司会)

読むタイミング:第2部最後の曲の拍手が収まったら。客電が上がる前に言い終える

標準|約139字・約30秒(ゆっくり読むと約35秒)

「以上で、第2部を終わります。ありがとうございました。ここで、〔15分間〕の休憩をいただきます。第3部の開演は、〔◯時◯分〕を予定しております。ロビーでは〔アンケートの回収とパンフレットの配布〕を行っております。〔お手洗いは、ロビーを出て左手にございます〕。〔◯時◯分〕までに、お席にお戻りください。」

短縮版(押したとき)|約35字・約5秒(ゆっくり読むと約10秒)

「以上で第2部を終わります。〔15分〕の休憩です。第3部は〔◯時◯分〕開演です。」

💡 再開は「◯分後」ではなく「◯時◯分」と時刻で言います。再開5分前の呼び込みは影アナの仕事(影アナ記事の休憩原稿)。休憩中は大転換(ひな壇・ピアノ)が走るので、司会は舞台に残りません。

休憩明け・第3部へ(読む人:司会)

読むタイミング:影アナの「2分前」のあと、奏者が着席し、指揮者が入場する前

標準|約117字・約25秒(ゆっくり読むと約30秒)

「お待たせいたしました。これより、第3部を始めます。〔第3部では再び正装に戻り、私たちが今年いちばん時間をかけてきた◯◯をお届けします〕。〔◯年生にとっては、この舞台が最後の定期演奏会です〕。最後までどうぞお楽しみください。第3部1曲目、〔曲名〕。」

短縮版(押したとき)|約29字・約5秒(ゆっくり読むと約5秒)

「お待たせいたしました。第3部を始めます。1曲目は〔曲名〕です。」

💡 「3年生は最後」をここで言うなら、部長挨拶で同じことを繰り返さないように役割を分けます。言うのは1回で十分です。

司会原稿③:第3部〜終演(6場面)

賛助・OB・OGの紹介、部長挨拶、本編最後の曲、アンコール、終演。「最後の曲」は「本編最後の曲」と言う、終演は「すべてのプログラムを終了」で締める——この2つが、アンコールと客出しを混乱させないための言い方です。

賛助・OB・OG紹介(読む人:司会)

読むタイミング:その方々が舞台にいる曲の前。立ってもらう合図を事前に決めておく

標準|約135字・約25秒(ゆっくり読むと約30秒)

「ここで、本日の演奏会に賛助出演いただいている皆さんをご紹介いたします。〔◯◯大学吹奏楽団〕より〔◯名〕、そして本校吹奏楽部の〔OB・OG〕の皆さんです。〔◯◯パート〕には、〔◯年卒業の◯◯さん〕にも加わっていただいています。皆さん、本日はありがとうございます。盛大な拍手をお願いいたします。」

💡 人数が多いときは団体名だけ、少ないときは名前まで。所属と敬称(さん/先生)は本人に確認します。紹介のあとに拍手の間(3秒)を進行表に入れておきます。

部長挨拶への振り(読む人:司会)

読むタイミング:第3部最後の曲の前、または本編最後の曲のあと。部長がセンターマイクに着くまで司会は下がらない

標準|約37字・約5秒(ゆっくり読むと約10秒)

「ここで、部を代表して、部長の〔◯年 ◯◯〕より、皆さまへご挨拶を申し上げます。」

💡 振りは1文で十分です。部長が歩いている間の無音は、司会がマイクの前に立っていれば「間」として成立します。

部長挨拶の型(読む人:部長)

読むタイミング:ピンスポットが当たったら。90〜120秒。言葉が詰まる「間」のぶん、進行表に30秒足しておく

標準|約254字・約50秒(ゆっくり読むと約1分)

「本日は、〔◯◯高校吹奏楽部 第◯回定期演奏会〕にご来場いただき、誠にありがとうございます。部長の〔◯◯〕です。〔私たち◯年生にとって、この演奏会が最後のステージです〕。〔今年は、コンクールで思うような結果が出せず、悔しい思いもしました。それでも、この演奏会に向けて、部員◯名全員で音を揃えてきました〕。日ごろから支えてくださる〔顧問の◯◯先生〕、保護者の皆さま、〔OB・OGの先輩方〕、そして今日お越しいただいた皆さまに、心からお礼を申し上げます。残りの曲も、私たちの精いっぱいの音でお届けします。最後まで、どうぞお楽しみください。」

短縮版(押したとき)|約86字・約15秒(ゆっくり読むと約20秒)

「本日はご来場いただき、ありがとうございます。部長の〔◯◯〕です。〔この1年、支えてくださったすべての方〕に感謝しています。残りの曲も精いっぱい演奏します。最後までお楽しみください。」

💡 型は4段:お礼 → この1年 → 支えてくれた人 → 次の曲へ。固有名詞(先生の名前・何月の何)を入れた瞬間に、挨拶は「自分の言葉」になります。

本編最後の曲(読む人:司会)

読むタイミング:部長挨拶のあと、または本編最後の曲の直前

標準|約122字・約25秒(ゆっくり読むと約30秒)

「いよいよ、本編最後の曲となりました。〔曲名〕。〔作曲者〕が〔◯◯年〕に書いた〔作品〕です。〔この曲は、私たちが◯月から取り組んできた、今年の集大成です〕。〔◯年生は、この曲でステージを降ります〕。〔◯◯高校吹奏楽部 第◯回定期演奏会〕、本編最後の曲、〔曲名〕。お聴きください。」

短縮版(押したとき)|約28字・約5秒(ゆっくり読むと約5秒)

「本編最後の曲です。〔曲名〕。今年の集大成を、お聴きください。」

💡 「最後の曲」ではなく「本編最後の曲」。アンコールを隠す必要はありませんが、「本編」と言えば自然に次がある合図になります。

アンコール(読む人:司会)

読むタイミング:拍手が続いている間に。指揮者が再登場する前

標準|約68字・約15秒(ゆっくり読むと約15秒)

「ありがとうございます。皆さまの拍手に応えて、もう1曲、演奏させていただきます。アンコールは、〔曲名〕。〔皆さまも、ぜひ手拍子でご一緒ください〕。」

短縮版(押したとき)|約20字・約5秒(ゆっくり読むと約5秒)

「ありがとうございます。アンコール、〔曲名〕。」

💡 アンコールは椅子を動かさない曲を選びます。2曲あるときは2曲目の前で「本当に最後の1曲です」と言うのが終演の合図。拍手が無いときの決め(◯秒待って無ければ終演へ)は進行表に書きます。

終演・お見送り(読む人:司会)

読むタイミング:アンコールのあと、客電が上がったら。司会が舞台で読むか影アナが読むかは進行表で決める

標準|約156字・約30秒(ゆっくり読むと約35秒)

「以上をもちまして、〔◯◯高校吹奏楽部 第◯回定期演奏会〕のすべてのプログラムを終了いたします。本日は、ご来場いただき、誠にありがとうございました。〔部員一同、ロビーにてお見送りをいたします〕。お忘れ物のないよう、お足元にお気をつけてお帰りください。〔アンケートは、ロビーの回収箱へお願いいたします〕。ありがとうございました。」

短縮版(押したとき)|約61字・約10秒(ゆっくり読むと約15秒)

「以上で、すべてのプログラムを終了いたします。本日はありがとうございました。お忘れ物のないよう、お気をつけてお帰りください。」

💡 「すべてのプログラムを終了」が終演の合図で、ここでアンコール待ちの手拍子が止まります。混雑時のブロック別の客出しは規制退場の記事と影アナの原稿へ。

司会台本テンプレート(A4・5ページ・穴埋め式)を無料ダウンロード

上の17場面と曲紹介の型を、A4・5ページの台本にまとめたPDFです。1〜2ページ目が開演前〜第3部の原稿、3ページ目が終演までの原稿と押したときの短縮版・差し替え文、4ページ目が曲紹介の型と曲種別の例文、5ページ目が記入シート・秒数早見・言い換え・読む前チェック。下線の部分を手書きで埋めればそのまま読めます。登録不要・完全無料、印刷・配布・改変自由です。

定期演奏会の司会原稿テンプレート(A4・1ページ目)のプレビュー。団体名・日付・司会・進行表の版の記入欄と、開演前の諸注意・開演の挨拶・1曲目の紹介・指揮者紹介・曲紹介の基本形・転換のつなぎ・第1部の締めの7場面の原稿、各原稿の字数と秒数
🎤 司会原稿①〜②:開演前〜第3部(1〜2ページ目)
開演前の諸注意・開演の挨拶・曲紹介の基本形・転換のつなぎ・休憩・部長挨拶など14場面。各原稿に字数と秒数、下線が置き換え箇所。
司会原稿テンプレート3ページ目のプレビュー。本編最後の曲・アンコール・終演の原稿と、押したときに使う13場面の短縮版の一覧表、雨天・開演遅延・機材トラブル・曲順変更・体調不良・忘れ物・撮影OKの差し替え文7種
⏱️ 終演まで+押したときの短縮版+差し替え文(3ページ目)
本編最後の曲・アンコール・終演の原稿と、13場面の短縮版を一覧に。雨天・遅延・曲順変更・機材トラブルの差し替え文7種。
司会原稿テンプレート4ページ目のプレビュー。曲紹介を事実・情景・自分たちの言葉の3文で作る型と、マーチ・コンクール課題曲・吹奏楽オリジナル・ポップス・映画アニメ・ソロ・アンコール合唱の曲種別の例文7本
🎼 曲紹介の型と曲種別の例文(4〜5ページ目)
事実・情景・自分たちの言葉の3文の型、マーチ・課題曲・ポップス・映画音楽・ソロ・アンコールの例文7本。5ページ目は曲紹介の記入シート・秒数早見・言い換え・読む前チェック。

使い方は3ステップです。① 進行表を横に置き、司会の行に①②…と番号を振る → ② 台本の各場面に同じ番号を書き、〔 〕を埋める → ③ 声に出して通し、秒数を進行表の「司会・影アナ」列に書き戻す。進行表そのものがまだなら、定期演奏会の進行表の作り方のテンプレート(時刻が自動計算されるExcel)から始めてください。

曲紹介の作り方:「事実・情景・自分たちの言葉」の3文の型

司会原稿でいちばん本数が多く、いちばん差がつくのが曲紹介です。司会の相談で最も多い指摘は「解説の丸写し」——曲の説明をそのまま読み上げると、本人が理解していないので本番で詰まり、聞いている側にも「借りてきた言葉」だと伝わります。

直し方は、型を決めることです。曲紹介は3文で作ります。

①事実の1文(いつ・誰が・何のために)→ ②情景の1文(どんな場面・リズム・雰囲気)→ ③自分たちの言葉の1文(この部にしか言えないこと)
前に「続いては、〔曲名〕。」、後ろに「〔曲名〕、お聴きください。」を付けて合計120〜180字・約25〜35秒

①は借りてよい文です。年号・作曲者・何の曲かは事実なので、プログラムの解説と同じでかまいません。②は聞き手が「へえ」と言う1文。題名の由来や、どんなリズムかを言います。③だけは誰にも借りられません。ここが無い曲紹介が、丸写しに聞こえる曲紹介です。

③「自分たちの言葉」を作る3つの質問

③が書けないときは、パート練習のあとに部員へ次の3つを聞いてください。答えのどれか1つを1文にすれば、それが③です。

部員に聞く質問 → 答えを1文にすると③になる
質問1この曲で、部員がいちばん好きな場面はどこ?
→「◯分ごろの◯◯のメロディが、部員の推しです」
質問2練習でいちばん時間がかかった場所は?
→「中盤の◯◯は、私たちが何度も合わせ直した場所です」
質問3お客さんに「ここを聴いて」と言える16小節は?
→「最後の◯小節、全員で鳴らします。ぜひ耳を傾けてください」

曲紹介の記入シート(1曲につき1枚)

1曲ごとに次の8項目を埋めると、原稿と進行表の両方が同時にできます。PDFの5ページ目に記入欄を入れてあります。

項目書くこと例
曲名(ルビ)正式名称。副題・編曲版の表記も宝島(たからじま)
作曲・編曲読みを添える。編曲者も必ず和泉宏隆 作曲/真島俊夫 編曲
①事実の1文いつ・誰が・何のために1986年にT-SQUAREの和泉宏隆が…
②情景の1文どんな場面・リズム・雰囲気サンバのリズムに乗って…
③自分たちの1文3つの質問の答えから1つ中盤のソロは◯年の◯◯…
字数/秒数合計字数と秒数(1分300字)約160字/約32秒
進行表の番号「司会①②…」と一致させる司会A 曲紹介③
転換の有無MC裏で動かすなら最低秒数椅子2脚移動・最低40秒

曲種別の曲紹介例文(マーチ・課題曲・オリジナル・ポップス・映画・ソロ・アンコール)

3文の型で書いた例文です。①②は事実と情景なのでそのまま使えますが、③は〔 〕の中を自分たちの言葉に置き換えてください。曲が違っても、型はこの7本のどれかに当てはまります。

マーチ:星条旗よ永遠なれ

約185字・約35秒(ゆっくり読むと約45秒)

「続いては、星条旗よ永遠なれ。アメリカの作曲家ジョン・フィリップ・スーザが1896年に作曲した行進曲で、「マーチ王」と呼ばれた彼の代表作です。アメリカでは国の公式行進曲に定められ、式典や祝祭の場で今も演奏され続けています。〔後半で高らかに鳴るピッコロと、低音の対旋律のかけ合いは、私たちが何度も合わせ直した場所です。ぜひ耳を傾けてください〕。星条旗よ永遠なれ、お聴きください。」

分解:①事実「アメリカの作曲家ジョン・フィリップ・スーザが1896年に作曲した行進曲で、「マーチ王」と呼ばれた彼の代表作です。」/②情景「アメリカでは国の公式行進曲に定められ、式典や祝祭の場で今も演奏され続けています。」/③自分たちの言葉「〔後半で高らかに鳴るピッコロと、低音の対旋律のかけ合いは、私たちが何度も合わせ直した場所です。ぜひ耳を傾けてください〕。」

💡 s1は年と作曲者だけで十分。s3の「何度も合わせ直した」が、この部にしか言えない1文。

コンクール課題曲:風紋

約162字・約30秒(ゆっくり読むと約40秒)

「続いては、風紋。保科洋が作曲し、1987年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲として発表された作品です。風が砂の上に残す模様、「風紋」を題名にもち、静かな序奏から次第に音の層が重なっていきます。〔私たちは今年のコンクールでこの曲に挑みました。あのときより少し大人になった音を、聴いていただけたらうれしいです〕。風紋、お聴きください。」

分解:①事実「保科洋が作曲し、1987年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲として発表された作品です。」/②情景「風が砂の上に残す模様、「風紋」を題名にもち、静かな序奏から次第に音の層が重なっていきます。」/③自分たちの言葉「〔私たちは今年のコンクールでこの曲に挑みました。あのときより少し大人になった音を、聴いていただけたらうれしいです〕。」

💡 課題曲は「◯年度の課題曲」が事実の1文。知恵袋の添削でも「それを足せ」が最初の指摘でした。

吹奏楽オリジナル:アルヴァマー序曲

約181字・約35秒(ゆっくり読むと約45秒)

「続いては、アルヴァマー序曲。アメリカの作曲家ジェームズ・バーンズが1981年に作曲した序曲です。「アルヴァマー」はバーンズの地元カンザス州にあるゴルフ場の名前で、明るく開放的な主題と、中間部のゆったりとした旋律が対比をなします。〔中間部の木管の歌を、どれだけ長く息でつなげるか。練習で何度も言われた言葉です。今日は一息で届けます〕。アルヴァマー序曲、お聴きください。」

分解:①事実「アメリカの作曲家ジェームズ・バーンズが1981年に作曲した序曲です。」/②情景「「アルヴァマー」はバーンズの地元カンザス州にあるゴルフ場の名前で、明るく開放的な主題と、中間部のゆったりとした旋律が対比をなします。」/③自分たちの言葉「〔中間部の木管の歌を、どれだけ長く息でつなげるか。練習で何度も言われた言葉です。今日は一息で届けます〕。」

💡 題名の由来は、聞き手が「へえ」と言える情景の1文になる。

ポップス:宝島

約162字・約30秒(ゆっくり読むと約40秒)

「続いては、宝島。T-SQUAREの和泉宏隆が1986年に作曲し、真島俊夫の編曲で吹奏楽の定番となった1曲です。サンバのリズムに乗って、ステージも客席も自然と体が動き出す、吹奏楽ポップスの代表曲です。〔中盤のソロは、◯年の◯◯。本番でどこまで吹ききるか、私たちも楽しみにしています。手拍子でご一緒ください〕。宝島、お聴きください。」

分解:①事実「T-SQUAREの和泉宏隆が1986年に作曲し、真島俊夫の編曲で吹奏楽の定番となった1曲です。」/②情景「サンバのリズムに乗って、ステージも客席も自然と体が動き出す、吹奏楽ポップスの代表曲です。」/③自分たちの言葉「〔中盤のソロは、◯年の◯◯。本番でどこまで吹ききるか、私たちも楽しみにしています。手拍子でご一緒ください〕。」

💡 ポップスは「作曲者と編曲者」を両方言う。s3でソロの奏者名を出すと、客席の視線がそこに集まる。

映画・アニメ:ルパン三世のテーマ

約182字・約35秒(ゆっくり読むと約45秒)

「続いては、ルパン三世のテーマ。作曲は大野雄二。1977年に放送が始まったテレビアニメ「ルパン三世」のために書かれた曲です。ジャズの香りがするベースラインと、きらびやかなトランペットのテーマで、世代を越えて知られる1曲になりました。〔今日はトランペットパート全員で、ルパンの「決め」を吹きます。立ち上がったら、拍手で迎えてください〕。ルパン三世のテーマ、お聴きください。」

分解:①事実「作曲は大野雄二。1977年に放送が始まったテレビアニメ「ルパン三世」のために書かれた曲です。」/②情景「ジャズの香りがするベースラインと、きらびやかなトランペットのテーマで、世代を越えて知られる1曲になりました。」/③自分たちの言葉「〔今日はトランペットパート全員で、ルパンの「決め」を吹きます。立ち上がったら、拍手で迎えてください〕。」

💡 客席の世代が広い定演では、「いつ・何で流れた曲か」が一番伝わる事実。

ソロ・協奏曲:〔曲名〕

約101字・約20秒(ゆっくり読むと約25秒)

「続いては、〔曲名〕。〔◯◯年に、◯◯が◯◯のために書いた〕作品です。〔独奏の◯◯と吹奏楽の伴奏がかけ合いながら〕進んでいきます。〔ソロは◯年の◯◯。◯月から朝練で磨いてきた音を、聴いてください〕。〔曲名〕、お聴きください。」

分解:①事実「〔◯◯年に、◯◯が◯◯のために書いた〕作品です。」/②情景「〔独奏の◯◯と吹奏楽の伴奏がかけ合いながら〕進んでいきます。」/③自分たちの言葉「〔ソロは◯年の◯◯。◯月から朝練で磨いてきた音を、聴いてください〕。」

💡 ソロ曲はs3が主役。奏者の名前・学年・練習の事実を1つ。

アンコール・合唱:翼をください

約145字・約30秒(ゆっくり読むと約35秒)

「続いては、翼をください。1971年にフォークグループ「赤い鳥」が発表した曲で、作曲は村井邦彦です。教科書にも載り、学校の合唱で歌った方も多いのではないでしょうか。〔今日は、皆さまにも歌っていただきたいと思います。1番の歌詞は、プログラムの最後のページにあります〕。翼をください、お聴きください。」

分解:①事実「1971年にフォークグループ「赤い鳥」が発表した曲で、作曲は村井邦彦です。」/②情景「教科書にも載り、学校の合唱で歌った方も多いのではないでしょうか。」/③自分たちの言葉「〔今日は、皆さまにも歌っていただきたいと思います。1番の歌詞は、プログラムの最後のページにあります〕。」

💡 客席参加型は「何をしてほしいか」をs3で具体に。歌詞の場所まで言う。

⚠️ ①の事実は、必ずスコアの表紙と解説で確かめてください。ここに挙げた年号・作曲者は一般に知られているものですが、編曲版によって表記が違うことがあります。「◯年の課題曲」「◯年の映画」のような数字は、間違えると会場の誰かが気づきます。
曲紹介の③が決まったら、転換の中身も決める
ソロの奏者を前に出すならマイクと譜面台が動きます。それは配置図の差分です。セット図くんで第1部・第2部の図を並べれば、司会が「最低何秒話すか」まで決まります。
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雨天・遅延・曲順変更など、当日の差し替え文

本番は原稿どおりに進みません。当日に起きやすい7つの状況について、原稿に足す1文を用意しておきます。印刷して台本の最後に挟んでおけば、本番中に文を考える必要がなくなります。

状況差し替え・追加の文メモ
雨天・荒天「本日は足元の悪いなか、ご来場いただきありがとうございます。お帰りの際は、傘のお忘れ物と、お足元にお気をつけください。」開演の挨拶と終演に1文ずつ足す
開演が遅れる「開演時刻についてご案内いたします。〔準備のため〕、開演を〔◯分〕ほど遅らせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、今しばらくお待ちください。」影アナが読む。理由は短く、謝罪は1回。読めないときは「準備が整い次第」
機材トラブル「ただいま、〔ピアノの調整〕を行っております。もうしばらくお待ちください。(間)〔お待ちいただいている間に、次の曲のお話を少しだけ〕。」司会が舞台にいるなら生でつなぐ。予備の話題へ
曲順の変更「プログラムに変更がございます。〔第2部◯曲目〕に予定しておりました〔曲名〕は、〔都合により〕〔第3部〕で演奏いたします。ご了承ください。」「どこで演奏するか」まで言う。カットは「演奏いたしません」と明言
体調不良の方「ご気分のすぐれないお客様は、お近くの係員にお声がけください。」気づいたら曲間に1文。進行は止めない
忘れ物の案内「お忘れ物のご案内です。〔◯◯〕をお預かりしております。お心当たりの方は、〔受付〕までお越しください。」休憩明けか終演で。品物は特徴だけ、中身は言わない
撮影OKの日「本公演は、〔第2部のみ〕、スマートフォンでの写真撮影を許可しております。フラッシュと動画の撮影はご遠慮ください。」諸注意の「撮影NG」を差し替える。許可する範囲を一文で

開演の遅れをどう伝えるか、押したときにどこを削るかの考え方は押す・巻きとはと、進行表の記事の「押したときにどこを削るか」にまとめています。

言いがちな表現と言い換え(「〜と思います」「有名な曲です」…)

原稿を書き終えたら、次の8つを探して消します。どれも悪い言葉ではなく、情報が弱くなる言葉です。

言いがちな表現なぜ弱いか言い換え
「〜と思います」言い切らないと情報が弱くなる。3回続くと全部が推測に聞こえる「〜です」「〜しました」と言い切る。感想だけは「〜と思います」でよい
「えー」「あのー」原稿にない音は、聞き手には「迷っている」に聞こえる原稿に「(間)」と書く。息を吸う場所を先に決める
「お聴きください」毎回同じ締めだと、曲紹介が全部同じに聞こえる「どうぞ」「演奏いたします」「お楽しみください」を場面で回す
「有名な曲です」有名かどうかは聞き手が決める。情報量がゼロ「◯年の映画◯◯で使われた」「教科書にも載っている」と具体に
解説の丸写し司会の相談でいちばん多い指摘。読む本人が理解していないと本番で詰まる①事実は1文だけ借りる。②③は自分たちの言葉で書く
「練習不足ですが」客席が粗を探し始める。保険をかけた瞬間に演奏の価値が下がる言わない。「精いっぱい演奏します」に
読みがあいまい作曲者名や外国語の曲名を言い直すと、原稿全体の信用が落ちるスコアと本人に確認して、原稿にルビを書く
「それでは」連発接続語が毎回同じだと、文の切れ目が聞こえない「続いては」「次の曲は」「ここで」を場面で使い分ける

読み上げ秒数の早見表(字数→秒数)と場面別の目安

読み上げの標準は1分300字(ニュース読みの基準で、影アナの原稿と同じ)です。ただしホールの司会は、残響を待つ・拍手を待つ・緊張で間が空くので、実際には1分250字前後まで落ちます。原稿の秒数は標準で見積もり、進行表には「ゆっくり」の列の秒数を書くと、本番でほぼ合います。

字数標準(1分300字)ゆっくり(1分250字)
50字約10秒約12秒
100字約20秒約24秒
150字約30秒約36秒
200字約40秒約48秒
250字約50秒約60秒
300字約60秒約72秒
400字約1分20秒約1分36秒

場面ごとの「1回あたり」の目安は次のとおりです。

場面1回の目安入れる内容
開演の挨拶40〜60秒お礼・自己紹介・1曲目へ。部員紹介は入れない
曲紹介20〜40秒事実・情景・自分たちの言葉の3文
転換のつなぎ進行表の指定転換が終わるまで。予備の話題を1つ
休憩の案内20〜30秒分数・再開時刻・ロビーの案内
賛助・OB紹介30〜40秒所属・名前・一言。拍手の間3秒
部長挨拶90〜120秒お礼・この1年・支えてくれた人・次の曲へ
アンコール10〜20秒お礼と曲名だけ
終演20〜30秒お礼・お見送り・忘れ物
💡 司会の秒数は「原稿を読む時間」ではなく「マイクに向かって歩き出してから下がるまで」です。曲紹介30秒なら、歩く5秒+読む30秒+拍手が収まる5秒で、進行表には40秒と書きます。この10秒の積み重ねで、17場面なら3分ずれます。

進行表とのつなぎ方:原稿番号・MC裏転換の「最低◯秒」・短縮版の切り替え

司会原稿は単体では機能しません。進行表と番号で結ばれていることが、当日「次どれを読むんでしたっけ」を無くす唯一の方法です。進行表側に書くことと、原稿側に書くことを分けます。

進行表に書く司会原稿に書く例
司会の番号同じ番号を見出しに進行表「司会A ③」/原稿「③ 曲紹介:宝島」
転換(MC裏)「最低◯秒話す」と予備の話題椅子2脚・マイク1本 → 最低40秒
秒数標準版と短縮版の両方標準50秒/短縮20秒
削る場所短縮版に切り替える合図5分押し → 司会③⑤⑧を短縮版に
読む人司会A/B・影アナ・部長影アナ①②は袖、司会③〜は舞台

進行表の作り方そのもの(転換の分数の計算式、MC裏・暗転・休憩の使い分け、14時開演の記入例)は定期演奏会の進行表の作り方にまとめています。進行表の「司会・影アナ」列に番号を入れる前提で、この記事の原稿は作ってあります。

⚠️ MC裏で転換するときの「最低◯秒」は、舞台班から司会へ伝える数字です。司会は自分の原稿の長さしか知りません。伝えていないと司会が巻き、椅子を運んでいる前で次の曲が始まります。逆に転換が早く終わったら、舞台班が手を上げて司会に合図し、司会は最後の1文だけ読んで下がります。この合図も進行表に書きます。

司会と影アナ、誰がどれを読むか

場面読む人読む場所
開演前の諸注意影アナ舞台袖・調整室
挨拶〜曲紹介司会舞台(上手または下手のマイク)
休憩の案内司会舞台
再開5分前・2分前影アナ舞台袖
部長挨拶部長舞台センターマイク
終演司会または影アナ進行表で決める
規制退場影アナ舞台袖

影アナの原稿(開場中・5分前・休憩の呼び込み・規制退場・撮影OKの差し替え)は影アナの原稿・例文集に、ブロック別の客出しは規制退場とはにあります。

進行表・配置図・司会原稿を、同じ番号でつなぐ
転換の行に書く「動かすもの」は配置図の差分、司会に伝える「最低◯秒」はその物量から出ます。セット図くんなら各部の配置図をブラウザで作ってPDFと共有リンクで渡せるので、司会・舞台班・ホールが同じ図を見られます。
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本番の読み方・立ち位置・マイク

💡 司会は2人制がおすすめです。1人が舞台で話している間、もう1人は袖で進行表と時計を見て、押しているなら次の場面を短縮版に切り替える判断をします。1人で両方はできません。

読む前のチェックリスト

💡 最後の一手間:完成した原稿を、司会をしない部員に1回読んでもらってください。読めない漢字、意味の通らない文、知らない人名が、その場で見つかります。書いた本人は頭の中で補って読むので気づけません。

まとめ

司会原稿の前に、各部の配置図を1枚
転換のつなぎで何秒話すかは、配置図の差分から決まります。セット図くんなら第1部・第2部・第3部の図をブラウザで作って保存し、PDFと共有リンクで司会・舞台班・ホールに同じ図を渡せます。
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よくある質問(FAQ)

定期演奏会の司会原稿は何から書き始めればいいですか?
進行表から「司会」の行を抜き出すところからです。開演の挨拶・曲紹介・転換のつなぎ・休憩・部長挨拶・アンコール・終演で、定演なら15〜20か所になります。1か所ずつ①②③と番号を振り、進行表の「司会・影アナ」列と同じ番号にします。次に各場面の標準版と短縮版を書き、最後に声に出して読んで秒数を進行表に書き戻します。1本の長い台本ではなく、場面ごとに独立した短い原稿の束として作るのがコツです。
曲紹介はどう書けば「丸写し」になりませんか?
3文の型で書きます。①事実の1文(いつ・誰が・何のために書いた曲か)、②情景の1文(どんな場面・リズム・雰囲気か)、③自分たちの言葉の1文(この部にしか言えないこと)です。①と②はプログラムの解説と同じでかまいませんが、③は誰にも借りられません。③が書けないときは、部員に「この曲でいちばん好きな場面は」「練習でいちばん時間がかかった場所は」「お客さんに聴いてほしい16小節は」の3つを聞き、答えのどれかを1文にします。
司会の原稿は1回あたり何秒くらいが適切ですか?
開演の挨拶は40〜60秒、曲紹介は20〜40秒、休憩の案内は20〜30秒、部長挨拶は90〜120秒、アンコールは10〜20秒、終演は20〜30秒が目安です。読み上げの基準は1分300字ですが、ホールの司会は残響と拍手を待つぶん1分250字前後まで落ちるので、進行表には「ゆっくり」の秒数を書きます。また進行表の秒数は原稿を読む時間ではなく、マイクへ歩き出してから下がるまでなので、読む時間に前後5秒ずつ足してください。
司会と影アナは何が違いますか?どちらが何を読みますか?
司会はステージに立って客席に姿を見せて話す人、影アナは舞台袖や調整室から姿を見せずに読む場内アナウンスです。開演前の諸注意・再開5分前と2分前の呼び込み・規制退場は影アナが読み、開演の挨拶・曲紹介・転換のつなぎ・休憩の案内・アンコールは司会が読みます。部長挨拶は部長本人です。終演は司会か影アナのどちらでもよいので、進行表で決めておきます。影アナの完全版の原稿は別記事「影アナの原稿・例文集」にまとめています。
転換の間、司会は何を話せばいいですか?
進行表で「MC裏」と決めた転換では、司会が話している裏で舞台班が椅子やマイクを動かします。司会は本日の構成(3部構成の内容)や次の部の見どころを話し、舞台班が手を上げる合図を見てから「準備が整いました。続いては〔曲名〕です」と締めます。重要なのは、舞台班から司会へ「最低◯秒話してください」と事前に伝えておくことです。司会は自分の原稿の長さしか知らないので、伝えていないと巻いてしまい、椅子を運んでいる前で次の曲が始まります。長引いたとき用の予備の話題も1つ用意します。
押したとき(進行が遅れたとき)、司会はどうすればいいですか?
原稿を短縮版に切り替えます。押したときに削れるのは「曲」「司会の話す量」「アンコールの曲数」の3つだけで、転換と規制退場は削れません。だから司会には最初から全場面の短縮版を持たせ、進行表の余白に「5分押したら司会③⑤⑧を短縮版に」と決めておきます。司会を2人制にして、1人が舞台で話している間にもう1人が袖で進行表と時計を見て判断する形がおすすめです。
部長挨拶はどう書けばいいですか?長さは?
型は4段です。①ご来場のお礼と自己紹介、②この1年のこと(コンクールの結果、部員の人数、苦労したこと)、③支えてくれた人へのお礼(顧問の先生の名前、保護者、OB・OG)、④次の曲へつなぐ一言。合計で250〜300字、90〜120秒が目安です。固有名詞(先生の名前、何月の何)を入れると自分の言葉になります。涙で言葉が詰まる「間」のぶん、進行表には30秒多めに取っておきます。司会が「3年生は最後」と先に言った場合は、部長は同じことを繰り返さないように役割を分けます。
アンコールの前に「最後の曲です」と言ってもいいですか?
「本編最後の曲です」と言ってください。「最後の曲」だけだと、そのあとアンコールが来たときに前言と矛盾し、終演のアナウンスとも混ざります。「本編」と付ければ自然に次がある合図になり、アンコールを隠す必要もありません。アンコールが2曲あるときは、2曲目の前で「本当に最後の1曲です」と言うのが終演の合図です。拍手が無かったときに何秒待って終演へ進むかも、進行表に書いておきます。
雨の日や開演が遅れたときの文はありますか?
あります。雨天・荒天は「本日は足元の悪いなか、ご来場いただきありがとうございます。お帰りの際は、傘のお忘れ物とお足元にお気をつけください」を開演の挨拶と終演に1文ずつ足します。開演の遅れは影アナが「準備のため、開演を◯分ほど遅らせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、今しばらくお待ちください」と読み、理由は短く、謝罪は1回にします。遅れが読めないときは分数を言わず「準備が整い次第」とします。曲順変更・機材トラブル・忘れ物・撮影OKの日の差し替え文も記事とPDFにまとめています。
司会原稿のテンプレートはどんな形式で配布していますか?
A4・5ページのPDFと、1ページ目のPNGです。1〜2ページ目が開演前〜第3部の原稿(14場面)、3ページ目が終演までの原稿と押したときの短縮版13場面・雨天や遅延などの差し替え文7種、4ページ目が曲紹介の3文の型と曲種別の例文7本、5ページ目が曲紹介の記入シート・読み上げ秒数の早見表・言いがちな表現の言い換え・読む前のチェックリストです。原稿中の下線部分を手書きで埋めればそのまま読めます。登録不要・無料で、印刷・配布・改変は自由です。