定期演奏会の司会原稿・例文集【吹奏楽・PDF無料】開演〜曲紹介〜アンコールまで
「定期演奏会の司会、原稿を書いておいて」——吹奏楽部で司会係になった人がまず困るのは、何を、どの順番で、どれくらいの長さで言えばいいのかが分からないことです。検索して出てくるのは、ホールの影アナ原稿か、どこかの部の台本1本だけ。この記事では、開演の挨拶・曲紹介・転換のつなぎ・休憩・部長挨拶・アンコール・終演まで17場面の司会原稿を、〔 〕を置き換えればそのまま読める形で掲載し、押したときの短縮版と読み上げ秒数を全場面に付けました。曲紹介を解説の丸写しにしない「3文の型」と曲種別の例文、雨天・遅延の差し替え文、進行表との番号の揃え方、A4・5ページの台本PDF(無料)まで、司会係が当日まで使えるものを1本にまとめています。
- 結論:司会原稿は「場面別に17本」を、進行表の番号つきで作る
- 場面別の原稿一覧(読む人・読み上げ秒数の早見)
- そのまま読める司会原稿①:開演前〜第1部(7場面)
- 司会原稿②:第2部〜休憩(4場面)
- 司会原稿③:第3部〜終演(6場面)
- 司会台本テンプレート(A4・5ページ・穴埋め式)を無料ダウンロード
- 曲紹介の作り方:「事実・情景・自分たちの言葉」の3文の型
- 曲種別の曲紹介例文(マーチ・課題曲・オリジナル・ポップス・映画・ソロ・アンコール)
- 雨天・遅延・曲順変更など、当日の差し替え文
- 言いがちな表現と言い換え(「〜と思います」「有名な曲です」…)
- 読み上げ秒数の早見表(字数→秒数)と場面別の目安
- 進行表とのつなぎ方:原稿番号・MC裏転換の「最低◯秒」・短縮版の切り替え
- 本番の読み方・立ち位置・マイク
- 読む前のチェックリスト
- まとめ
- よくある質問(FAQ)
結論:司会原稿は「場面別に17本」を、進行表の番号つきで作る
先に結論です。定期演奏会の司会原稿は、1本の長い台本ではなく場面ごとに独立した短い原稿の束として作ります。手順は4つです。
- 進行表から「司会」の行を抜き出す——開演の挨拶、曲紹介、転換のつなぎ、休憩、部長挨拶、アンコール、終演。定演なら15〜20か所になります
- 1か所ずつ番号を振る——司会①②③…。進行表の「司会・影アナ」列と同じ番号にします
- 標準版と短縮版を書く——押したとき削れるのは曲と司会の話す量だけなので、司会には最初から短縮版を持たせます
- 声に出して読み、秒数を書く——1分300字が基準。ホールでは残響と緊張で1〜2割遅くなります
この記事の原稿は、すべてこの形で作ってあります。〔 〕を自分の団体に置き換えれば、そのまま読めます。
場面別の原稿一覧(読む人・読み上げ秒数の早見)
17場面の一覧です。「読む人」が影アナの場面は舞台袖か調整室から、部長の場面は部長自身が読みます。秒数は標準版の目安で、短縮版があるものは併記しました。場面名から該当の原稿に飛べます。
| 場面 | 読む人 | 目安(標準/短縮) |
|---|---|---|
| 開演前の諸注意 | 影アナ | 約35秒 |
| 開演の挨拶・自己紹介 | 司会 | 約30秒/短縮 約15秒 |
| 1曲目の紹介 | 司会 | 約20秒/短縮 約5秒 |
| 指揮者・顧問の紹介 | 司会 | 約25秒/短縮 約5秒 |
| 曲紹介の基本形 | 司会 | 約25秒/短縮 約5秒 |
| 転換のつなぎ | 司会 | 約40秒/短縮 約10秒 |
| 第1部の締め | 司会 | 約30秒/短縮 約10秒 |
| 企画コーナーの導入 | 司会 | 約20秒/短縮 約5秒 |
| ソロ・アンサンブル | 司会 | 約25秒 |
| 休憩の案内 | 司会 | 約30秒/短縮 約5秒 |
| 休憩明け・第3部へ | 司会 | 約25秒/短縮 約5秒 |
| 賛助・OB・OG紹介 | 司会 | 約25秒 |
| 部長挨拶への振り | 司会 | 約5秒 |
| 部長挨拶の型 | 部長 | 約50秒/短縮 約15秒 |
| 本編最後の曲 | 司会 | 約25秒/短縮 約5秒 |
| アンコール | 司会 | 約15秒/短縮 約5秒 |
| 終演・お見送り | 司会 | 約30秒/短縮 約10秒 |
原稿の中の〔 〕は置き換え箇所です。(間)や(舞台を確認)のように丸括弧の指示は読みません——原稿に書いておくための、自分への指示です。
そのまま読める司会原稿①:開演前〜第1部(7場面)
開演前の諸注意から、第1部の締めまでです。開演の挨拶は60秒以内、1曲目の紹介は30秒以内。お客さんは演奏を聴きに来ているので、前半はとくに短く切ります。
開演前の諸注意(読む人:影アナ)
読むタイミング:開演5分前。舞台袖または調整室から、客席に姿を見せずに読む
標準|約176字・約35秒(ゆっくり読むと約40秒)
「本日は、〔◯◯高校吹奏楽部 第◯回定期演奏会〕にご来場いただき、誠にありがとうございます。開演に先立ちまして、お客様にお願い申し上げます。演奏中の写真撮影・録音・録画はご遠慮ください。携帯電話など音の出る機器は、電源をお切りいただくか、マナーモードに設定してください。また、お席のご移動は、曲と曲の間にお願いいたします。開演まで、今しばらくお待ちください。」
💡 これは司会ではなく影アナの原稿で、ここでは短縮版だけを載せています。非常口・飲食・補聴器などホールの規定文言があればそちらを優先してください。完全版(開場中・休憩・規制退場・撮影OKの差し替え)は影アナの原稿・例文集の記事とPDFにあります。
開演の挨拶・自己紹介(読む人:司会)
読むタイミング:幕が開き、奏者が着席して拍手が収まったら。1曲目を先に演奏する型なら、その拍手のあと
標準|約150字・約30秒(ゆっくり読むと約35秒)
「皆さま、本日は〔◯◯高校吹奏楽部 第◯回定期演奏会〕にお越しいただき、誠にありがとうございます。本日の司会を務めます、〔◯年の◯◯〕と、〔◯年の◯◯〕です。どうぞよろしくお願いいたします。私たち吹奏楽部は、この日のために〔◯月〕から練習を重ねてきました。今年は〔部員◯名〕でお届けします。最後までどうぞお楽しみください。」
短縮版(押したとき)|約72字・約15秒(ゆっくり読むと約15秒)
「皆さま、本日は〔◯◯高校吹奏楽部 第◯回定期演奏会〕にお越しいただき、ありがとうございます。司会を務めます〔◯◯〕です。最後までどうぞお楽しみください。」
💡 挨拶は60秒以内。「お客さんは演奏を待っている。前置きは短く、早く1曲目へ」が、司会の相談でいちばん多い答えです。部員紹介はここでやらず、第2部の企画か最後に回します。
1曲目の紹介(読む人:司会)
読むタイミング:開演の挨拶に続けて。指揮者が入場する前に言い終える
標準|約107字・約20秒(ゆっくり読むと約25秒)
「1曲目は、〔曲名〕。〔作曲者〕が〔◯◯年〕に作曲した〔行進曲/序曲〕です。〔華やかなファンファーレで始まるこの曲を、私たちは今日の幕開けにふさわしい1曲として選びました〕。それでは、〔◯◯高校吹奏楽部 第◯回定期演奏会〕、開幕です。〔曲名〕。」
短縮版(押したとき)|約29字・約5秒(ゆっくり読むと約5秒)
「1曲目は、〔作曲者〕の〔曲名〕。開幕にふさわしい1曲です。どうぞ。」
💡 1曲目は30秒以内。曲名は最初と最後の2回言います。最初は「情報」、最後は指揮者と照明への「合図」です。
指揮者・顧問の紹介(読む人:司会)
読むタイミング:1曲目の拍手の中で。または第1部2曲目の前
標準|約133字・約25秒(ゆっくり読むと約30秒)
「ここで、本日の指揮者をご紹介いたします。〔◯◯高校吹奏楽部 顧問、◯◯先生〕です。〔先生は、私たちが入部したときから、音の一つひとつに「誰に届けたいか」を問いかけてくださいました〕。本日も、第1部と第3部の指揮を務めていただきます。〔◯◯先生〕、どうぞよろしくお願いいたします。」
短縮版(押したとき)|約33字・約5秒(ゆっくり読むと約10秒)
「本日の指揮は、顧問の〔◯◯先生〕です。どうぞよろしくお願いいたします。」
💡 肩書きと名前の読みは本人に確認します。学生指揮者がいるときは「学生指揮の〔◯年 ◯◯〕」と別に紹介。先生の紹介に添える言葉はエピソード1つに絞ると、長くならず伝わります。
曲紹介の基本形(読む人:司会)
読むタイミング:前の曲の拍手が収まりきる直前にマイクへ歩き出し、収まったら話し始める
標準|約127字・約25秒(ゆっくり読むと約30秒)
「続いては、〔曲名〕。〔①事実:◯◯年に、作曲家◯◯が◯◯のために書いた作品〕です。〔②情景:◯◯を描いた曲で、◯◯の場面から始まります〕。〔③自分たちの言葉:中盤の◯◯のソロは、私たちが練習でいちばん時間をかけた場所です。ぜひ耳を傾けてください〕。〔曲名〕、お聴きください。」
短縮版(押したとき)|約25字・約5秒(ゆっくり読むと約5秒)
「続いては、〔作曲者〕の〔曲名〕。〔聴きどころを1文〕。どうぞ。」
💡 ①は事実(間違えてはいけない)、②は情景、③は自分たちの言葉。③が無い曲紹介は「解説の読み上げ」になります。曲種別の実例と、③を作る3つの質問は下の例文集にまとめました。
転換のつなぎ(読む人:司会)
読むタイミング:進行表の「転換(MC裏)」の行。舞台班の合図(手を上げる)が出るまで話す
標準|約207字・約40秒(ゆっくり読むと約50秒)
「ここで、次の曲に向けてステージの準備をいたします。少々お時間をいただきます。(間)本日の演奏会は、〔3部〕構成でお届けしています。第1部では〔クラシックと吹奏楽オリジナル〕を、第2部では〔ポップスステージ〕を、そして第3部では〔今年のコンクール曲と、私たちがいちばん好きな曲〕を予定しています。〔第2部では、部員が衣装を替え、ソロやダンスも登場します。ぜひ楽しみにお待ちください〕。(舞台を確認)準備が整いました。続いては、〔曲名〕です。」
短縮版(押したとき)|約61字・約10秒(ゆっくり読むと約15秒)
「次の曲に向けて、ステージの準備をいたします。〔第2部はポップスステージ。衣装も替わります〕。(舞台を確認)それでは、〔曲名〕です。」
💡 進行表の転換欄に「最低◯秒話す」と書いてもらいます。話し終わる前に転換が済んだら、最後の1文だけ読んで下がります。長引いたとき用に、予備の話題(練習の裏話・次の部の見どころ)を1つ持っておきます。
第1部の締め(読む人:司会)
読むタイミング:第1部最後の曲の拍手が収まったら。幕は開いたまま、第2部への転換(約3分)の間
標準|約138字・約30秒(ゆっくり読むと約35秒)
「以上で、第1部を終わります。ありがとうございました。ただいまより、第2部に向けてステージの準備を行います。そのまましばらくお待ちください。第2部は、〔ポップスステージ〕。〔普段のコンクールでは見られない、歌って踊る吹奏楽部をお見せします〕。準備が整いましたら、改めてご案内いたします。」
短縮版(押したとき)|約53字・約10秒(ゆっくり読むと約15秒)
「以上で第1部を終わります。ありがとうございました。このまま第2部の準備に入ります。しばらくお待ちください。」
💡 3分を超える転換は暗転か幕で隠します(進行表の記事の「MC裏・暗転・休憩」の早見表)。司会は舞台の準備状況が見える位置に立ち、客席に背を向けないようにします。
司会原稿②:第2部〜休憩(4場面)
企画ステージの導入、ソロ・アンサンブルの紹介、休憩の案内、休憩明けです。再開時刻は「◯分後」ではなく時刻で言うのが、この部のいちばんのコツです。
企画コーナーの導入(読む人:司会)
読むタイミング:転換完了の合図を受けて。照明の色が替わるタイミングと合わせる
標準|約110字・約20秒(ゆっくり読むと約25秒)
「お待たせいたしました。第2部、〔ポップスステージ〕の始まりです。ここからは、〔「旅」〕をテーマに〔◯曲〕をお届けします。〔衣装も音も、第1部とは少し雰囲気を変えて〕お楽しみいただきます。手拍子も大歓迎です。それでは、第2部1曲目、〔曲名〕。」
短縮版(押したとき)|約36字・約5秒(ゆっくり読むと約10秒)
「お待たせいたしました。第2部の始まりです。手拍子も大歓迎。〔曲名〕、どうぞ。」
💡 テーマは一言で(「旅」「映画音楽」「平成ヒット」)。企画ステージは「客席にどう参加してほしいか」を司会が先に言うと、1曲目から客席が動きます。
ソロ・アンサンブル(読む人:司会)
読むタイミング:小編成の椅子・譜面台の移動が終わり、奏者が定位置に着いてこちらを見たら
標準|約115字・約25秒(ゆっくり読むと約30秒)
「続いては、〔サックス四重奏〕をお届けします。演奏は、〔◯年 ◯◯、◯年 ◯◯、◯年 ◯◯、◯年 ◯◯〕。〔この曲は◯月のアンサンブルコンテストで演奏した曲で、4人の息を合わせるのにいちばん苦労したのが、冒頭の◯◯です〕。〔曲名〕、お聴きください。」
💡 名前は学年とフルネームで、読みは本人に確認。奏者が全員定位置に着く前に名前を読み始めると、拍手の場所がずれます。
休憩の案内(読む人:司会)
読むタイミング:第2部最後の曲の拍手が収まったら。客電が上がる前に言い終える
標準|約139字・約30秒(ゆっくり読むと約35秒)
「以上で、第2部を終わります。ありがとうございました。ここで、〔15分間〕の休憩をいただきます。第3部の開演は、〔◯時◯分〕を予定しております。ロビーでは〔アンケートの回収とパンフレットの配布〕を行っております。〔お手洗いは、ロビーを出て左手にございます〕。〔◯時◯分〕までに、お席にお戻りください。」
短縮版(押したとき)|約35字・約5秒(ゆっくり読むと約10秒)
「以上で第2部を終わります。〔15分〕の休憩です。第3部は〔◯時◯分〕開演です。」
💡 再開は「◯分後」ではなく「◯時◯分」と時刻で言います。再開5分前の呼び込みは影アナの仕事(影アナ記事の休憩原稿)。休憩中は大転換(ひな壇・ピアノ)が走るので、司会は舞台に残りません。
休憩明け・第3部へ(読む人:司会)
読むタイミング:影アナの「2分前」のあと、奏者が着席し、指揮者が入場する前
標準|約117字・約25秒(ゆっくり読むと約30秒)
「お待たせいたしました。これより、第3部を始めます。〔第3部では再び正装に戻り、私たちが今年いちばん時間をかけてきた◯◯をお届けします〕。〔◯年生にとっては、この舞台が最後の定期演奏会です〕。最後までどうぞお楽しみください。第3部1曲目、〔曲名〕。」
短縮版(押したとき)|約29字・約5秒(ゆっくり読むと約5秒)
「お待たせいたしました。第3部を始めます。1曲目は〔曲名〕です。」
💡 「3年生は最後」をここで言うなら、部長挨拶で同じことを繰り返さないように役割を分けます。言うのは1回で十分です。
司会原稿③:第3部〜終演(6場面)
賛助・OB・OGの紹介、部長挨拶、本編最後の曲、アンコール、終演。「最後の曲」は「本編最後の曲」と言う、終演は「すべてのプログラムを終了」で締める——この2つが、アンコールと客出しを混乱させないための言い方です。
賛助・OB・OG紹介(読む人:司会)
読むタイミング:その方々が舞台にいる曲の前。立ってもらう合図を事前に決めておく
標準|約135字・約25秒(ゆっくり読むと約30秒)
「ここで、本日の演奏会に賛助出演いただいている皆さんをご紹介いたします。〔◯◯大学吹奏楽団〕より〔◯名〕、そして本校吹奏楽部の〔OB・OG〕の皆さんです。〔◯◯パート〕には、〔◯年卒業の◯◯さん〕にも加わっていただいています。皆さん、本日はありがとうございます。盛大な拍手をお願いいたします。」
💡 人数が多いときは団体名だけ、少ないときは名前まで。所属と敬称(さん/先生)は本人に確認します。紹介のあとに拍手の間(3秒)を進行表に入れておきます。
部長挨拶への振り(読む人:司会)
読むタイミング:第3部最後の曲の前、または本編最後の曲のあと。部長がセンターマイクに着くまで司会は下がらない
標準|約37字・約5秒(ゆっくり読むと約10秒)
「ここで、部を代表して、部長の〔◯年 ◯◯〕より、皆さまへご挨拶を申し上げます。」
💡 振りは1文で十分です。部長が歩いている間の無音は、司会がマイクの前に立っていれば「間」として成立します。
部長挨拶の型(読む人:部長)
読むタイミング:ピンスポットが当たったら。90〜120秒。言葉が詰まる「間」のぶん、進行表に30秒足しておく
標準|約254字・約50秒(ゆっくり読むと約1分)
「本日は、〔◯◯高校吹奏楽部 第◯回定期演奏会〕にご来場いただき、誠にありがとうございます。部長の〔◯◯〕です。〔私たち◯年生にとって、この演奏会が最後のステージです〕。〔今年は、コンクールで思うような結果が出せず、悔しい思いもしました。それでも、この演奏会に向けて、部員◯名全員で音を揃えてきました〕。日ごろから支えてくださる〔顧問の◯◯先生〕、保護者の皆さま、〔OB・OGの先輩方〕、そして今日お越しいただいた皆さまに、心からお礼を申し上げます。残りの曲も、私たちの精いっぱいの音でお届けします。最後まで、どうぞお楽しみください。」
短縮版(押したとき)|約86字・約15秒(ゆっくり読むと約20秒)
「本日はご来場いただき、ありがとうございます。部長の〔◯◯〕です。〔この1年、支えてくださったすべての方〕に感謝しています。残りの曲も精いっぱい演奏します。最後までお楽しみください。」
💡 型は4段:お礼 → この1年 → 支えてくれた人 → 次の曲へ。固有名詞(先生の名前・何月の何)を入れた瞬間に、挨拶は「自分の言葉」になります。
本編最後の曲(読む人:司会)
読むタイミング:部長挨拶のあと、または本編最後の曲の直前
標準|約122字・約25秒(ゆっくり読むと約30秒)
「いよいよ、本編最後の曲となりました。〔曲名〕。〔作曲者〕が〔◯◯年〕に書いた〔作品〕です。〔この曲は、私たちが◯月から取り組んできた、今年の集大成です〕。〔◯年生は、この曲でステージを降ります〕。〔◯◯高校吹奏楽部 第◯回定期演奏会〕、本編最後の曲、〔曲名〕。お聴きください。」
短縮版(押したとき)|約28字・約5秒(ゆっくり読むと約5秒)
「本編最後の曲です。〔曲名〕。今年の集大成を、お聴きください。」
💡 「最後の曲」ではなく「本編最後の曲」。アンコールを隠す必要はありませんが、「本編」と言えば自然に次がある合図になります。
アンコール(読む人:司会)
読むタイミング:拍手が続いている間に。指揮者が再登場する前
標準|約68字・約15秒(ゆっくり読むと約15秒)
「ありがとうございます。皆さまの拍手に応えて、もう1曲、演奏させていただきます。アンコールは、〔曲名〕。〔皆さまも、ぜひ手拍子でご一緒ください〕。」
短縮版(押したとき)|約20字・約5秒(ゆっくり読むと約5秒)
「ありがとうございます。アンコール、〔曲名〕。」
💡 アンコールは椅子を動かさない曲を選びます。2曲あるときは2曲目の前で「本当に最後の1曲です」と言うのが終演の合図。拍手が無いときの決め(◯秒待って無ければ終演へ)は進行表に書きます。
終演・お見送り(読む人:司会)
読むタイミング:アンコールのあと、客電が上がったら。司会が舞台で読むか影アナが読むかは進行表で決める
標準|約156字・約30秒(ゆっくり読むと約35秒)
「以上をもちまして、〔◯◯高校吹奏楽部 第◯回定期演奏会〕のすべてのプログラムを終了いたします。本日は、ご来場いただき、誠にありがとうございました。〔部員一同、ロビーにてお見送りをいたします〕。お忘れ物のないよう、お足元にお気をつけてお帰りください。〔アンケートは、ロビーの回収箱へお願いいたします〕。ありがとうございました。」
短縮版(押したとき)|約61字・約10秒(ゆっくり読むと約15秒)
「以上で、すべてのプログラムを終了いたします。本日はありがとうございました。お忘れ物のないよう、お気をつけてお帰りください。」
💡 「すべてのプログラムを終了」が終演の合図で、ここでアンコール待ちの手拍子が止まります。混雑時のブロック別の客出しは規制退場の記事と影アナの原稿へ。
司会台本テンプレート(A4・5ページ・穴埋め式)を無料ダウンロード
上の17場面と曲紹介の型を、A4・5ページの台本にまとめたPDFです。1〜2ページ目が開演前〜第3部の原稿、3ページ目が終演までの原稿と押したときの短縮版・差し替え文、4ページ目が曲紹介の型と曲種別の例文、5ページ目が記入シート・秒数早見・言い換え・読む前チェック。下線の部分を手書きで埋めればそのまま読めます。登録不要・完全無料、印刷・配布・改変自由です。
使い方は3ステップです。① 進行表を横に置き、司会の行に①②…と番号を振る → ② 台本の各場面に同じ番号を書き、〔 〕を埋める → ③ 声に出して通し、秒数を進行表の「司会・影アナ」列に書き戻す。進行表そのものがまだなら、定期演奏会の進行表の作り方のテンプレート(時刻が自動計算されるExcel)から始めてください。
曲紹介の作り方:「事実・情景・自分たちの言葉」の3文の型
司会原稿でいちばん本数が多く、いちばん差がつくのが曲紹介です。司会の相談で最も多い指摘は「解説の丸写し」——曲の説明をそのまま読み上げると、本人が理解していないので本番で詰まり、聞いている側にも「借りてきた言葉」だと伝わります。
直し方は、型を決めることです。曲紹介は3文で作ります。
前に「続いては、〔曲名〕。」、後ろに「〔曲名〕、お聴きください。」を付けて合計120〜180字・約25〜35秒
①は借りてよい文です。年号・作曲者・何の曲かは事実なので、プログラムの解説と同じでかまいません。②は聞き手が「へえ」と言う1文。題名の由来や、どんなリズムかを言います。③だけは誰にも借りられません。ここが無い曲紹介が、丸写しに聞こえる曲紹介です。
③「自分たちの言葉」を作る3つの質問
③が書けないときは、パート練習のあとに部員へ次の3つを聞いてください。答えのどれか1つを1文にすれば、それが③です。
| 部員に聞く | 質問 → 答えを1文にすると③になる |
|---|---|
| 質問1 | この曲で、部員がいちばん好きな場面はどこ? →「◯分ごろの◯◯のメロディが、部員の推しです」 |
| 質問2 | 練習でいちばん時間がかかった場所は? →「中盤の◯◯は、私たちが何度も合わせ直した場所です」 |
| 質問3 | お客さんに「ここを聴いて」と言える16小節は? →「最後の◯小節、全員で鳴らします。ぜひ耳を傾けてください」 |
曲紹介の記入シート(1曲につき1枚)
1曲ごとに次の8項目を埋めると、原稿と進行表の両方が同時にできます。PDFの5ページ目に記入欄を入れてあります。
| 項目 | 書くこと | 例 |
|---|---|---|
| 曲名(ルビ) | 正式名称。副題・編曲版の表記も | 宝島(たからじま) |
| 作曲・編曲 | 読みを添える。編曲者も必ず | 和泉宏隆 作曲/真島俊夫 編曲 |
| ①事実の1文 | いつ・誰が・何のために | 1986年にT-SQUAREの和泉宏隆が… |
| ②情景の1文 | どんな場面・リズム・雰囲気 | サンバのリズムに乗って… |
| ③自分たちの1文 | 3つの質問の答えから1つ | 中盤のソロは◯年の◯◯… |
| 字数/秒数 | 合計字数と秒数(1分300字) | 約160字/約32秒 |
| 進行表の番号 | 「司会①②…」と一致させる | 司会A 曲紹介③ |
| 転換の有無 | MC裏で動かすなら最低秒数 | 椅子2脚移動・最低40秒 |
曲種別の曲紹介例文(マーチ・課題曲・オリジナル・ポップス・映画・ソロ・アンコール)
3文の型で書いた例文です。①②は事実と情景なのでそのまま使えますが、③は〔 〕の中を自分たちの言葉に置き換えてください。曲が違っても、型はこの7本のどれかに当てはまります。
マーチ:星条旗よ永遠なれ
約185字・約35秒(ゆっくり読むと約45秒)
「続いては、星条旗よ永遠なれ。アメリカの作曲家ジョン・フィリップ・スーザが1896年に作曲した行進曲で、「マーチ王」と呼ばれた彼の代表作です。アメリカでは国の公式行進曲に定められ、式典や祝祭の場で今も演奏され続けています。〔後半で高らかに鳴るピッコロと、低音の対旋律のかけ合いは、私たちが何度も合わせ直した場所です。ぜひ耳を傾けてください〕。星条旗よ永遠なれ、お聴きください。」
分解:①事実「アメリカの作曲家ジョン・フィリップ・スーザが1896年に作曲した行進曲で、「マーチ王」と呼ばれた彼の代表作です。」/②情景「アメリカでは国の公式行進曲に定められ、式典や祝祭の場で今も演奏され続けています。」/③自分たちの言葉「〔後半で高らかに鳴るピッコロと、低音の対旋律のかけ合いは、私たちが何度も合わせ直した場所です。ぜひ耳を傾けてください〕。」
💡 s1は年と作曲者だけで十分。s3の「何度も合わせ直した」が、この部にしか言えない1文。
コンクール課題曲:風紋
約162字・約30秒(ゆっくり読むと約40秒)
「続いては、風紋。保科洋が作曲し、1987年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲として発表された作品です。風が砂の上に残す模様、「風紋」を題名にもち、静かな序奏から次第に音の層が重なっていきます。〔私たちは今年のコンクールでこの曲に挑みました。あのときより少し大人になった音を、聴いていただけたらうれしいです〕。風紋、お聴きください。」
分解:①事実「保科洋が作曲し、1987年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲として発表された作品です。」/②情景「風が砂の上に残す模様、「風紋」を題名にもち、静かな序奏から次第に音の層が重なっていきます。」/③自分たちの言葉「〔私たちは今年のコンクールでこの曲に挑みました。あのときより少し大人になった音を、聴いていただけたらうれしいです〕。」
💡 課題曲は「◯年度の課題曲」が事実の1文。知恵袋の添削でも「それを足せ」が最初の指摘でした。
吹奏楽オリジナル:アルヴァマー序曲
約181字・約35秒(ゆっくり読むと約45秒)
「続いては、アルヴァマー序曲。アメリカの作曲家ジェームズ・バーンズが1981年に作曲した序曲です。「アルヴァマー」はバーンズの地元カンザス州にあるゴルフ場の名前で、明るく開放的な主題と、中間部のゆったりとした旋律が対比をなします。〔中間部の木管の歌を、どれだけ長く息でつなげるか。練習で何度も言われた言葉です。今日は一息で届けます〕。アルヴァマー序曲、お聴きください。」
分解:①事実「アメリカの作曲家ジェームズ・バーンズが1981年に作曲した序曲です。」/②情景「「アルヴァマー」はバーンズの地元カンザス州にあるゴルフ場の名前で、明るく開放的な主題と、中間部のゆったりとした旋律が対比をなします。」/③自分たちの言葉「〔中間部の木管の歌を、どれだけ長く息でつなげるか。練習で何度も言われた言葉です。今日は一息で届けます〕。」
💡 題名の由来は、聞き手が「へえ」と言える情景の1文になる。
ポップス:宝島
約162字・約30秒(ゆっくり読むと約40秒)
「続いては、宝島。T-SQUAREの和泉宏隆が1986年に作曲し、真島俊夫の編曲で吹奏楽の定番となった1曲です。サンバのリズムに乗って、ステージも客席も自然と体が動き出す、吹奏楽ポップスの代表曲です。〔中盤のソロは、◯年の◯◯。本番でどこまで吹ききるか、私たちも楽しみにしています。手拍子でご一緒ください〕。宝島、お聴きください。」
分解:①事実「T-SQUAREの和泉宏隆が1986年に作曲し、真島俊夫の編曲で吹奏楽の定番となった1曲です。」/②情景「サンバのリズムに乗って、ステージも客席も自然と体が動き出す、吹奏楽ポップスの代表曲です。」/③自分たちの言葉「〔中盤のソロは、◯年の◯◯。本番でどこまで吹ききるか、私たちも楽しみにしています。手拍子でご一緒ください〕。」
💡 ポップスは「作曲者と編曲者」を両方言う。s3でソロの奏者名を出すと、客席の視線がそこに集まる。
映画・アニメ:ルパン三世のテーマ
約182字・約35秒(ゆっくり読むと約45秒)
「続いては、ルパン三世のテーマ。作曲は大野雄二。1977年に放送が始まったテレビアニメ「ルパン三世」のために書かれた曲です。ジャズの香りがするベースラインと、きらびやかなトランペットのテーマで、世代を越えて知られる1曲になりました。〔今日はトランペットパート全員で、ルパンの「決め」を吹きます。立ち上がったら、拍手で迎えてください〕。ルパン三世のテーマ、お聴きください。」
分解:①事実「作曲は大野雄二。1977年に放送が始まったテレビアニメ「ルパン三世」のために書かれた曲です。」/②情景「ジャズの香りがするベースラインと、きらびやかなトランペットのテーマで、世代を越えて知られる1曲になりました。」/③自分たちの言葉「〔今日はトランペットパート全員で、ルパンの「決め」を吹きます。立ち上がったら、拍手で迎えてください〕。」
💡 客席の世代が広い定演では、「いつ・何で流れた曲か」が一番伝わる事実。
ソロ・協奏曲:〔曲名〕
約101字・約20秒(ゆっくり読むと約25秒)
「続いては、〔曲名〕。〔◯◯年に、◯◯が◯◯のために書いた〕作品です。〔独奏の◯◯と吹奏楽の伴奏がかけ合いながら〕進んでいきます。〔ソロは◯年の◯◯。◯月から朝練で磨いてきた音を、聴いてください〕。〔曲名〕、お聴きください。」
分解:①事実「〔◯◯年に、◯◯が◯◯のために書いた〕作品です。」/②情景「〔独奏の◯◯と吹奏楽の伴奏がかけ合いながら〕進んでいきます。」/③自分たちの言葉「〔ソロは◯年の◯◯。◯月から朝練で磨いてきた音を、聴いてください〕。」
💡 ソロ曲はs3が主役。奏者の名前・学年・練習の事実を1つ。
アンコール・合唱:翼をください
約145字・約30秒(ゆっくり読むと約35秒)
「続いては、翼をください。1971年にフォークグループ「赤い鳥」が発表した曲で、作曲は村井邦彦です。教科書にも載り、学校の合唱で歌った方も多いのではないでしょうか。〔今日は、皆さまにも歌っていただきたいと思います。1番の歌詞は、プログラムの最後のページにあります〕。翼をください、お聴きください。」
分解:①事実「1971年にフォークグループ「赤い鳥」が発表した曲で、作曲は村井邦彦です。」/②情景「教科書にも載り、学校の合唱で歌った方も多いのではないでしょうか。」/③自分たちの言葉「〔今日は、皆さまにも歌っていただきたいと思います。1番の歌詞は、プログラムの最後のページにあります〕。」
💡 客席参加型は「何をしてほしいか」をs3で具体に。歌詞の場所まで言う。
雨天・遅延・曲順変更など、当日の差し替え文
本番は原稿どおりに進みません。当日に起きやすい7つの状況について、原稿に足す1文を用意しておきます。印刷して台本の最後に挟んでおけば、本番中に文を考える必要がなくなります。
| 状況 | 差し替え・追加の文 | メモ |
|---|---|---|
| 雨天・荒天 | 「本日は足元の悪いなか、ご来場いただきありがとうございます。お帰りの際は、傘のお忘れ物と、お足元にお気をつけください。」 | 開演の挨拶と終演に1文ずつ足す |
| 開演が遅れる | 「開演時刻についてご案内いたします。〔準備のため〕、開演を〔◯分〕ほど遅らせていただきます。ご迷惑をおかけいたしますが、今しばらくお待ちください。」 | 影アナが読む。理由は短く、謝罪は1回。読めないときは「準備が整い次第」 |
| 機材トラブル | 「ただいま、〔ピアノの調整〕を行っております。もうしばらくお待ちください。(間)〔お待ちいただいている間に、次の曲のお話を少しだけ〕。」 | 司会が舞台にいるなら生でつなぐ。予備の話題へ |
| 曲順の変更 | 「プログラムに変更がございます。〔第2部◯曲目〕に予定しておりました〔曲名〕は、〔都合により〕〔第3部〕で演奏いたします。ご了承ください。」 | 「どこで演奏するか」まで言う。カットは「演奏いたしません」と明言 |
| 体調不良の方 | 「ご気分のすぐれないお客様は、お近くの係員にお声がけください。」 | 気づいたら曲間に1文。進行は止めない |
| 忘れ物の案内 | 「お忘れ物のご案内です。〔◯◯〕をお預かりしております。お心当たりの方は、〔受付〕までお越しください。」 | 休憩明けか終演で。品物は特徴だけ、中身は言わない |
| 撮影OKの日 | 「本公演は、〔第2部のみ〕、スマートフォンでの写真撮影を許可しております。フラッシュと動画の撮影はご遠慮ください。」 | 諸注意の「撮影NG」を差し替える。許可する範囲を一文で |
開演の遅れをどう伝えるか、押したときにどこを削るかの考え方は押す・巻きとはと、進行表の記事の「押したときにどこを削るか」にまとめています。
言いがちな表現と言い換え(「〜と思います」「有名な曲です」…)
原稿を書き終えたら、次の8つを探して消します。どれも悪い言葉ではなく、情報が弱くなる言葉です。
| 言いがちな表現 | なぜ弱いか | 言い換え |
|---|---|---|
| 「〜と思います」 | 言い切らないと情報が弱くなる。3回続くと全部が推測に聞こえる | 「〜です」「〜しました」と言い切る。感想だけは「〜と思います」でよい |
| 「えー」「あのー」 | 原稿にない音は、聞き手には「迷っている」に聞こえる | 原稿に「(間)」と書く。息を吸う場所を先に決める |
| 「お聴きください」 | 毎回同じ締めだと、曲紹介が全部同じに聞こえる | 「どうぞ」「演奏いたします」「お楽しみください」を場面で回す |
| 「有名な曲です」 | 有名かどうかは聞き手が決める。情報量がゼロ | 「◯年の映画◯◯で使われた」「教科書にも載っている」と具体に |
| 解説の丸写し | 司会の相談でいちばん多い指摘。読む本人が理解していないと本番で詰まる | ①事実は1文だけ借りる。②③は自分たちの言葉で書く |
| 「練習不足ですが」 | 客席が粗を探し始める。保険をかけた瞬間に演奏の価値が下がる | 言わない。「精いっぱい演奏します」に |
| 読みがあいまい | 作曲者名や外国語の曲名を言い直すと、原稿全体の信用が落ちる | スコアと本人に確認して、原稿にルビを書く |
| 「それでは」連発 | 接続語が毎回同じだと、文の切れ目が聞こえない | 「続いては」「次の曲は」「ここで」を場面で使い分ける |
読み上げ秒数の早見表(字数→秒数)と場面別の目安
読み上げの標準は1分300字(ニュース読みの基準で、影アナの原稿と同じ)です。ただしホールの司会は、残響を待つ・拍手を待つ・緊張で間が空くので、実際には1分250字前後まで落ちます。原稿の秒数は標準で見積もり、進行表には「ゆっくり」の列の秒数を書くと、本番でほぼ合います。
| 字数 | 標準(1分300字) | ゆっくり(1分250字) |
|---|---|---|
| 50字 | 約10秒 | 約12秒 |
| 100字 | 約20秒 | 約24秒 |
| 150字 | 約30秒 | 約36秒 |
| 200字 | 約40秒 | 約48秒 |
| 250字 | 約50秒 | 約60秒 |
| 300字 | 約60秒 | 約72秒 |
| 400字 | 約1分20秒 | 約1分36秒 |
場面ごとの「1回あたり」の目安は次のとおりです。
| 場面 | 1回の目安 | 入れる内容 |
|---|---|---|
| 開演の挨拶 | 40〜60秒 | お礼・自己紹介・1曲目へ。部員紹介は入れない |
| 曲紹介 | 20〜40秒 | 事実・情景・自分たちの言葉の3文 |
| 転換のつなぎ | 進行表の指定 | 転換が終わるまで。予備の話題を1つ |
| 休憩の案内 | 20〜30秒 | 分数・再開時刻・ロビーの案内 |
| 賛助・OB紹介 | 30〜40秒 | 所属・名前・一言。拍手の間3秒 |
| 部長挨拶 | 90〜120秒 | お礼・この1年・支えてくれた人・次の曲へ |
| アンコール | 10〜20秒 | お礼と曲名だけ |
| 終演 | 20〜30秒 | お礼・お見送り・忘れ物 |
進行表とのつなぎ方:原稿番号・MC裏転換の「最低◯秒」・短縮版の切り替え
司会原稿は単体では機能しません。進行表と番号で結ばれていることが、当日「次どれを読むんでしたっけ」を無くす唯一の方法です。進行表側に書くことと、原稿側に書くことを分けます。
| 進行表に書く | 司会原稿に書く | 例 |
|---|---|---|
| 司会の番号 | 同じ番号を見出しに | 進行表「司会A ③」/原稿「③ 曲紹介:宝島」 |
| 転換(MC裏) | 「最低◯秒話す」と予備の話題 | 椅子2脚・マイク1本 → 最低40秒 |
| 秒数 | 標準版と短縮版の両方 | 標準50秒/短縮20秒 |
| 削る場所 | 短縮版に切り替える合図 | 5分押し → 司会③⑤⑧を短縮版に |
| 読む人 | 司会A/B・影アナ・部長 | 影アナ①②は袖、司会③〜は舞台 |
進行表の作り方そのもの(転換の分数の計算式、MC裏・暗転・休憩の使い分け、14時開演の記入例)は定期演奏会の進行表の作り方にまとめています。進行表の「司会・影アナ」列に番号を入れる前提で、この記事の原稿は作ってあります。
司会と影アナ、誰がどれを読むか
| 場面 | 読む人 | 読む場所 |
|---|---|---|
| 開演前の諸注意 | 影アナ | 舞台袖・調整室 |
| 挨拶〜曲紹介 | 司会 | 舞台(上手または下手のマイク) |
| 休憩の案内 | 司会 | 舞台 |
| 再開5分前・2分前 | 影アナ | 舞台袖 |
| 部長挨拶 | 部長 | 舞台センターマイク |
| 終演 | 司会または影アナ | 進行表で決める |
| 規制退場 | 影アナ | 舞台袖 |
影アナの原稿(開場中・5分前・休憩の呼び込み・規制退場・撮影OKの差し替え)は影アナの原稿・例文集に、ブロック別の客出しは規制退場とはにあります。
本番の読み方・立ち位置・マイク
- 思っている1.5倍ゆっくり、少し低めに——ホールは残響があり、速く読むと語尾が重なって聞こえません。文の終わりで必ず止まります
- 拍手が収まりきる直前に歩き出す——完全に静かになってから動くと、無音が5秒できます。収まりかけで歩き、収まったら話し始めます
- 曲名は2回言う——最初は「情報」、最後は指揮者・照明・舞台班への「合図」。最後の曲名のあと、司会が下がって指揮者が入ります
- マイクは口から握りこぶし1つ——近すぎると息の音が入り、遠いと音響が上げきれません。スタンドの高さはリハで自分に合わせ、テープで印をつけます
- 立ち位置は進行表で固定——上手か下手か、センターか。迷ったら上手・下手とはで向きを確認。奏者の出入りと司会の動線が交差しない側に立ちます
- 原稿は紙で、ページ番号を入れて——タブレットは暗い袖で見づらく、落とすと終わりです。A5かB5に大きめの字で印刷し、クリップで束ねます
- 読み終えたら、客席に一礼してから下がる——話し終えてすぐ背を向けると、拍手の場所が無くなります
読む前のチェックリスト
- 曲名・作曲者・編曲者の読みをスコアで確認し、原稿にルビを書いた
- 進行表の「司会①②…」と原稿の番号が一致している
- MC裏で転換する場面に「最低◯秒」と書いてある
- 曲紹介の③が自分たちの言葉になっている(解説の丸写しでない)
- 顧問・指揮者・賛助の名前と肩書きを本人に確認した
- 押したときに短縮版へ切り替える場面を決めてある
- 雨天・遅延・曲順変更の差し替え文を手元に置いた
- 声に出して通し読みし、秒数を測った
- マイクの位置・立ち位置・出入りする袖(上手/下手)を決めた
- 原稿は紙で2部(予備)、ページ番号を入れた
まとめ
- 司会原稿は場面別17本の束で作り、進行表と同じ番号で結ぶ
- 全場面に短縮版を持たせる。押したとき削れるのは曲と司会の話す量だけ
- 開演の挨拶は60秒以内、1曲目の紹介は30秒以内。部員紹介は前半に入れない
- 曲紹介は事実・情景・自分たちの言葉の3文。③が無いと丸写しに聞こえる
- ③は3つの質問(好きな場面・苦労した場所・聴いてほしい16小節)から作る
- 「最後の曲」は「本編最後の曲」、終演は「すべてのプログラムを終了」
- 秒数は1分300字で見積もり、進行表にはゆっくり(250字)の値を書く
- MC裏の転換は、舞台班から司会へ「最低◯秒」を伝える
- 諸注意・呼び込み・規制退場は影アナ、挨拶と曲紹介は司会。読む人を分ける
- 原稿は紙で2部、ルビとページ番号を入れる


