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用語集

アコースティックライブとは?意味・アンプラグドとの違い・編成と機材・セット図の書き方まで解説

公開:2026年08月12日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

「今回はアコースティックライブでやります」——告知でよく見るこの言葉。結論から言うと、アコースティックライブ=アコースティックギターやピアノ、カホンなどの生楽器を主体に演奏するライブのことです。音量が小さいぶん歌詞と声の表情が届きやすく、お客さんとの距離も近いのが魅力。この記事では、アンプラグドや弾き語りとの違い・編成と機材・会場選び・返しとハウリング対策・セット図の書き方まで、これから出る人の目線で解説します。

アコースティックでも、セット図は必要です
椅子の有無、アコギはDIかマイクか、カホンのマイク——伝えることは意外と多い。セット図くんなら数分で1枚にまとまります。無料・登録不要・スマホでもOK。
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結論:アコースティックライブ=生楽器を主体に演奏するライブ。関連語の早見表

アコースティックライブとは、アコースティックギター・ピアノ・カホン・ウッドベースなど、電気的な増幅を前提としない生楽器を主体に演奏するライブのことです。「アコースティック」は英語の acoustic(音響の・生音の)から。まずは近い言葉との関係を整理しましょう。

用語意味
アコースティックライブ本記事のテーマ。生楽器主体で行うライブの総称。ソロでもバンドでも使う
アンプラグド(Unplugged)「プラグを差さない=電気を使わない」の意。MTVの番組「MTV Unplugged」で広まった呼び方で、ほぼ同義に使われる
弾き語り1人で歌と伴奏を同時に行う演奏形態。アコースティックライブの中でも最小の形
アコースティックセット(アコセット)普段はバンド編成のアーティストが、その日だけアコースティック編成で演奏すること
アコバンアコースティックバンドの略。アコギ+カホン+ベースなどの常設編成を指す
フロアライブステージを使わず客席と同じ高さで演奏する形式。アコースティックと相性が良く、併用されることが多い

厳密な線引きがあるわけではなく、「エレキギターとドラムセットで大音量を出すバンドライブ」と対比した呼び方と理解しておけば実務では十分です。

通常のバンドライブとの違い

同じライブハウスでも、アコースティックだと当日の景色はかなり変わります。

視点アコースティックライブ通常のバンドライブ
主な楽器アコギ・ピアノ/キーボード・カホン・ウッドベース・ヴァイオリンなどエレキギター・エレキベース・ドラムセット
音量小さい。MCの声量や客席のざわつきが目立つ大きい。多少の物音は演奏に埋もれる
ステージの機材少ない。椅子・譜面台・マイク数本で完結することもアンプ・ドラム・多数のマイクとケーブル
セッティング時間短い(5分程度で終わることも)長い(転換10〜15分)
伝わるもの歌詞・声の表情・アレンジの細部グルーヴ・音圧・バンドの一体感
会場ライブハウスのほかカフェ・バー・ギャラリー・野外まで幅広いPA設備のあるライブハウス・ホールが基本
ミスの見え方隠れない。音数が少ないぶん粗がそのまま出る他の楽器に紛れやすい
💡 「簡単そう」は誤解です:音数が少ないアコースティックは、ピッチのずれ・リズムの揺れ・歌詞の飛びがすべて客席に届きます。バンドより難しいと言うプレイヤーも多く、その分うまくいったときの手応えは格別です。

「電気を一切使わない」わけではない——PA・DI・ピックアップの話

アコースティック=完全な生音、と思われがちですが、ライブハウスやカフェで行うアコースティックライブでも、ほとんどの場合PA(音響)を通します。数十人規模の会場でも、歌の生声だけでは客席の後方まで届かないからです。

アコースティック楽器の音をPAに送る方法は、大きく2つあります。

方法仕組み特徴
ライン(DI経由)エレアコやピックアップを付けたアコギからシールドでDIへ→PA卓へハウリングに強く、音量を上げやすい。動き回れる。バンド編成や広い会場の定番
マイク録りギターのサウンドホール付近にマイクを立てて集音木の鳴りがそのまま出て音が自然。ただしハウリングに弱く、動くと音量が変わる

ピックアップの付いていないアコギ(生アコギ)は必然的にマイク録りになります。どちらで出すかはセット図・回線表に必ず書いておきましょう。当日「あれ、ピックアップ付いてない?」と発覚すると、リハの段取りが一気に崩れます。

⚠️ 電池の確認を忘れずに:エレアコのプリアンプは電池(006P・9V角形など)で動きます。音が出ない・ノイズが混じる原因の多くは電池切れ。予備を1本、必ずケースに入れておきましょう。
アコギはDIかマイクか、椅子は要るか——1枚で伝える
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編成パターン5つ

アコースティックライブと一口に言っても、編成の幅は広めです。代表的な5パターンを紹介します。

編成構成ポイント
弾き語り(1人)Vo+アコギ(またはピアノ)最小構成。マイク1本+DI1つで済むことも。MCと曲間の設計が生命線
②デュオ(2人)Vo+アコギ/アコギ×2/Vo+ピアノコーラスとハモリが武器。マイクは2本必要になる
③カホン入りトリオVo+アコギ+カホン(+ベース)リズムが入りぐっとライブらしく。カホンにはマイクが1〜2本必要
④アコースティックバンドVo・アコギ・ベース(ウッド/エレキ)・カホンやドラム・Keyほぼバンドと同じ回線数。回線表がそのまま必要になる規模
⑤アコースティックセット普段のバンドがその日だけアコースティック編成に普段の曲をアレンジし直す。編成が変わるのでセット図も別途用意

編成が2人以上になった時点で、誰がどこに立つか・マイクは何本かを事前に共有する必要が出てきます。弾き語りだから不要、という思い込みが当日のバタつきを生みます。

楽器別・音の出し方の早見表

楽器出し方伝えておくこと
アコギ(エレアコ)DI経由のラインDIは会場のものを借りるか持ち込むか。プリアンプ・エフェクターを通す場合はその旨も
アコギ(生)マイク録りマイクスタンドが1本増える。座って弾くか立って弾くかでスタンドの高さが変わる
カホンマイク1〜2本打面用と低音用で2本立てることも。椅子ではなく楽器の上に座るので置き場所の確保を
ウッドベースピックアップ(DI)+マイクサイズが大きく場所を取る。ステージ後方・下手寄りが定番
キーボード/電子ピアノDI×2(ステレオ)スタンドと電源の位置。詳しくはキーボード・同期のセット図
グランドピアノ会場備え付け+マイクある会場は限られる。事前に必ず確認・調律の有無も
ヴァイオリン等マイク or ピックアップ動きながら弾くならピックアップが安全
コーラスマイク本数と立ち位置。1本を2人でシェアするかどうかも明記

アコースティックライブのセット図の書き方

「機材が少ないからセット図はいらない」と思われがちですが、アコースティックだからこそ書くべきことがあります。

▲ 弾き語りは、アコギがDI(ライン)かマイク録りか、椅子の有無、返し希望を明記すると親切。

書き方の基本はセット図の作り方、弾き語り特有のポイントは弾き語りのセット図の書き方で詳しく解説しています。

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アコースティック特有の「返し」とハウリング対策

アコースティックライブで最も多いトラブルがハウリングです。理由は単純で、ギターの箱(ボディ)とマイクが、モニターの音を拾って共振しやすいから。バンドと同じ感覚で返しを上げると、あっという間に「ボワーン」と鳴ります。

対策内容
返しは引き算で作る「全部聞こえるように上げる」ではなく、必要なものだけ入れて他は下げる。アコースティックは元の音量が小さいので、少し入れるだけで十分聞こえる
モニターの正面に立たないマイクがモニターの真正面を向くとハウりやすい。立ち位置を少しずらすだけで改善することが多い
サウンドホールカバーエレアコのハウリング対策の定番アイテム。ボディの共振を抑える。1つ持っておくと安心
弾かないときはボリュームを絞るMC中にギターのボリュームを下げるだけでハウリングの芽を摘める
PAに早めに相談リハの時点で「ハウリやすいので少し低めでお願いします」と伝えておく。当日いきなり本番で起きるより何倍もよい

返しの基本的な考え方と頼み方のフレーズは返し(モニター)とはにまとめています。

会場の選び方——ライブハウス以外も選択肢に

会場特徴注意点
ライブハウスPA・照明・モニターが揃っている。ブッキングで対バンに混ざることもバンドと同じ日に出ると音量差で埋もれやすい。アコースティック中心の日を選ぶと相性がよい
カフェ・バー距離が近く、生音に近い響き。飲食のついでに聴いてもらえるPAが簡易(またはなし)。電源・スペース・音量の許容を事前確認
ギャラリー・寺社・公民館残響が豊かで歌が映える会場も多い音響設備なしが基本。持ち込みPAの手配が必要になることも
野外・路上通行人に届く。開放感がある許可の確認が必須。電源とバッテリーアンプ、風によるノイズ対策も
配信・無観客アコースティックは配信と相性が良い(音数が少なく音が濁りにくい)マイクの本数と配線がそのまま音質に直結する
💡 ステージを降りるという選択:アコースティックなら、あえて客席と同じ高さで演奏するフロアライブも有力です。距離の近さがそのまま体験の濃さになります。

選曲・アレンジ・MCのコツ

まとめ:アコースティックライブとは、音を削って言葉を届ける形式

編成別の書き方は弾き語りのセット図バンド編成別セット図、当日の流れはサウンドチェック・リハの流れもあわせてどうぞ。

よくある質問(FAQ)

アコースティックライブとはどういう意味ですか?
アコースティックギター・ピアノ・カホン・ウッドベースなど、電気的な増幅を前提としない生楽器を主体に演奏するライブのことです。エレキギターやドラムセットを使う通常のバンドライブに比べて音量が小さく、歌詞や声の表情、アレンジの細部が伝わりやすいのが特徴です。
アコースティックライブとアンプラグドの違いは何ですか?
ほぼ同じ意味で使われます。アンプラグド(Unplugged)は「プラグを差さない=電気を使わない」という意味の英語で、MTVの番組「MTV Unplugged」をきっかけに広まった呼び方です。日本では「アコースティックライブ」「アコースティックセット」のほうが一般的に使われています。
アコースティックライブは電気を使わないのですか?
完全な生音で行うことは少なく、ほとんどの会場ではPA(音響設備)を通します。数十人規模の会場でも歌の生声だけでは後方まで届かないためです。アコギはDIを介したライン、またはマイクで集音してPA卓に送ります。「アコースティック」は楽器の種類の話で、拡声するかどうかとは別の話です。
アコースティックライブと弾き語りの違いは何ですか?
弾き語りは1人で歌と伴奏を同時に行う演奏形態を指し、アコースティックライブはより広く生楽器主体のライブ全体を指します。つまり弾き語りはアコースティックライブの中でも最小の編成です。デュオやカホン入りのトリオ、アコースティックバンドもアコースティックライブに含まれます。
アコースティックライブでもセット図は必要ですか?
必要です。機材は少なくても、椅子の有無、アコギをDI(ライン)で出すかマイクで拾うか、マイクの本数、譜面台の数、電源の位置、返しの希望など、事前に伝えるべき情報は多くあります。1枚のセット図にまとめておくとリハが格段に速くなります。
アコースティックライブでハウリングしやすいのはなぜですか?
アコースティックギターの箱(ボディ)とマイクが、モニタースピーカーから出た音を拾って共振しやすいためです。対策としては、返しの音量を必要最小限にする、モニターの正面に立たない、サウンドホールカバーを使う、演奏していないときはギターのボリュームを絞る、といった方法が有効です。リハの時点でPAに相談しておくのが確実です。
アコースティックライブに必要な機材は何ですか?
会場のPAを使う前提なら、演者側で用意するのは楽器本体、エレアコの場合はシールドと予備の電池、カポやピック、譜面(譜面台は会場に借りられることが多い)です。DIやマイク、マイクスタンド、椅子はライブハウスなら基本的に借りられます。カフェなど設備のない会場では、簡易PAやバッテリーアンプの持ち込みが必要になる場合があります。
アコースティックライブはどこでできますか?
ライブハウスのほか、カフェ・バー・ギャラリー・公民館・野外イベント・配信など、通常のバンドライブより会場の選択肢が広いのが特徴です。ただしPA設備の有無、電源、音量の許容範囲は会場ごとに大きく異なるため、事前の確認が欠かせません。野外・路上での演奏は許可の確認も必要です。