バンドプロフィールの書き方【例文12+テンプレ】100字・300字・500字の用途別文例とライブハウス提出資料の束ね方
「プロフィールを送ってください」——ライブハウスの出演申込でも、フェスの公募でも、対バン主催者からのDMでも、最初に求められるのはこの一文です。結論から言うと、プロフィールは1本の長文ではなく、100字・300字・500字の3つの尺を用意して「誰に出すか」で使い分けるのが正解です。ブッカーが3秒で見るのは「編成・拠点・動員・音」、ファンが読みたいのは「物語」で、同じ文章では両方に刺さりません。この記事では、用途別の書き分け表、必須8要素の穴埋めテンプレート、3つの尺×3バンドの例文、NG表現、英語版、更新ルール、そしてプロフィール+音源+写真+セット図・回線表を1セットにして送る方法まで、コピペして今日使える形でまとめました。
- 結論:100字・300字・500字の3本を用意して、出す相手で使い分ける
- ブッカーは「編成・拠点・動員・音」を3秒で見る——ファン向けと分ける理由
- 必須8要素と書く順番【穴埋めテンプレート】
- 100字プロフィールの例文3本【DM・SNS・フライヤー・申込メール冒頭用】
- 300字プロフィールの例文3本【出演申込メール・ブッキング資料・公募用】
- 500字プロフィールの例文3本【HP・配信・プレス用】
- 用途別の書き分け:申込メール・ブッキング資料・フェス公募・SNS・配信・フライヤー
- やってはいけないNG10と言い換え【早見表】
- 英語プロフィールの書き方【海外フェス公募・来日バンドとの対バン用】
- 更新ルール:実績の入れ替えと「古くならない書き方」
- 提出資料セットの束ね方:プロフィール+音源+写真+セット図・回線表
- まとめ:送る前の10項目チェックリスト
- よくある質問(FAQ)
結論:100字・300字・500字の3本を用意して、出す相手で使い分ける
バンドプロフィールがうまく書けない原因のほとんどは、「1本で全員に向けて書こうとする」ことです。ライブハウスのブッカー、フェスの審査員、対バンの主催者、初めて知ったお客さん——読み手ごとに知りたいことも、読める長さも違います。だから最初に決めるのは文章ではなく尺です。100字(SNS・DM・フライヤー)、300字(出演申込・ブッキング資料・公募)、500字(HP・配信・プレス)の3本を用意しておけば、どこから「プロフィールをください」と言われても、コピペして5分で出せます。
| 用途 | 尺 | 先頭に置くもの | 読み手が知りたいこと |
|---|---|---|---|
| ライブハウスの出演申込メール | 300字(本文に貼る) | 編成・拠点・動員 | うちの箱に合うか、客を呼べるか、連絡が取れるか |
| ブッキング資料・プロフィールシート(A4 1枚) | 300〜500字+実績表 | キャッチコピー+編成+写真 | 音源・写真・実績が1枚で揃っているか |
| フェス・オーディションの公募フォーム | 要項の字数(200〜400字以内の指定が多い) | 実績と音の一言 | 要項の条件を満たすか、映像で舞台に映えるか |
| 対バン主催者・共演バンドへのDM | 100字+一言 | 音の一言+拠点+動員 | 企画の並びに合うか、集客を分担できるか |
| SNSのプロフィール欄 | 100字以下(Instagram 150字・X 160字・TikTok 80字) | 音の一言+次のライブ | 次いつ観られるか |
| 配信サービス(Spotify for Artists など) | 500字(上限は1,500字) | 物語と実績 | どんなバンドか、代表曲は何か |
| フライヤー・当日パンフ・箱のスケジュール欄 | 1行〜100字 | 拠点+音の一言 | 一言で何者か |
| HP・note・プレス | 500字+更新 | キャッチコピー | 全部(ここが原本になる) |
ブッカーは「編成・拠点・動員・音」を3秒で見る——ファン向けと分ける理由
プロフィールの書き方記事の多くは「バンドの魅力を物語で伝えよう」と教えますが、ライブハウスのブッカーは物語を読んでいません。1日に何通も届く申込メールから、まず「何人編成か(ステージに載るか・転換が回るか)」「どこを拠点に月何本やっているか(うちに通えるか)」「動員は何人か(平日に組んで成立するか)」を拾い、最後に音源を1曲だけ再生します。ファン向けの物語は、その後で読まれるかどうかです。
| 読み手 | 見る順番 | 判断していること | 出す尺 |
|---|---|---|---|
| ライブハウスのブッカー | 編成 → 拠点・活動頻度 → 動員 → 音源 → 連絡先 | 箱に合うか/客を呼べるか/連絡が取れるか | 300字 |
| フェス・オーディションの審査員 | 映像 → 実績 → 音の一言 → 要項の条件 | 舞台で映えるか/条件(地域・年齢・オリジナル曲)を満たすか | 要項の字数 |
| 対バン主催者・共演バンド | 音の一言 → 動員 → 拠点 | 企画の並びに合うか/集客を分担できるか | 100字 |
| 初見のお客さん | 音の一言 → 次のライブ → 物語 | 次いつ観られるか/好きになれるか | 100字(SNS)/500字(HP) |
| メディア・プレイリスト担当 | 実績 → 物語 → 写真 | 記事や枠にできるか | 500字 |
とくに「編成」は、ブッカーの頭の中でそのままセット図に変換されています。「5人組・Key入り・同期あり」と書いてあれば「DIが4本、電源が2口、転換は15分」まで一瞬で想像がつく。逆に編成が書いていないプロフィールは、音源を聴く前に読み飛ばされます。編成・拠点・動員の3つは、どの尺でも必ず先頭側に置いてください。
必須8要素と書く順番【穴埋めテンプレート】
どの尺でも、材料は次の8つです。500字ならすべて、300字なら①〜⑦、100字なら①②③④⑦だけを残します。
- ① バンド名(読み仮名・英字表記)——読めない名前はブッカーが口頭で伝えられません。「灯とカホン(ともしびとカホン)」のように初出で読みを添える
- ② 編成(パートと人数・サポートの有無)——「4人組(Vo&Gt/Gt/Ba/Dr)」。サポートメンバー入りなら「+サポートKey」と書く
- ③ 結成年・活動拠点——「2023年結成・東京(下北沢周辺)を拠点に」。「結成3年目」ではなく西暦で書く(古くならない)
- ④ 音の一言(ジャンル+比較対象2組)——「◯◯と◯◯の間」「◯◯×◯◯」の形。読み手が3秒で音を想像できる言葉を1つ
- ⑤ 実績(数字で)——年間出演本数・平均動員・フェス名・共演・再生数。直近12か月の上位3つまで
- ⑥ 音源・映像へのリンク(1つ)——リンクツリーやHPの1URLにまとめる。5個並べると誰も押さない
- ⑦ 次の予定(ライブ・リリース)——「次回◯月◯日 下北沢◯◯」。予定があるバンドは「動いている」と判断される
- ⑧ 連絡先(代表者名・メール・SNS)——申込・資料・HPには必須。SNS・フライヤーでは省く
穴埋めテンプレート(100字・300字・500字)
「◯◯(読み)は、◯年結成・◯◯を拠点に活動する◯人組(Vo/Gt/Ba/Dr)。◯◯と◯◯の間にあるような◯◯サウンド。◯年◯月に『◯◯』をリリース、◯◯フェス出演。次回◯月◯日 ◯◯(会場)。」
1文目:バンド名+結成年+拠点+編成(メンバー名とパート)
2〜3文目:音の一言+比較対象2組(+曲を書く人)
4〜5文目:直近のリリースと数字(再生数・順位)
6文目:ライブの実績(年間本数・平均動員・フェス・共演)
7文目:次の予定+リンク1つ
第1段落:100字版をそのまま置く(バンド名・編成・拠点・音の一言)
第2段落:結成の経緯と音の特徴(2〜3文。物語はここだけ)
第3段落:実績を数字で(リリース・再生数・出演本数・動員・フェス・共演・メディア)
第4段落:今後の予定(リリース・ツアー・ワンマン)+リンク+連絡先
実績がまだないときに書くこと
結成したばかりで書ける実績がなくても、空欄にせず「事実と予定」で埋めます。ブッカーが見ているのは規模ではなく「動いているか」「正直か」です。
- 活動の頻度:「月2回スタジオリハ、月1本ライブのペースで活動中」
- レパートリー:「オリジナル6曲(25分のセットが組める)」——持ち時間に足りるかはブッカーの必須確認事項
- 初ライブの予定:「◯月◯日 ◯◯にて初ライブ」(決まっていなくても「◯月に初ライブ予定」)
- 動員の見込み:「初出演のため動員見込みは10〜15人」——少なくても数字で書くほうが信用される
- 音源:スタジオ一発録りのスマホ音源でもよいので1曲。作り方と送り方はデモ音源の送り方へ
100字プロフィールの例文3本【DM・SNS・フライヤー・申込メール冒頭用】
例文はすべて架空のバンドです。ロック4ピース/Key入り5人組/アコースティックデュオの3タイプを用意したので、編成の近いものを下敷きにしてください。100字版は「編成・拠点・音の一言・直近1つの実績・次の予定」の5点だけで組みます。
「クロスフェーダーズ(Vo&Gt/Gt/Ba/Dr)は2023年結成、東京・下北沢周辺を拠点に活動する4人組オルタナティブロックバンド。ザラついたギターと日本語の語感を優先した歌詞が特徴。2025年10月に1st EP『午前二時の環状線』を配信、年間30本出演。次回◯月◯日 下北沢◯◯。」
「ハーバーライツは横浜を拠点に活動するVo/Gt/Ba/Dr/Keyの5人組。80年代シティポップと現行ネオソウルを行き来する、鍵盤と3声コーラスが主役のポップス。2025年『Pier 7』をリリース、横浜◯◯フェス出演、平均動員40人。次回◯月◯日 横浜◯◯。」
「灯とカホン(ともしびとカホン/Vo&A.Gt+Cajon&Cho)は名古屋を拠点に活動するアコースティックデュオ。カフェから300人規模のホールまで、アコギとカホンだけで空気を変える。月8本ペースで出演、2025年◯◯ストリートフェス出演。次回◯月◯日 名古屋◯◯。」
300字プロフィールの例文3本【出演申込メール・ブッキング資料・公募用】
300字はいちばん出番が多い尺です。ライブハウスの出演申込メールの本文に貼る・ブッキング資料の中段に置く・フェス公募フォームの「プロフィール」欄に入れるの3つに、そのまま使えます。1文に1要素を守ると、読み手が拾い読みできます。
「クロスフェーダーズは、2023年結成・東京を拠点に活動する4人組オルタナティブロックバンド(Vo&Gt ◯◯/Gt ◯◯/Ba ◯◯/Dr ◯◯)。90年代USオルタナ譲りのザラついたギターに、語感を優先した日本語詞を乗せるスタイルで、「くるりとナンバーガールの間」と評される。2025年10月に1st EP『午前二時の環状線』を配信リリースし、リード曲はSpotifyで12万回再生。ライブは都内を中心に年間30本、平均動員35人(自主企画は80人)。2025年◯◯フェスの公募枠に出演。次回は◯月◯日(◯)下北沢◯◯。音源・映像・日程 → https://◯◯◯」
「ハーバーライツは、2021年結成・横浜を拠点に活動する5人組(Vo ◯◯/Gt ◯◯/Ba ◯◯/Dr ◯◯/Key ◯◯)。80年代シティポップと現行ネオソウルを行き来する、鍵盤と3声コーラスが主役のポップス。2025年5月に配信EP『Pier 7』をリリースし、収録曲「みなとみらい線」はTikTok発で8万回再生。横浜・東京を中心に年間25本出演、平均動員40人。2025年は横浜◯◯フェス・◯◯ジャズストリートに出演。Keyはステレオ出力(DI×2)、同期なし。次回は◯月◯日(◯)横浜◯◯。音源・映像・日程 → https://◯◯◯」
「灯とカホン(ともしびとカホン)は、2024年結成・名古屋を拠点に活動するアコースティックデュオ(Vo&A.Gt ◯◯/Cajon&Cho ◯◯)。フォークとR&Bを下敷きにした静かな曲が中心で、サビでカホンとコーラスが入る瞬間に空気が変わる。カフェの投げ銭ライブから300人規模のホールの前座まで月8本ペースで出演し、2025年は名古屋◯◯ストリートフェスと◯◯(アーティスト名)のO.A.を務めた。YouTubeの弾き語り動画は累計20万回再生。アコギはDI、カホンはマイク1本、椅子2脚で転換5分。次回は◯月◯日(◯)名古屋◯◯。音源・映像・日程 → https://◯◯◯」
500字プロフィールの例文3本【HP・配信・プレス用】
500字は原本です。HPのプロフィールページ、Spotify for Artists のバイオ、メディアに渡すプレス用資料に使い、300字・100字はここから削って作ります。物語を書いてよいのは第2段落だけで、第3段落は数字、第4段落は予定と決めておくと長くなりすぎません。
「クロスフェーダーズは、2023年に東京で結成された4人組のオルタナティブロックバンド。メンバーはVo&Gt ◯◯、Gt ◯◯、Ba ◯◯、Dr ◯◯。
大学の軽音サークルで出会った4人が、卒業後も「日本語で歌う轟音」を続けるために結成した。90年代USオルタナ譲りのザラついたギターと、意味より語感を優先した日本語詞が特徴で、「くるりとナンバーガールの間」と評される。曲はすべて◯◯(Vo&Gt)が書き、アレンジは4人で持ち寄る。
2025年10月、1st EP『午前二時の環状線』を配信リリース。リード曲「環状線」はSpotifyの公式プレイリスト「◯◯」に選出され、再生数は12万回を超えた。ライブは都内を中心に年間30本。自主企画「深夜徘徊」はこれまで3回開催し、直近は80人を動員。2025年には◯◯フェスの公募枠で出演した。
2026年◯月に2nd EPのリリースと、初の東名阪ツアーを予定。最新の日程・音源・映像は https://◯◯◯ にまとめている。連絡先:◯◯(Vo&Gt)/◯◯@◯◯.com」
「ハーバーライツは、2021年に横浜で結成されたVo ◯◯/Gt ◯◯/Ba ◯◯/Dr ◯◯/Key ◯◯の5人組。港町のジャズバーで演奏していたリズム隊に、シンガーとキーボーディストが合流して始まった。
80年代シティポップの艶と、現行ネオソウルのグルーヴを行き来する、鍵盤と3声コーラスが主役のポップス。「夜の首都高で聴く音楽」を合言葉に、全曲を横浜の風景から書いている。
2025年5月に配信EP『Pier 7』をリリースし、収録曲「みなとみらい線」はTikTokでの使用をきっかけに再生数8万回。横浜・東京のライブハウスを中心に年間25本出演、平均動員は40人。2025年は横浜◯◯フェスと◯◯ジャズストリートに出演し、地元FM「◯◯」のマンスリーアーティストに選出された。
2026年◯月にフルアルバムをリリース予定。ワンマンライブを◯月◯日に横浜◯◯で開催する。音源・映像・日程は https://◯◯◯ へ。連絡先:◯◯(Gt)/◯◯@◯◯.com」
「灯とカホン(ともしびとカホン)は、2024年に名古屋で結成されたアコースティックデュオ。Vo&A.Gtの◯◯と、Cajon&Choの◯◯の2人組で、ギター1本とカホン1台、マイク2本だけで演奏する。
もともとは弾き語りだった◯◯のライブに、カホン奏者の◯◯が飛び入りしたことがきっかけ。フォークとR&Bを下敷きにした静かな曲が中心で、サビでカホンとコーラスが入る瞬間に空気が変わる、と言われることが多い。
カフェ・バーの投げ銭ライブから300人規模のホールの前座まで、月8本ペースで出演。2025年は名古屋◯◯ストリートフェスと、◯◯ホールでの◯◯(アーティスト名)のオープニングアクトを務めた。配信シングル「灯」は自主制作で、YouTubeの弾き語り動画は累計20万回再生。
2026年◯月に初の全国流通盤をリリース予定。編成が小さいぶん機材と時間の融通が利くため、平日や短い持ち時間の枠でも出演できる。日程・音源・映像は https://◯◯◯ に。連絡先:◯◯(Vo)/◯◯@◯◯.com」
用途別の書き分け:申込メール・ブッキング資料・フェス公募・SNS・配信・フライヤー
① ライブハウスの出演申込メール(本文に300字を貼る)
申込メールは件名で編成と拠点、本文の冒頭3行で希望時期と動員見込み、そのあとに300字版という順番です。ブッカーは件名と最初の3行で「返信するか」を決めています。プロフィールを添付ファイルにしないで、本文に直接貼るのが基本です。
件名:【出演希望】クロスフェーダーズ(4人組ロック/東京)◯月〜◯月の平日で出演希望
◯◯(ライブハウス名)ブッキングご担当者様
はじめまして。東京を拠点に活動しているクロスフェーダーズの◯◯(Vo&Gt・代表)と申します。◯月に貴店の「◯◯」(実際に観たイベント名)を拝見し、出演を希望してご連絡しました。
■希望時期:◯月〜◯月の平日(金曜以外)
■動員見込み:25〜35人(都内平日の実績ベース)
■持ち時間:25〜30分で対応可(オリジナル8曲)
■プロフィール
(ここに例文④の300字版を貼る)
■音源:https://◯◯◯(2〜3曲)
■映像:https://◯◯◯(ライブ映像1本)
■アー写:添付(JPG・横位置)
■セット図・回線表:https://◯◯◯(出演決定後に期日までに再送します)
ノルマ・条件はご提示いただければ確認のうえ折り返します。ご検討のほど、よろしくお願いいたします。
クロスフェーダーズ ◯◯(Vo&Gt)
メール:◯◯@◯◯.com/電話:090-◯◯◯◯-◯◯◯◯
SNS:@◯◯◯
メール全体の型・件名のNG・返信が来ないときの追いかけ方はデモ音源の送り方|出演申込みメール文面テンプレートに、ブッキングの仕組みとノルマの相場はブッキングライブとはにまとめています。
② ブッキング資料・プロフィールシート(A4 1枚の構成)
イベンターや大きめの会場、フェスの推薦枠では「資料を1枚ください」と言われます。PDF 1枚で、上段にキャッチコピー・バンド名・写真、中段に300字、下段に実績表と音源QR・連絡先の3段構成が定番です。
| 段 | 置くもの | ポイント |
|---|---|---|
| 上段(1/3) | アー写(横位置)・バンド名(読み・英字)・キャッチコピー1行・編成 | キャッチコピーは「東京発、日本語詞×轟音の4ピース」のように拠点+音+編成を1行に |
| 中段(1/3) | 300字プロフィール | メール本文と同じ文章でよい。フォントは12pt以上 |
| 下段(1/3) | 実績表(年月・内容・数字の3列)・音源/映像QR・SNS・連絡先(代表者名・メール・電話) | 実績は直近12か月の上位5つ。QRは2cm角以上(フライヤーと同じ) |
ファイル名は「バンド名_profile_2026-09.pdf」のようにバンド名と年月を入れます。「プロフィール.pdf」「資料最終版2.pdf」は、相手のフォルダで迷子になります。ロゴの入れ方はバンドロゴの作り方を参照。
③ フェス・オーディションの公募フォーム
公募フォームには「プロフィール(◯◯字以内)」の欄があり、字数の指定は募集ごとに違います(200字・300字・400字以内が多い)。300字版を用意しておけば、削って200字、少し足して400字に調整できます。審査員が見る順番は映像 → 実績 → 文章で、文章は最後です。文章で頑張るより、ライブ映像1本の質を上げるほうが通ります。
- 要項の条件を文章で「満たしている」と示す:「メンバー全員◯◯県在住」「全曲オリジナル」「平均年齢◯歳」など、条件になっている項目はプロフィール内に書く
- 実績は「そのフェスに近いもの」を先に:野外フェスの公募なら野外・大きめの会場の出演歴を先頭に
- 映像は1本、冒頭30秒で盛り上がる曲:審査員は最後まで観ません。ステージングが伝わる引きの映像を
- 「その他アピール」欄は空欄にしない:転換の速さ・機材の少なさ・MCの強さなど、運営が助かることを書く
公募のあるサーキット型フェスの探し方はサーキットフェスとは、大型フェスの新人枠やオープニングアクトの応募先はオープニングアクトとはを参照してください。
④ 対バン主催者・共演バンドへのDM
自主企画を打っているバンドや主催者にSNSのDMで売り込むときは、100字版+「なぜその企画か」+動員の一言です。長文のDMは読まれません。
「はじめまして、クロスフェーダーズの◯◯(Vo&Gt)です。◯月◯日の企画「◯◯」、告知を拝見しました。東京を拠点にした4人組のオルタナロックで、◯◯さんと◯◯さんの間くらいの音です(音源:https://◯◯◯)。平均動員は35人前後で、都内平日なら20人は呼べます。もし枠が空いていたら出演をご検討いただけないでしょうか。プロフィール・音源・写真・セット図はこのURLにまとめています → https://◯◯◯」
自主企画を主催する側が出演バンドに送る誘い方は自主企画ライブのやり方に文例があります。
⑤ SNSのプロフィール欄(Instagram 150字・X 160字・TikTok 80字)
SNSのbioは「音の一言・次のライブ・予約リンク」の3行に絞ります。実績や結成年は要りません。次のライブが終わったら日付を書き換える運用をセットにしてください(集客の基本です)。
クロスフェーダーズ|東京・4人組オルタナロック
くるりとナンバーガールの間
1st EP『午前二時の環状線』配信中
▶ 次回 ◯/◯ 下北沢◯◯(予約はリンクから)
⑥ 配信サービス(Spotify for Artists・Apple Music)
Spotify for Artists のバイオは1,500字まで入りますが、500字版+英語100語程度で十分です。海外リスナーとプレイリスト担当のために、日本語の下に英語版を続けて置くと拾われやすくなります。Apple Music はアーティストが直接バイオを編集できず、配信代行サービス経由の申請か編集部掲載になるため、配信登録時の「アーティスト情報」欄に500字版を入れておきます(2026年9月時点)。
⑦ フライヤー・当日パンフ・ライブハウスのスケジュール欄
会場のスケジュールページや対バンのフライヤーでは1行(20〜30字)しか載りません。「拠点+音の一言」で、初見の人が「気になる」と思える1行を作っておきます。
- 「東京発・4人組オルタナロック。日本語詞×轟音。」
- 「横浜のシティポップ5人組。夜の首都高で聴く音楽。」
- 「名古屋のアコギとカホンのデュオ。静かな曲が、サビで変わる。」
やってはいけないNG10と言い換え【早見表】
ブッカーやレーベル担当が「読み飛ばす」「信用しない」と口を揃える表現があります。すべて具体(編成・数字・比較対象・日付)に置き換えるだけで直ります。
| NG | なぜダメか | 言い換え |
|---|---|---|
| ①「唯一無二」「ジャンルレス」「新感覚」 | 全バンドが使うので何も伝わらない。音が想像できない | 「くるりとナンバーガールの間」のように比較対象2組で |
| ②「キャッチーなメロディー」「エモーショナルな歌詞」 | 形容詞は音を説明していない | 「サビでカホンとコーラスが入る瞬間に空気が変わる」のように何が起きるかで |
| ③ 編成を書かない | ブッカーがセット図と転換を想像できず、音源を聴く前に読み飛ばす | 「4人組(Vo&Gt/Gt/Ba/Dr)」を先頭側に |
| ④「各地で好評」「精力的に活動中」 | 数字がない実績は実績と見なされない | 「年間30本・平均動員35人」「再生数12万回」 |
| ⑤ 動員を隠す | ブッカーは必ず聞く項目。書いていないと「少ないのを隠している」と読む | 「平均動員15人」でも書く。正直な数字のほうが組みやすい |
| ⑥ 出演歴を全部並べる | 読む側の負担。重要なものが埋もれる | 直近12か月の上位3つ(500字なら5つ) |
| ⑦「現在24歳」「結成3年目」「今年◯月に」 | 1年で古くなり、更新漏れがそのまま信用を落とす | 「2002年生まれ」「2023年結成」「2026年10月に」と西暦で |
| ⑧ リンクを5個以上並べる/リンク切れ | どれを押せばいいか分からず、結局押されない | ハブになる1URL(リンクツリー・HP)にまとめる |
| ⑨ 連絡先が個人LINEのみ・代表者名なし | 会場・イベンターは業務としてメールで記録を残したい | 「代表:◯◯(Vo&Gt)/メール/電話」 |
| ⑩「まだまだ未熟ですが」「ぜひ聴いてください」 | 自己卑下とお願いは判断材料にならず、読み手の時間を使う | 事実と予定だけを書く。お願いはメール本文の末尾に1回 |
英語プロフィールの書き方【海外フェス公募・来日バンドとの対バン用】
海外バンドの来日公演の対バン募集、海外の配信プレイリスト、アジア圏のフェスの公募では英語のプロフィールが要ります。三人称・現在形・100語前後で、日本語の300字版と同じ5要素を並べれば十分です。翻訳ではなく「英語で書き直す」と考えると自然になります。
| 要素 | 日本語 | 英語の定型 |
|---|---|---|
| 結成・拠点・編成 | 2023年結成・東京の4人組 | ◯◯ is a four-piece rock band formed in Tokyo in 2023. |
| 音の一言 | ◯◯と◯◯の間 | Their sound sits somewhere between ◯◯ and ◯◯. / Think ◯◯ meets ◯◯. |
| リリース | 2025年に1st EPを配信 | Their debut EP, ◯◯ (2025), has passed 120,000 streams on Spotify. |
| ライブ実績 | 年間30本・◯◯フェス出演・◯◯のO.A. | They play around 30 shows a year, appeared at ◯◯ Fes in 2025, and opened for ◯◯. |
| 次の予定 | 次回◯月◯日 ◯◯ | Next show: ◯◯, Tokyo, on Oct 12. / New EP due in spring 2026. |
| 連絡先 | 代表:◯◯(Vo&Gt) | Contact: ◯◯ (vocals/guitar), ◯◯@◯◯.com |
Crossfaders is a four-piece alternative rock band formed in Tokyo in 2023. Built on gritty, 90s-influenced guitars and Japanese lyrics that put rhythm before meaning, their sound sits somewhere between Quruli and Number Girl. Their debut EP, Gozen Niji no Kanjosen (2025), has passed 120,000 streams on Spotify. The band plays around 30 shows a year across Tokyo, drawing an average of 35 people per show, and appeared at ◯◯ Fes in 2025. A second EP and a first Tokyo-Nagoya-Osaka tour are planned for 2026. Next show: ◯◯, Shimokitazawa, on ◯◯. Contact: ◯◯ (vocals/guitar), ◯◯@◯◯.com
- 「open for(O.A.を務める)」「play(出演する)」「release(リリースする)」の3動詞で実績はほぼ書ける。「opened for ◯◯」が使えると一気にそれらしくなる(オープニングアクトとは)
- 地名は「Shimokitazawa, Tokyo」の順。会場名はローマ字のまま
- 曲名・作品名はローマ字+(英訳):Gozen Niji no Kanjosen (Loop Line at 2 a.m.)
- 海外の会場に出すセット図・機材リストは英語表記が必要。書き方はテクニカルライダーとはとステージプロットとはへ
更新ルール:実績の入れ替えと「古くならない書き方」
プロフィールがダメになる原因の第2位は「書けていない」ではなく「更新されていない」です。2年前のフェス出演が「最新の実績」として残っているプロフィールは、ブッカーに「最近は動いていない」と読まれます。原本を1つにして、次のタイミングで機械的に入れ替えます。
| いつ | 何を更新するか | どの尺に効くか |
|---|---|---|
| ライブが終わるたび | 「次回◯月◯日」を次の日程に。動員の平均値を再計算 | 100字・SNS・300字 |
| リリースしたとき | 作品名・配信日・再生数を第3段落の先頭に。古い作品は1行に圧縮 | すべて |
| フェス・O.A.・メディア掲載があったとき | 実績の上位3つを入れ替え。押し出された実績は「ほか」に | 300字・500字・資料 |
| メンバーが変わったとき | 編成・メンバー名・写真・セット図を同時に差し替える(脱退の伝え方) | すべて |
| 3か月に1回 | 3年以上前の実績を削る。リンク切れを確認。西暦以外の年齢・年数表記が残っていないか | すべて |
- 原本は1か所(Googleドキュメントやメモアプリ)に置き、500字→300字→100字の順に並べて管理する
- ファイル名に年月:「バンド名_profile_300_2026-09.txt」。送った相手にどの版を渡したか分かる
- 年齢・年数は書かない:「2002年生まれ」「2023年結成」なら更新不要
- 実績は直近12か月優先。3年以上前のものは、よほど大きくない限り削る
- SNSのbioの日付は、ライブ翌日に書き換える担当を決めておく
提出資料セットの束ね方:プロフィール+音源+写真+セット図・回線表
プロフィールは単体で送るものではなく、「資料セット」の1枚目です。ライブハウス・フェス・対バン主催・メディアで必要なセットは少しずつ違いますが、共通しているのは「1つのURLを開けば全部ある」状態にしておくこと。相手に添付ファイルを探させた時点で負けです。
| 送る相手 | 必要な資料 | 形式・置き場所 |
|---|---|---|
| ライブハウス(出演申込) | 300字プロフィール/音源2〜3曲/ライブ映像1本/アー写1枚/SNS/連絡先 出演決定後:セット図・回線表・希望の入り時間・物販の有無 | プロフィールはメール本文、音源はURL、写真はJPG添付。セット図・回線表は共有リンク(作り方・回線表テンプレート) |
| フェス・オーディション(公募) | 要項の字数のプロフィール/ライブ映像1本/メンバー全員の写真/メンバー情報(年齢・居住地など要項の条件)/音源 | フォームの指示どおり。動画はYouTube限定公開のURLが一般的 |
| 対バン主催・共演バンド | 100字プロフィール/音源1曲/アー写/動員の目安/セット図(編成が分かるもの) | DMに100字+ハブURL1つ |
| メディア・プレイリスト・プレス | 500字プロフィール/高解像度アー写(横・縦)/ロゴ/リリース情報(作品名・配信日・URL)/連絡先 | PDF 1枚+画像フォルダの共有リンク。ロゴはPNG(背景透過) |
プロフィールの「編成」とセット図の編成は一致させる
ブッカーが申込メールを読んで最初に想像するのがセット図で、出演が決まると次に求めるのもセット図です。プロフィールに「4人組(Vo&Gt/Gt/Ba/Dr)」と書いたなら、セット図もその4人+アンプ2台+返しの形で出す。サポートが入るなら、プロフィールに「+サポートKey」と書き、セット図にも「Key(サポート)」を載せます。ここがズレると、当日のPAが「話が違う」と最初に困ります。
編成別のひな形はバンド編成別セット図(3/4/5人)、対バンで提出するときのマナーは対バンのセット図・提出マナーにまとめています。プロフィール・音源・写真・セット図・回線表を1つのフォルダ(Googleドライブなど)に入れ、その共有リンクをハブURLにしておくと、どの相手にも同じ1行で送れます。
まとめ:送る前の10項目チェックリスト
- 100字・300字・500字の3本が揃っている(原本は500字)
- 編成・拠点・動員が先頭側に書いてある
- 音の一言に比較対象2組か「何が起きるか」がある
- 実績は数字で、直近12か月の上位3つ
- 「次回◯月◯日」が入っていて、日付が最新
- 年齢・年数ではなく西暦で書いてある
- リンクはハブURL 1つで、開いて確認した
- 代表者名・メール・電話の連絡先がある(申込・資料・HP)
- 「唯一無二」「各地で好評」「未熟ですが」を使っていない
- プロフィールの編成とセット図の編成が一致している
プロフィールは書いて終わりではなく、送って・更新して・またコピペするものです。原本を1つ作って、この記事の例文を下敷きに3本に削っておけば、次に「プロフィールをください」と言われたとき、5分で返せます。