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用語集

レコ発とは?意味とリリパとの違い・4つの形式・費用相場と6か月前からの準備【バンド用語】

公開:2026年07月25日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

ライブの告知でよく見かける「レコ発」。結論から言うと、レコ発とは「レコード発売」の略で、CD・音源のリリースを記念して行うライブ(レコ発ライブ)のことです。音源の形がCDでも配信でも、バンドシーンでは慣習的に「レコ発」と呼ばれます。この記事では、意味と語源、リリパ・リリースツアーとの使い分け、形式のバリエーションに加えて、検索してもあまり出てこない「自分たちのレコ発を打つときの逆算スケジュールと実務」「ゲストとして呼ばれた側のマナー」まで解説します。

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結論:レコ発=音源リリース記念ライブ。関連語の早見表

レコ発とは、CD・レコード・配信音源などのリリースを記念して行うライブのこと。「レコード発売」の略で、「レコ発ライブ」「レコ発企画」のように使います。ニュアンスの近い言葉と一緒に整理しましょう。

用語意味
レコ発「レコード発売」の略。音源リリースを記念するライブ。主にバンド・インディーズシーンの言葉
レコ発ツアーリリースを記念して複数都市を回るツアー。「〇〇(作品名)レコ発ツアー」のように使う
ダブルレコ発同時期にリリースした2組のバンドが合同で開催するレコ発。スプリット盤の発売時にも
リリースパーティー(リリパ)意味はほぼ同じ。アイドル・クラブ・ヒップホップ系のシーンで使われやすい呼び方
リリースツアー意味はレコ発ツアーと同じ。メジャーアーティストの告知ではこちらが使われやすい
企画(自主企画)バンドが自ら主催するイベント全般。レコ発はその代表的なテーマのひとつ

共通しているのは「新しい音源をお披露目し、お祝いする」という趣旨。リリース直後なのでセットリストは新音源の曲が中心になり、会場では新譜の販売や特典が用意されるのが定番です。

語源:CDや配信なのに、なぜ「レコ発」?

レコ発の「レコ」はレコード(record)。音源の主流がアナログレコードだった時代の「レコード発売記念」という言い方が縮まって定着し、媒体がCDになっても、配信・サブスクが主流になっても、言葉だけがそのまま生き残りました。今では「CDのレコ発」「配信シングルのレコ発」のような、字面だけ見ると不思議な使い方が普通に通じます。

英語の record には「記録(された音源)」という意味もあるので、「音源の発売記念」と捉えれば媒体を問わず使えるのはむしろ自然とも言えます。ライブハウスには上手・下手トリなど古い興行用語が多く残っており、レコ発もそうした「現場に生きる慣習語」のひとつです。

💡 シーンによる呼び分け:同じ意味でも、バンド・インディーズシーンでは「レコ発」、アイドルやクラブ系では「リリースパーティー(リリパ)」、メジャーの告知では「リリースツアー」「発売記念ライブ」が使われやすい傾向があります。どれを使っても通じますが、出演するシーンの言葉に合わせるのが自然です。

「レコ発ライブ」「レコ販」とは?——言い方・表記の整理

同じものを指しているのに、書き方が少しずつ違って見えることがあります。結論から言うと、下記はすべて同じ「音源リリース記念ライブ」を指しています

表記意味使われ方
レコ発「レコード発売」の略。いちばん一般的な言い方「来月レコ発やります」のようにイベント自体を指す
レコ発ライブレコ発と同じ意味。「レコ発」に「ライブ」を足しただけの言い方「レコ発ライブに来てください」など、ライブであることを明示したいとき
レコ販レコ発の表記ゆれ(変換ミス由来のことが多い)。意味は同じSNSなどで見かける。正式には「レコ発」と書くのが無難
レコ発企画レコ発を自主企画として打つことを強調した言い方主催側が告知で使う。ゲストを招く形式でよく使われる
発売記念ライブレコ発を略さずに書いた形メジャー流通の告知やメディア掲載で使われやすい

「レコ発」と「レコ発ライブ」に意味の違いはありません。告知文では「〇〇レコ発ライブ」とすると初見の人にも伝わりやすく、身内向けなら「レコ発」だけで十分通じます。なお「レコ販」は変換の関係で生まれた表記で、販売会(物販だけのイベント)を指す言葉ではない点に注意してください。CDの手売り・特典会だけを行う場合は「販売会」「リリースイベント」と書き分けたほうが誤解がありません。

リリパとは?レコ発との違い・使うシーン

リリパ=「リリースパーティー」の略で、意味はレコ発とほぼ同じ「音源リリースを記念して行うライブ/イベント」です。ただし使われるシーンが違うため、実務上は使い分けが必要です。

呼び方主に使うシーンニュアンス
レコ発バンド/インディーズライブハウスで生演奏。主催が最後(トリ)で新譜曲を披露する型
リリパ(リリースパーティー)アイドル/クラブ/ヒップホップDJタイム・トーク・限定物販込みの「パーティー」的な要素が強め
リリースツアーメジャーアーティスト複数都市を回るツアー全体を指す。単発の記念ライブ「発売記念ライブ」もこちらの系統

「リリパ」と呼ばれる場合、ライブ本編+DJ+トーク+物販の複合イベントになることが多く、フロア型の会場(クラブ・イベントスペース)で行われるのが特徴です。バンドがライブハウスで打つ「レコ発」とは会場形態・進行スタイルが違うため、告知文でどちらを使うかはシーンの慣習に合わせるのが自然です。

💡 迷ったら:ライブハウスで生演奏中心なら「レコ発」、クラブ/イベントスペースでDJ・物販込みなら「リリパ」、複数都市を回るなら「リリースツアー」——この3択で覚えておけば大きく外しません。

レコ発の形式は主に4パターン

ひとくちにレコ発と言っても、規模やスタイルはさまざま。代表的な形式を押さえておきましょう。

形式内容と特徴
ワンマン型リリースしたバンド1組だけで開催。集客力が問われるが、新音源の世界観をフルに表現できる
対バン型(ゲスト招待)主催バンドが仲の良いバンド・お世話になったバンドをゲストに招く、もっとも定番の形式。主催がトリを務めるのが通例
ツアー型複数都市のライブハウスを回る。各地でその土地のバンドをゲストに迎えることが多く、最終日は「ツアーファイナル」として特別な編成になりやすい
ダブルレコ発・合同型リリース時期が重なった2組が合同で開催。スプリット盤(2組の合作CD)のレコ発もこの形

ワンマン・対バンなど出演形式そのものの違いはツーマン・スリーマンとはで詳しく整理しています。

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企画ライブ(自主企画)との関係

ライブハウスのイベントには、ライブハウス側が出演者を組む「ブッキングライブ」と、バンドが自ら主催する「企画ライブ(自主企画)」があります。レコ発は、この自主企画の代表的なテーマ。「新譜が出るので、その記念に自分たちでイベントを打つ」という構図です。

つまり多くのレコ発は〈自主企画のうち、リリース記念という目的があるもの〉。主催バンドは出演者の人選・出演順・タイムテーブルの決定、そして集客の責任を担います。逆にゲスト側は「お祝いに呼ばれた立場」として出演します(マナーは後述)。ノルマ・チャージバックなどお金の仕組みはチケットノルマとはで解説しています。

レコ発はいつやる?リリースからの期間の考え方

決まったルールはありませんが、実務上は「リリース日の当日〜1か月後」の範囲で組まれることがほとんど。それぞれに狙いがあります。

大事なのは、リリース(=告知・宣伝の起点)とレコ発(=実際に体験してもらう場)をひとつの企画として逆算すること。次の章のスケジュールで全体像をつかんでください。

自分たちのレコ発を打つまでの逆算スケジュール

初めてレコ発を主催するバンド向けに、標準的な逆算スケジュールをまとめました。会場押さえと音源制作は想像以上にリードタイムが長いので、早め早めが鉄則です。

時期やること
4〜6か月前音源の完成時期を見立ててライブハウスに会場を押さえる(人気の金・土は早く埋まる)。日程が出たらゲストバンドに出演打診
2〜3か月前音源のマスタリング・盤の入稿(プレスは納期に余裕を)。フライヤー・告知画像の制作、イベントタイトル決定、SNSで日程解禁
1か月前リリース情報解禁・先行試聴の公開。チケット予約の受付開始。出演順・タイムテーブルを決めて香盤表を作成
2週間前ライブハウスへの提出物のとりまとめ:各バンドのセット図・回線表(インプットリスト)・音源を回収して店に送る
1週間前セットリスト確定・新曲中心の仕上げ練習。物販(新譜・特典)の準備、当日の役割分担(受付・物販番)
当日入り時間・香盤の共有、リハーサル、開演。主催はトリを務め、MCでゲストとお客さんへ感謝を伝える
💡 主催のいちばんの事務負担は「提出物のとりまとめ」:レコ発の主催は、ゲスト各バンドからセット図・回線表を回収してライブハウスに渡す役になることが多いです。フォーマットがバラバラだと店側の確認も大変なので、作成ツールのリンクを一緒に送ってあげるとスムーズです。
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レコ発にかかる費用の目安と、回収ラインの考え方

「レコ発をやりたいけれど、いくらかかるのか分からない」——最初につまずくのがここです。金額は会場・地域・枚数で大きく変わるためあくまで目安ですが、全体像をつかむための相場感を整理します。

項目費用の目安メモ
会場費(ハコ代)平日3〜8万円/週末5〜15万円キャパ100〜200の会場を貸し切る場合。ノルマ制の場合は前払いの会場費なしで、チケット枚数で負担する形になる
レコーディング自宅録音:0〜数万円
スタジオ:4曲で10〜30万円
エンジニア込みのスタジオか、自分たちで録るかで桁が変わる
ミックス・マスタリング1曲あたり1〜3万円外注する場合。録音とセットで割引になることも
CDプレス100枚:5〜8万円
500枚:10〜18万円
ジャケット・盤面印刷込みの目安。枚数が増えるほど1枚あたりは安くなる
CD-R(自作)1枚150〜300円初回や小規模ならこの選択も現実的。ジャケットは自宅プリントで対応
ジャケットデザイン外注3〜10万円/自作0円バンドロゴと世界観を揃えると効果的
フライヤー印刷1,000枚で5,000〜10,000円ネット印刷を使えばかなり安い。対バン先での配布用

次に回収側です。チケット収入は「動員×チケット代」がそのまま入るわけではありません。ライブハウスの取り分やドリンク代が差し引かれるため、手元に残る額は想定より小さくなります。

収入源計算例注意点
チケット2,500円 × 動員80人 = 20万円会場の取り分・共演者への分配を引くと、主催の手取りはこの一部
音源の物販1,500円 × 40枚 = 6万円レコ発当日は最も売れる日。在庫は多めに持ち込む
グッズTシャツ3,000円 × 15枚 = 4.5万円原価は1枚1,200〜2,000円程度(ライブ物販の作り方
💡 音源の制作費は、レコ発1本では回収しきれないのが普通です:レコ発当日で全額回収しようとすると、チケット代も物販価格も無理な設定になりがち。その後のライブ・通販・配信を含めた数か月単位で回収するのが現実的な考え方です。レコ発は「回収の日」ではなく「認知が最大化する日」と捉えると、判断を誤りません。

レコ発に「呼ばれた」側のマナー

ゲストとして呼ばれたら、その日は主催バンドをお祝いする日。楽しみつつ、次の点を押さえておくと「また呼びたい」と思われるバンドになれます。

初めてのライブハウス出演でレコ発に呼ばれた人は、当日の流れ全体をライブハウス初出演の完全ガイドで予習しておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

レコ発とはどういう意味ですか?
「レコード発売」の略で、CD・配信などの音源リリースを記念して行うライブのことです。「レコ発ライブ」「レコ発企画」「レコ発ツアー」のように使います。主にバンド・インディーズシーンで使われる言葉です。
リリパとは何ですか?レコ発との違いは?
リリパは「リリースパーティー」の略で、意味はレコ発とほぼ同じ「音源リリース記念イベント」です。ただしバンドが「レコ発」を使うのに対し、リリパはアイドル・クラブ・ヒップホップ系で使われ、DJ・トーク・限定物販込みのパーティー的なイベントを指すことが多いのが違いです。会場もライブハウスではなくクラブ/イベントスペースが中心になります。
CDや配信なのに「レコ発」と呼ぶのはなぜですか?
音源の主流がアナログレコードだった時代の「レコード発売記念」という言い方が縮まって定着し、媒体がCD・配信に変わった後も言葉だけが残ったためです。現在は媒体を問わず「音源リリース記念ライブ」の意味で使われています。
レコ発とリリースツアーの違いは何ですか?
レコ発は主にインディーズ/バンドシーンで単発ライブ〜数本ツアー、リリースツアーは主にメジャーアーティストが複数都市を回るツアー全体を指す言葉として使われます。同じ「音源発売記念」の意味でも、シーンと規模で呼び分けられているのが実務上の違いです。
レコ発では誰がトリを務めますか?
リリースした主催バンドがトリを務めるのが通例です。レコ発はその日の主役=主催バンドのお祝いイベントなので、ゲストが先に演奏し、最後に主催が新譜の曲を中心としたステージで締めくくる構成が定番です。
レコ発にゲストとして呼ばれたら何を準備すればいいですか?
出演可否の早い返事、セット図・回線表・音源など提出物の期限前提出、SNSでの告知協力が基本です。当日は持ち時間・転換時間を厳守し、MCで新譜の宣伝にひと言触れると喜ばれます。差し入れは必須ではありませんが、あると気持ちが伝わります。
レコ発ライブとは何ですか?レコ発と違いますか?
意味は同じです。「レコ発ライブ」は「レコ発」に「ライブ」を足しただけの言い方で、どちらも音源リリースを記念して行うライブを指します。告知文では初見の人にも伝わりやすいよう「〇〇レコ発ライブ」と書き、身内向けの会話では「レコ発」だけで通じるのが一般的です。
レコ販とは何ですか?
「レコ発」の表記ゆれで、変換の関係で生まれた書き方です。意味は同じ「音源リリース記念ライブ」を指します。ただし「販」の字から物販だけのイベントと誤解されることがあるため、正式には「レコ発」と書くのが無難です。CDの手売りや特典会だけを行う場合は「販売会」「リリースイベント」と書き分けると誤解がありません。
レコ発にはいくらくらいかかりますか?
会場・枚数・地域で大きく変わりますが、目安として会場費が平日3〜8万円/週末5〜15万円、CDプレスが100枚で5〜8万円・500枚で10〜18万円、レコーディングは自宅録音なら数万円・スタジオなら4曲で10〜30万円程度です。ノルマ制のライブハウスなら前払いの会場費はかからず、チケット枚数で負担する形になります。制作費はレコ発1本で回収しきれないのが普通なので、その後のライブ・通販・配信を含めた数か月単位で考えるのが現実的です。